注意!

 

テイルズ オブ ジ アビス1

メディアワークス/DENGEKI COMICS/玲衣

メディアワークスの雑誌『電撃マ王』連載のコミカライズ第一巻。
2005年12月号(創刊号)〜2006年5月号分までが収録されています。内容的には、ルークが屋敷から飛ばされ、タルタロスから脱出するまで。

連載第一回目から読んでましたが、雑誌は買っていなかったので、久々に第一話を読んで、ゲームとの相違が新鮮でした。
この漫画はゲーム発売前に連載が開始しましたので、最初の頃のは多分シナリオ重視でコミカライズされてるんですよね。
頭痛でルークが部屋にグッタリ倒れてるのを発見してガイが血相変えて駆けつけ、抱き起こす様子とか。ゲームの方だと何故かガイは窓枠に寄りかかって華麗に決めポーズとって苦しんでるルークを笑顔で見下ろしてくれるんですが(笑)。

ゲームの方は、キャラクター登場のインパクトを優先したために、状況的に少しおかしくなっちゃってるわけですよね。おかげでプレイヤーの間では、ガイは復讐心の為に、苦しむルークをあえて笑って見下ろしてたのだなんて穿った解釈さえあるくらいですな(苦笑)。

まだゲームが未完成の頃に描かれたせいか、ペールやラムダスのキャラクターデザインがゲームと違ってます。ラムダスは別にいいけど、ペールは修正して欲しかったなぁ…。結構重要キャラだと思うんですが?

修正といえば、連載版ではルークが右利きになってたのを、単行本では左利きに修正しているそうです。大変だ…。

この漫画版は、ホント、ルークが可愛くていいですね。

 



 

テイルズ オブ ジ アビス外伝 還るべき場所

メディアワークス/『電撃マ王』'06年7月号付録/漫画:玲衣、オリジナルストーリー:実弥島 巧

単行本第一巻発売に合わせた付録で、アッシュの幼少時代を描いた外伝です。誘拐前のアッシュがどんな子供だったか、誘拐後にどんな風にヴァンにマインドコントロールされていったかは、既にゲーム雑誌のインタビューでメインシナリオライターさんが明かしていたわけですが、そのエピソードを漫画化したものです。

…通常連載にプラスして別冊付録があるのかと思い込んでたので、本編連載がお休みでちょっと残念でした。大手出版社の雑誌だと通常連載も休ませないのになぁ。(読み手なので気楽発言)

付録ですが装丁が美しい。同時発売の漫画『アビス』第一巻と対になっています。サイズも同じ。この付録の内容もいつか単行本に収録されるんでしょうが、とりあえず揃えて持っておきたくなる嬉しさがありますね。

内容の感想は、「ああ…インタビュー記事で語られてたまんまだなー」でした。
素直にコミカライズした感じ。
この付録が発売される前、シナリオライターさんのサイトの日記に、この付録漫画の打ち合わせをしたことが書かれていて、「以前からあった設定についてお伝えしただけで、特に新しいことは言ってない」みたいな意味のことを書いておられたそうですが。確かに、目新しい要素は特にありませんでした。

ただ、インタビューで語られていたエピソードでは、アッシュは監禁されたままネチネチ洗脳されてる感じで、薄暗く陰陰滅滅とした、いっそ淫靡っぽい印象さえあったのですが、この漫画は、少年アッシュが自力で監禁から抜け出してボロボロになりながらバチカルへ向かうという(恐らくオリジナルの)エピソードが中心に据えられており、おかげで少年活劇もの的なダイナミックさ、開放感があって、スッキリした普遍的な味わいになっていて、それはとてもいいなぁと思いました。

なんといいますか、ネタは料理人次第だなぁとつくづく思いました。
やはりシナリオライターさんの話を聞いて書いたらしい、ファミ通文庫小説版でのアッシュ誘拐監禁のエピソードなども合わせて考えてみると。
多分、シナリオライターさんの頭の中では、この辺のエピソードは断片的で、しっかり繋がった物語にはなってないんじゃないかな、という印象を受けました。

「信頼していたヴァンに誘拐され、ダアトの地下に監禁された」
「ひどい実験を受けて苦しんだ」
「薬物投与」
「家族やナタリアが、レプリカと入れ替わったことに気付かず受け入れているのを見て(あるいは知って)ショックを受ける」
「どん底の精神状態になったアッシュにヴァンが優しい言葉を掛けて洗脳」

多分、こういったバラバラのイメージがあって。で、それを受け取った小説家さんなり漫画家さんが、それぞれ自分の解釈で組み合わせ膨らませてるんだなーと。

ただ気になった点が一点。
イメージを先行させて大変読み易くテンポよく仕上げてるんですが、理屈・シチュエーション的に、少しおかしいです。
元々、『ファミ通PS2』vol.210のインタビュー記事の

アッシュは、キムラスカを治めるつもりでいましたから、誘拐されたときはもちろん怒りましたし、抜け出そうとしました。しかしヴァンは、彼をずっと一室に監禁して判断能力を奪い、時折ファブレ家の様子を伝える新聞などを差し入れて、レプリカが自分の場所を奪っていく事実を見せました。そして時期を見て、バチカルの屋敷でレプリカルークが家族と仲良くしている情景を見せつけました。

という文章を読んだ時から疑問に思っていたのですが。
誘拐されたアッシュが、どうすればバチカルの屋敷でレプリカルークと家族が仲良くやっている姿を垣間見れるのか。
だって、ファブレ公爵邸は誰もが簡単に中に入れる家ではありませんし、庭も外から見えるようになってません。そしてレプリカルークは軟禁されていたはず。更に、そんな近くにアッシュが行けたのなら、一声「俺が本物だ」と叫べば全ては終わってしまう。そんな危険な状況をヴァンが作るか?

これだけの状況の縛りがあるわけで。
その上で「誘拐されたアッシュがレプリカルークを垣間見る」というシチュエーションを作ろうと思うなら、私だったら、相当 理屈をつけてごちゃごちゃ考えてしまいます。

しかしこの漫画は、その辺を軽々と飛び越えていました。
ボロボロになったアッシュはバチカルの市街地に駆け込む。
すると、何故か次のページでは広大なお花畑が広がっていて、そこにファブレ夫妻や使用人たち、ナタリアに囲まれたレプリカルークがいるという。
そして、それを呆然と見つめるアッシュの背後には(数ページ前までは住宅地があったのに)暗い森が広がってました。
……どこですかそこは。

……むー。
仮に、レプリカルークが軟禁されたのは彼が物心ついてからで最初は自由に外に出られたので 皆で郊外にピクニックに来ていたのだ、と考えてみます。
それにしたって、外見は10歳で中身は赤ん坊になってる息子を、わざわざ公爵が屋敷から出して人目に触れさせようと考えるとは思えません。人聞きも悪いですし、単純に危険でもありますし。
また、(息子に冷たいという設定の)公爵が、ピクニックに付いてきているというのも変です。
それとも、塀も何もないあの広大過ぎる草原は、ファブレ邸の庭なのか。

イメージ先行です。とても分かり易くてサクサク読めていいのですけど。

あと、とても細かいことを言うと、10歳ルーク(アッシュ)が短髪だったのは少し腑に落ちませんでした。
だってゲームのオープニングで、長髪アッシュがファブレ邸の中庭でヴァンと剣術稽古してるじゃん。(右利きですし、髪にライトグラデーションがないのでアッシュのはず…)

そして何気に作画のミス発見。
ナタリアが花冠を被せるシーンのみ、ルークが長ズボンになっています。

…私は普段こういう作画ミスには とんと気付かない方なんですが。
いかにルークの半ズボン姿を舐めるように眺め回していたかが知れるってもんですね。(^_^;)

※単行本収録時に修正されました。


追記

 '08年にTVアニメ版が放映開始し、この外伝の内容もアニメ版に取り入れられました。外伝集が発売されたり雑誌で漫画家さんの特集が組まれたり、漫画家さん自身がブログで様々なことを熱く語るなどしたので、そこで追加された情報を記録しておきます。

  • 外伝1制作時のスケジュールはかなりタイトだった。
  • 外伝1のネーム時、初めて《キャラが勝手に動く》経験をした。ネームを切りながらボロボロ泣いた。
  • 幼少ナタリアがレプリカルークに被せる花冠は、初恋、あるいは王位を象徴している。漫画家さんが独自に追加した小道具。

 

 ネームを切りながらアッシュに感情移入して泣いたという話には、「あぁ、やっぱりか」という感想を抱きました。

 ナタリアが被せる王冠に様々な象徴的意味を持たせているという話には、なるほどなぁと感心し、同時に、この漫画は多くが何かを象徴した心象イメージで描かれていたんだなぁと、今更ながらに納得しました。

 ナタリアが花冠を被せるシーン、初出時にはレプリカルークの半ズボンが長ズボンになっていて、私はそれを作画ミスだとしか思いませんでした。後にサイトの閲覧者さんから、「アッシュ自身の姿を投影したイメージ的表現ではないか」というようなご指摘をいただいたんですが、その時はピンとこなかったのです。

 でも、花冠に込めた象徴の話を知って、本当にそういうつもりだったのかもしれないな、と思いました。私のような無粋な読者が「作画ミスだ」なんて的外れに騒ぐから、漫画家さんは「チッ」と舌打ちしながら、単行本収録時に修正したのかも(苦笑)。

 

 この漫画は、断片的なシーンを繋いで構成されています。特に前半部は、何年もの間の出来事を一度に見せつつ、主人公の心情を筋を通して見せていて、本当に素晴らしいと思います。

 幼いアッシュが単身ダアトを脱出して、無理解な大人たちや魔物と戦いながら故郷を目指す、恐らく漫画家さんが独自に挿入した展開は、《漫画として》最高に素晴らしい脚色だとも思います。

 ですが、このアレンジのおかげで、理屈・設定的には大きな不備が出てしまったと思うのです。ヴァンがアッシュの逃亡を知りながら黙って自由にさせている、と言う。

 アッシュがバチカルの奥に入ると、突然広い草原が広がっていて、両親とナタリアとレプリカルークが楽しげに団欒している。アッシュが絶望すると、突然背後に暗い森が現れてヴァンが出現する。

 これもまた《象徴》であり、《心象風景》なのでしょう。森はアッシュの絶望を象徴している。だから理屈などなく現れる。

 でも私は、どうしても納得できません。モヤモヤしてしまいます。

 アッシュは両親の前に名乗り出ませんでしたが、それは結果論であって、顔を出したままあんなに近くに行けたなら、一声あげればすぐに決着がついたはず。レプリカは普通の人間と音素構成が異なるので、精密検査をすればどちらが本物か簡単に証明できてしまいます。

 こんな危険な状況を作ることを、ヴァンがどうして、あえて許すのか。

 更に、警備の厳しいファブレ邸に、どうやって《誰にも気づかれずに》アッシュが入れるのか。入ろうとするのか。加えて、体の弱い母はともかく、息子に冷たい父が、どうして揃って草原(庭)で息子と共にいるのか。

 私はどうしても理屈が気になりますし、その辺りをすっ飛ばしてしまった漫画版には不満を感じてしまいます。

 

 アニメ版にこのエピソードが取り入れられた時は、白光騎士団が何故かアッシュの顔の見分けがつかずに追い返し、十歳のアッシュが白昼堂々 塀を乗り越えて家の中に入ったのに、誰にも見咎められなかったことになっていました。白光騎士団を超無能にすることで、どうにか理屈をつけていたわけです。でもやっぱりおかしい感じ。

 

 スケジュールが厳しかったということですから仕方ないのですが、結末部分をもっと練り込んでほしかったです。

 …なんてことを今更書いているのは、この漫画がどうやら《絶対の公式設定》らしいからです。ただの外伝漫画なら気にしませんが、監修を受けただけの他の商業二次とは決定的に違う、直接ゲームに繋がる公式外伝だと、漫画家さんが熱く語っておられたので。そこまで言うなら、もっと公式に相応しい形に理屈の部分も練ってほしかったですよ…と、思ってしまった次第でした。

 外伝5は、文句なしに素晴らしい《公式外伝》だったと思っていますが。




『電撃マ王』'06年12月号付録DVDに再録。単行本第三巻に収録。

 



 

『電撃マ王』2006年連載分

 アスキー・メディアワークス/『電撃マ王』/玲衣

『電撃マ王』連載の『アビス』本編コミカライズ。連載は'05年末、原作ゲーム発売より早く開始されました。

 ここに載せたものより以前の回の感想は、ザッとですが単行本第1巻の項に書いています。

 

8月号

コーラル城でしたが、オリジナル展開ですっごく面白かったです!
戦闘シーンも迫力ありましたし。アリエッタがとても魅力的でした。
ガイもアニスも生き生きしてたなぁ。
ティアは原作より分別がある感じ。
これなら今後も楽しみです。

主人公のくせして、今月ずっと、さらわれて気を失ってたルークはお姫様ポジションですね(笑)。
で。ガイの女性恐怖症が深刻なものだという辺りは語らないのかな? と少し気になりました。

 

9月号

面白かったです! またもオリジナル展開でしたが、既にルークが精神的に追い詰められています。
ガイもティアもルークの様子がおかしいことには気付いてるけど、ルークは心を開かない。
船でヴァン師匠せんせいが優しく声を掛けてくれて――しかし超振動の暴走が起こり、その力は近くの小島に大穴を開けてしまう!

原作ゲームだと、超振動で何も消えてません。しかしルークの日記には「船の一部を消してしまった」と書いてある。…消しても船の航行に問題なくて甲板にあるものといえば、まぁ手すりくらいかなぁ…と私は思いましたし、商業ノベライズでもそう書かれていましたが。
この漫画版の、手すりとその向こうの小島を超振動が一気に消してしまった絵は、凄いインパクトがありました。
ルークが自分の力にショックを受け、兵器として使われることに恐怖を感じた心の動きが、とても強く伝わってきました。
原作ゲームより、この辺は漫画版の方が演出が上手いと思います。

あと。
漫画版のオリジナル設定かもしれませんが、ヴァンが、ルークが音素フォニム第七音譜術士セブンスフォニマーについて極度に知らなかったのは、公爵の意向もあって、わざと教えずにいたのだと語っていたのが印象的でした。

確かに、原作ゲーム中、ルークは例えば火山と地核の仕組みだとか、そういうことはよく知っていてジェイドやティアとも対等に話すのに、音素、預言スコア、地理に関することだけ異様に知らない。
特に預言に関する無知っぷりは、度が過ぎていました。
バチカルで武術大会が開かれていることを、屋敷のみんなは一致協力してルークには秘密にしていた――ルークが大会に出たいと騒ぐと困るから――と、ゲーム中でも語られていましたが、ルークが極度の物知らずだったのはルークのせいだけではなく、やはり与えられる情報そのものが制限・操作されていたのかな、と思いました。

 

10月号

今月分では、クライマックス(謁見室に踏み込むところ)から始まり、その他のエピソードにつながっていくという手法。おかげで引き込まれて読めました。
ナタリア登場。ドレスの後ろの裾が原作より長くアレンジされてる感じがして、すげー綺麗でした。でも、原作のナタリアより目がきつくてイジワル女っぽかった…。これからちゃんと可愛い天然王女の顔も見せてくれるのかな?
原作ではルークがナタリアに赤面したりもしますが、この漫画ではアニスが二人のことを「不仲」とまで言っちゃってて、ちょっと残念でした。最初は そこそこ仲がよい感じにして欲しかった…。

婚約者がいた、と分かっただけで、突然ルークの事を最低呼ばわりするティアはひどい。何か期待していたのか、と思われても仕方ない発言ですよそれ。

屋敷の皆にルークがすごく大事にされてて微笑ましかった。そしてルークは母想い。

今月分は全体的に暖かい感じでよかったですね。

 

11月号

今月はルークが(色んな意味で)「親善大使」になる決意をする話…なので地味といえば地味でした。

親善大使を引き受けるシーンのルークの顔。何かをグッとこらえながら無理にニヤッと笑う。この漫画の作者さんのルーク観が表れた表情ですね。この辺り、原作ゲームのルークより責任感がハッキリ見える感じでした。

個人的に、「私にはお前が必要なのだ」「人に必要だなんて言われたの初めてだ」が大ゴマで強調されてて嬉しかったです。
そして、「ルーク」を誘拐するヴァン師匠のイメージシーン。
…美しい。思いっきり「お姫様を救う騎士」って感じ。(笑っていいのか、うっとりすればいいのか。千々に乱れる読者ゴコロでした。)

あと、原作ではナタリアがルークに付いて行こうとするのはどちらかといえば王女としての使命感に燃えたからという感じなのですが、このマンガでは、どうもティアに嫉妬したからっぽい(笑)。
激しいルーク争奪戦を希望。

 

12月号

ルークが親善大使化し始める話(苦笑)。あと、アッシュと邂逅。

イオンが誘拐されて置手紙があり、更にヴァンは既に囮として海路へ向かったと言う。
周りが「どうせルークは地理も何にも知らないから」と勝手に方針をどんどん決めちゃってて、ルークは(その場にいるのに蚊帳の外で)全て事後承諾状態。『ちゃんと英雄にならないと自由になれないのに!』と苛ついて思わず「俺はまだザオ遺跡に行くとは言ってないっつーんだよ!!」と叫んでしまい、場がシラッとなって、「イオン様を助けに行く気がないってことですか」と言うアニスと気まずくなる…というのは、原作よりは流れが柔らかい感じで、ルーク(ファン)に優しい展開だと思いました。

ナタリアを加えてザオ遺跡へ。
シンク、ラルゴとの戦闘の時、ルークが自然にナタリアを抱きかかえて庇って、離れる時にはティアに「ナタリアを頼む」と声をかけていたのが個人的に嬉しかったです。
うんうん。やっぱ、ルークは身内や自分より弱い存在には優しい、良い子ですよ。
地下水でずぶ濡れになり、前髪の落ちたアッシュと対峙して愕然としたところで次回へ続く。

にしても、漫画版のティアって、ホント「よく出来た娘さん」ですよね。原作のキツさが殆ど出てないです。完璧ヒロイン状態。

今月号は創刊一周年で、付録DVDには外伝『還るべき場所』が再録されました。…個人的に作画ミス(半ズボンが長ズボンに)が直されてるのか気になってたんですが、そのままだった…。案外無頓着だな『マ王』編集部。
来月号の付録は『アビス』のコミックアンソロジー。ガイのシリアスストーリーが付くらしくて大期待♥ しかし「ガイ特集」予定って…。ガイ兄さんって大人気だったんですね。

 

1月号

 1月号ですが、発売は11月末なのでここに記述です。

 ルークがアッシュと対決し、仲間たちから孤立し始める話。
 六神将と対峙し、アッシュに剣を突きつけられる。まともに戦っては勝てないと直感し、ルークは咄嗟に地下水の噴き出している遺跡の壁を破壊。大量の水で遺跡を沈めて六神将から逃れ、脱出を果たします。

 てっきり機転を誉められるかと思いきや、ジェイドは「やり方がむちゃくちゃです。下手をすれば全員地下で溺れ死んでおしまいでしたよ」と責めてくる。…まぁそうかもですけれど。ルークとしては精一杯だったんだろーし。

「俺のおかげで逃げられたんだろ!? 感謝くらいしろよ!!」
「あーあ!! 俺がこんな寄り道してる間にも師匠せんせいはアクゼリュスに向かってるってのに!!」
「寄り道は寄り道だろーが。今はイオンがいなくても俺がいれば戦争は起きねーんだし!!」

 たちまち、仲間たち全員から白い目で見られるルークでした。思い上がるな、恥ずかしくないのかと。イオンのカリスマ性はやっぱり絶対。……そんな重要人物が誘拐されたんなら、別任務を持つ親善大使一行が救助に向かうんじゃなく、キムラスカ軍でも借りればいいのに。

 苛立つルーク。…最後の煽り文からすると、次回はもうアクゼリュスなのかな?
 あうあう。しんどいので、早く断髪が見たい気分になってきました…。

 にしても、ドラマCDではガイのフォローが原作以上に濃厚なんですが、漫画版はえらくあっさりしてますね。ガイがルークのお世話係兼親友ではなく、その他大勢っぽい。


 さて。今月号には『アビス』のコミックアンソロジーが付録として付いていました。……って。え? これって、来月末に出るコミックアンソロジーのお試し版なの??
 そっちのアンソロジーは元々買うつもりだったので、なんか損した気分です…。
 企画記事のガイ特集は、既存の情報がまとめてあるだけですね。…生年月日が、やっぱり「ND1996」になってる…。あと、何故かルークと過ごしたのが「10年」ってことになってる。

 藤村さんの漫画で、ガイの部屋にある音機関がルークからの贈り物だとなっていて、でもアレって、原作のレプリカ編でガイが引越ししてもそのまま置き去りにされてるよなーと思い出して、ルークはそれ見て寂しい気持ちになってただろーなぁとか色々と妄想してしまいました。
 アレは、人によって「音機関の部品」と見たり、「工具箱」と見たり、解釈が違っていて面白い。真相は、あの部屋のグラフィックを担当したスタッフさんしか知らないんでしょうけれど。


 気になる情報ふたつ。
 三月号付録に、玲衣さんによる公式外伝コミック第二弾が登場。
 …第一弾の時、「最後の真実」とか煽ってたじゃんよー。くそー騙された(笑)。
 凄く楽しみなんですが、また、自分の中で構築してきた世界観や設定が覆されるんだろーなぁと思うと、ちょっと怖いファンゴコロです。っていうか、いっそもう本編コミカライズやめて外伝を連載して下さい。その方がいいような気がする。きっとまた本編連載を休むんでしょうから。本編が遅々として進まないよ…。
 さもなきゃ、外伝は別の漫画家さんに描いてもらえばいいよーな。外伝は外伝だけで単行本出したらどうかなぁ、とか。

 あと、「CDドラマVol.4は2007年春発売予定」と書いてあってビックリ。え!? 12月末発売じゃなかったの? 発売延期!? …何があったんでしょー。

 



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