ティアのメイド、ウェイトレス関連サブイベント

 

着てみたいな
#バチカル城の客室。控えているメイドをじっと見つめるティア。
ティア「……」
メイド「あ、あの……私に何か?」
ティア「(赤面)ち、違うわ! ただ可愛い制服だなって……。べ、別に着てみたい訳じゃないの! に、似合わないし、私っ!」
アニス「(ジト目)へー、ティアって案外カワイイもの好き?」
ティア「違うわ! 違うの! だって似合わないもの! だから違うの」
メイド「あら、きっとお似合いだと思いますわ」
ガイ「俺もそう思う」
ティア「え!?」
ルーク「まぁ、そうかもな。黙ってりゃ、大人しそうだし」
ティア「……」

メイド「お似合いになると思いますのに……」

 

 これは、インゴベルト王との最初の謁見を済ませた後に城の客室に行くと起こる会話イベントです。

 多分、製作側は「可愛いティアに萌え萌えしてね〜」というつもりで作ってるんだろうなぁと思うんですが。……どうよ。

 私は、かなり引きました……。ティアが変だ。つか、壊れてる。

 誰もメイド服を着ろとか言ってないのに、一人で「似合わないもの」と叫びまくり。もじもじして。誰ですか この自意識過剰な娘さんは。

 ノベライズに組み込もうかと迷ったんですが、キャラクターがおかしい感じになる気がするので、諦めました。

 

おすましメイド
#ナタリアの部屋。ナタリアがメイドに近付く
メイドA「ナタリア様。何か……」
#両手を合わせてハートを飛ばすティア
ナタリア「ティア? どうしたのです?」
#ハッとして手を下ろす
ティア「え? いえ、な、なんでもないわ」
アニス「ははーん、アニスちゃんぴーんと来たね。ティアってばメイドさんの服見て『かわいいv』とか思ってたんでしょ」
ナタリア「まあ、そうでしたの? それなら早く言えばいいのに」
#ナタリア、メイドに命じる
ナタリア「あなた。彼女にメイドの制服を着せてあげて。よろしいわね」
ティア「ちょっ、ちょっと待って……」
メイドA「かしこまりました。さあ、こちらへ」
ティア「私はそんな……」
#ティア、背中を押されるようにしてメイドに連れられて行く

#城の客室。メイド服を着たティアと、それを見るメイド。他には誰もいない。
メイドA「あら、よくお似合いですわ」
ティア「あの……私……」
#メイドが一人駆け込んでくる
メイドB「こんなところにいたの? こっちは大変なのよ! 手伝って頂戴!」
メイドA「何? どうしたの?」
メイドB「内務大臣のアルバイン様が国璽を城のどこかに置き忘れたそうよ! 二人とも、急いで探して頂戴。それと陛下たちのお耳には入れないようにね」
#駆け去るメイド。残ったメイド、ティアを見て
メイドA「あ、あの、今の話はナタリア様に……」
ティア「わかってるわ。秘密にしておきましょう。それより国璽を無くすなんて大変だわ。私も探すのを手伝います」
メイドA「助かります!」

#国王の私室。歩くティア、部屋の奥に白猫を発見
ティア(ね、ねこv
#ティア、しゃがんで猫を呼ぶ
ティア「おいで、キミ……」
「にゃおぅ……」
#近付く猫を見て「!」と驚くティア
ティア「キミがくわえてるそれって、国璽!? よかった。キミが見つけてくれたのね。いい子ね」
「にゃおん!」
#猫、どこかに行ってしまう。入れ違うようにアルバインが入ってくる
アルバイン「おお、そなたが国璽を見つけてくれたのか! 助かった! どこにあったのだ?」
ティア「猫がくわえていました」
アルバイン「猫が……? それは本当か?」
ティア「? はい……」
アルバイン「……うむぅ……。いや、それならいいのだが……。いや、よくはないか……。ま、まあいい。そなたに褒美を取らせよう。……うん? そなた、どこかで見たことが……」
#ティア、汗タラ
ティア「き、気のせいだと思います。そ、それではっ!」
#ティア、駆け去る。部屋を出ると仲間たちと鉢合わせ
ナタリア「まあ、随分遅かったですわね」
ルーク「お前がいつまでも戻ってこないから探したんだぞ」
ティア「ごめんなさい。可愛い猫がいたものだから……」
ナタリア「猫? この城に猫などいない筈ですけれど……」
ティア「そうなの? なら、まさかノラ猫が入り込んだのかしら……」
ガイ「城の中にかい? それはないと思うがなぁ」
ジェイド「そういえば、城内が随分慌ただしかったようですが……」
ティア「さあ? それより待たせてごめんなさい。行きましょう」
アニス「行きましょうってティア、そのカッコ……」
#ティア、口を覆う
ティア「あ……!」
ナタリア「まあ、余程気に入りましたのね。差し上げますわ」
ティア「……ご、ごめんなさい」
 ティアはおすましメイドの称号を手に入れました

 このイベント、謎なのはアルバインが猫が国璽こくじをくわえていたと聞いて複雑な顔をし、おまけにナタリアが「城に猫はいない」と言うことです。これってどういう意味なんでしょうか。何かの伏線? でも続かなかった気が。

 ……単に「アルバインはああ見えて無類の猫好きで、城にこっそり猫を連れ込んでいた」とか、そういうネタなんでしょうか?

 

 一方、ケテルブルク初回訪問時から、レストランの店員に話しかけるとティアがウェイトレスをするミニゲーム付きイベントが起こせるようになっていますが、これをクリアしてから『おすましメイド』の称号をつけて再び店員に話し掛けると、新たにミニゲーム付きイベントが起こり、フルーツミックスのレシピが入手できます。

ウェイトレス1
#ケテルブルクホテルのレストラン
主任「遅いよ! 何、遅刻しているんだい? 今日は予約多いって言ったろ」
#突然叱られて汗タラのティア
ティア「え? え?」
主任「ほら早く準備して。服はそのままでいいからさ」
#ティア、腕を引かれて汗を飛ばす
ティア「ちょ、ちょっと」
#そのまま引っ張られて行ってしまった
ジェイド「大変そうですねぇ」
#ガイ、ジェイド見て
ガイ「おいおい。放っておいていいのか?」
#ナタリア、やはりジェイド見て
ナタリア「そうですわ。これが単なる勘違いではなくて、何かの陰謀でしたらどうしますの!」
アニス「それはないって」
ルーク「ま、一応様子を見てくるか」

#レストランのフロア
主任「今日が初日だからって気を抜いたらダメだからな」
ティア「……」
主任「そろそろお客さん来てしまうから最低限の説明しかしないよ」
 →説明を聞かない
ティア「別に何も聞くことなんて……」
主任「お客さん来るからね。もう、大丈夫だろ?」
 →大丈夫
ティア「大丈夫だと思うけど……」
主任「あ、来たよ。さあ注文とってきて」

#配膳ゲーム

主任「お疲れさん。初日のわりにはまあまあだったよ」
ティア「……」
#ウェイトレスが駆け込んでくる
ウェイトレス「す、すいません! 寝坊してしまって急いで来たんですけど……」
主任「え? 君は?」
ウェイトレス「今日からこちらで接客係をするはずだった者です」
主任「!」
#主任、ティアを見る
主任「じゃあ、君は!?」
ティア「あなたの勘違いよ」
主任「なんだよ。早く言ってよー」
ティア「……」
主任「でも、評判良かったから気が向いたらまた働きに来てね」
ティア「……」
 ティアは成り行きウェイトレスの称号を手に入れました


ウェイトレス2
#メイドの衣装を着たティアが、ケテルブルクホテルのレストランに入る。
主任「! 君か。誰かわからなかったけど その服いいね!」
ティア「(汗飛ばす)こ、これは……」
主任「また、働きに来たんだろ。そんな服まで着て気合が違うな。じゃあ早速…」
#例のウェイトレスが来る
ウェイトレス「ちょっと待って下さいよ。私がいるから充分じゃないですか? あの時も勘違いだったし今は私を雇ってるんですよね。間違ってますか、主任?」
主任「まあ、そうなんだけどさ。彼女は評判が良くてね。売上にも貢献してくれてるし」
ウェイトレス「(プンプンする)主任! まるで私が貢献していないみたいな言い方ですね!」
主任「そんなことは……」
ウェイトレス「(ティアを見る)ちょっとあなた。遊びで来るならやめてくれる? 私は仕事として働いているの。ちょーっと胸が大きいからってそんな衣装まで着て」
#憮然とするティア
ウェイトレス「いいわ、わかったわ! 白黒はっきりつけましょう。勝負よ、いいわね!」
主任「勝負なんて言わないで一緒に働けばいいだろう」
ウェイトレス「主任!」
#主任、汗タラ
ウェイトレス「わたしとあなた どちかがよりお給料を貰えるかで勝負よ!」
ティア「断るわ」
ウェイトレス「逃げるの!?」
ティア「馬鹿馬鹿しい……」
アニス「いいじゃん、ティア。勝負しなよ。で、ついでにその女からもお金巻き上げちゃおう」
#ティア、アニスに向かう
ティア「馬鹿なことを言わないで」
ガイ「ははは。彼女は嫉妬してるのさ。それだけキミが魅力的だったって事だな。つきあってあげなよ」
#ルーク、面白そうに
ルーク「うんうん。見てる分には面白いし」
#ティア、汗タラ
ウェイトレス「さあ、行くわよ!」
#ウェイトレス、店の奥に歩き出し、ティアも従う
主任「やれやれ。接客業のなんたるかを忘れなきゃいいけどな」

ウェイトレス「説明なんかしなくても大丈夫でしょ? 準備はいい?」
 →聞かないで始める
ティア「聞かなくてもいいわ」
ウェイトレス「強気ね。じゃあ行くわよ?」
 →大丈夫
ティア「大丈夫だと思うけど」
ウェイトレス「ほら、来たわよ。先に行ってらっしゃい」

 

 ここで配膳ゲームが始まりますが、何故か、ウェイトレスはティアにやらせるばかりで自分は全く動きません。

「これぐらい私だってできるわよ。だからやらないわ」
「ふーんだ。お客さん少なかったからよ。勝負にもならないわ」
「まあまあね。私ならもっと早いわよ。だから私はいいの」
「な、なかなかやるわね。でも、私には簡単だもの」
「……結構やるわね。で、でも私だって余裕よ」

 で。最後に来た凄い団体をさばき終えると。

 

ウェイトレス「……。……嘘よ。私にできないのにこの子にできるなんて。恐ろしい子……」
ティア「……」
#主任が歩み寄ってくる。その後ろにルーク
主任「もういいだろう。彼女の方が接客はできてるよ」
ウェイトレス「! 主任!」
主任「今の君は接客の基本を忘れてる。お客様には気持ちよく食事をしてもらうのが当たり前だ」
ウェイトレス「……」
#主任、ティアを見て
主任「お疲れ様。君のおかげでお店も繁盛だよ」
#ティア、汗タラ
主任「また気が向いたらお手伝いしに来てよね。歓迎するよ」
ウェイトレス「……。ちょっと待って! 今回は私の負けよ。全ての面において。でも、目が覚めたわ。また一から勉強ね」
 フルーツミックスの作り方を覚えました
ティア「これは?」
ウェイトレス「私の得意料理よ。あなたに覚えておいてもらいたくて」
ティア「ありがとう」
ウェイトレス「勘違いしないで。料理なら私の方がうまい自信があるわ。だから、次は料理も含めた『もてる女対決』で勝負するわよ」
ルーク「……。……うわ、マジひく」

 

 しかし基本的に無愛想なティアがウェイトレスとして「凄く評判がいい」というのも、考えてみると謎です。

 美少女であれば愛想がなくてもいいということなのか。それとも、実はウェイトレスをしていた間はスマイル全開だったのか。