レプリカ編序盤、ナタリアと合流後に起こせるようになるサブイベント。

 

 グランコクマの酒場の前に現われている若者(カシム)に話しかけると、『譜眼1』が起こります。ジェイドの瞳が何故赤いのかという秘密が分かります。その後でシェリダンの集会所の2Fに現われている女性技師に話しかけると、ジェイドの視力と眼鏡、素顔に関する話が聞けます。いかにも女性感覚的なイベントです。

 また、酒場の壁にくっつくようにして歩くと、ガイが女性恐怖症を克服しようとする『克己』のイベントが起こります。

克己1
#グランコクマの酒場前。ウルシーが走っていく
ルーク「漆黒の翼!?」
アニス「何でこんなトコに……」
#後を追って走ってくる宮殿のメイド。ルークたちの前でうずくまる
メイド「待ちなさい! 泥棒! 誰か! 捕まえて!」
#「!」となるルークたち。まずジェイドが、次いでナタリアとティアが追って走り出す
ナタリア「私たちも追いかけますわよ!」
ルーク「あ、待てよ!」
#ルークも走って行く。うずくまったままのメイドに歩み寄るアニスとガイ
アニス「いま、仲間が泥棒を追っかけてます。お怪我は……?」
メイド「はい……痛っ」
#立ち上がるメイド、すぐに再びうずくまる
アニス「あわわわ。ねんざですかね……」
ガイ「困ったな。治癒術師ヒーラーが二人ともいっちまって……」
メイド「大変ですわ……。休憩時間が終わってしまいます。遅れたら叱られてしまうわ」
ガイ「そ、それは弱りましたね……。えっと……」
アニス「ガイ、おぶってあげなよ」
ガイ「え!? いや……それは……」
アニス「もちろんガイの体質のことは知ってるけどさ。この人、困ってるんだよ」
メイド「いえ! 私、自分で歩きます」
ガイ「……いや、その足では危ないよ。背負うのはちょっと難しいが……」
ガイ(……大丈夫。あの時はアニスを助けられたじゃないか)
#メイドを横抱きするガイ。赤面するメイド
ガイ「……こ、これで……城まで送るよ」
アニス「や……やった……。やりおった!」
ガイ「は……はは……」

#宮殿前広場。ウルシーを囲んでいるルークたち
ジェイド「犯人を捕まえましたよ」
ナタリア「こちらが財布ですわ」
#ナタリア、メイドに財布を渡す
メイド「ありがとうございます。ここまで運んでいただいて怪我まで治療してもらって……」
ジェイド「この男は憲兵に突き出して構いませんか?」
メイド「はい。よろしくお願いします。本当にありがとうございました!」
#メイド、立ち去る
ウルシー「……見逃して欲しいでゲス」
ナタリア「そうは参りませんわ」
ウルシー「頼むでゲス。このところ仕事がうまくいかなくて仲間の食事をまかなうのが大変なんでゲス」
ティア「なら、働けばいいわ」
ウルシー「アッシュの旦那にこき使われて まっとうなサーカスの公演までおろそかになってるんでゲス。ああ……このままじゃ……」
ガイ「……なあ 今回は見逃してやらないか」
ナタリア「まあ、ガイ! 何を言いますの!」
ガイ「みんなも見ただろう? 俺、さっきの彼女を城まで運ぶことが出来たんだ。こんな騒ぎでもなければ無理だったろうし……アッシュの件は俺たちにも関わってる訳だし」
#ジェイド、肩をすくめる
ジェイド「甘いですねぇ」
ルーク「けど、こいつが捕まったらアッシュは動きにくくなるよな……」
ナタリア「……そ……それは……そうですわね……」
ティア「……じゃあ、見逃すのね」
ガイ「頼む……」
ウルシー「悔しいでゲスがこの恩は忘れないでゲス。いつか恩返ししてやるでゲスよ!」
#ウルシー、立ち去る

 

 グランコクマ宮殿のピオニーの私室へ行くと、逃げ出したブウサギを捜すように言われます。クリアするとスパの会員証がもらえます。

ブウサギ探し
#ブウサギ五匹を全て発見後、ピオニーの私室
ピオニー「ご苦労。可愛いブウサギたちが戻ってきてくれて一安心だ」
ルーク「それにしても、これだけブウサギがいると凄まじいな……」
#ブウサギの前に座り込んでうっとりしてるティア
ティア(かわいい……)
アニス「それで、陛下〜v お礼なんですけどぉv
ピオニー「そうだった、そうだった。これをやろう」
#ピオニー、アニスに何か渡す。立ち上がるティア
ピオニー「ケテルブルクにあるメガロフレデリカ・スパの会員証だ」
 スパの会員証を手に入れました
#頭抱えるアニス
アニス「はぅあ! メガロフレデリカ・スパといえば貴族御用達の会員制高級スパ! 入会金だけで十万ガルド!」
ナタリア「素敵ですわね。噂には聞いていましてよ。城での湯浴みとは違うのでしょうね」
ティア「スパなんて……どんなものか想像もつかないわ……」
ルーク「……なんか俺はちっとも嬉しくないぞ」
ガイ「まぁ、スパなんてご婦人方しか興味がないだろうしな」
ジェイド「そうですか? 私は好きですよ。陛下もたまには気の利いたものを下さいますね」
ピオニー「ま、今は改装工事中らしくてな。そのうち再開されたら行くといい」
 ジェイドは皇帝の親友の称号を手に入れました

「改装工事中」と言ってますが、直後からスパに入れます。多分、この会員証を手に入れるイベントは、元々は崩落編に入れたかったんじゃないかな?

 

 また、二周目以降なら、ピオニーの私室に入った時にいつもはいないメイドが現われていて、話しかけると全員にアビスマンのコスチュームが与えられます。しかしこのイベント、次の周に称号を引き継いでいて既に『アビスマン』の称号を持っている場合だと、どうも発生しないみたいです。ケチだなー。

アビスマン
#ピオニーの私室
メイド「皆様、ご苦労様です。陛下から皆様への贈り物を預かっているのですが……」
ジェイド「陛下からですか? 直接渡さないところを見ると……」
ルーク「いいじゃん、いいじゃん。せっかくくれる物なんだから ありがたく頂いておこうぜ」
ナタリア「お心遣いを無にしては失礼ですわ」
アニス「ピオニー陛下からの贈り物ってことは やっぱり豪華な……v
メイド「あの、それが……」
ガイ「ははは。君が気にすることないよ。贈り物は気持ちだからね」
メイド「では、これを……」
#受け取って広げるティア
ティア「これって何かの服みたいね」
ルーク「服か。とりあえず着替えてみるか」

#全員、色違いの覆面全身スーツ姿になっている
ルーク「これって……?」
#メイド、ルークを見て
メイド「陛下お気に入りのアビスマンの衣装です……」
ルーク「?」
ガイ「子供向け用の劇に出てくる。正義の使者だよ」
ティア「わざわざ全員分揃えるなんて……」
ナタリア「一着余っているようですが これは誰の分ですの?」
アニス「これってアッシュのじゃない? ほら首のとこに名前が書いてあるし」
ルーク「すげぇな。これだけ揃えるなんて よっぽど好きなんだな」
ジェイド「陛下のことですから これを試作品にして自分のも作ってるでしょう……」
ガイ「……アビスマンねぇ」
#ガイ、サッと身構えてポーズを取る
ガイ「正義の使者アビスマン参上……ってか。微妙だよなぁ」
アニス「ホントだよねぇ。ださっ……」
 ルークはアビスレッドの称号を手に入れました
 ティアはアビスブラックの称号を手に入れました
 ジェイドはアビスブルーの称号を手に入れました
 アニスはアビスピンクの称号を手に入れました
 ガイはアビスオレンジの称号を手に入れました
 ナタリアはアビスグリーンの称号を手に入れました
 アッシュはアビスシルバーの称号を手に入れました

 ちなみに、アビスマンの称号をつけて戦闘をすると、一定の確率で専用の勝利台詞を言います。ルークはこの衣装がとても気に入ったらしく、ノリノリで「正義の使者、アビスレッド参上!」なんてポーズ付きで叫んじゃう。しかしティアは醒めています。アニスやジェイドは楽しみつつ微妙に引いてる。ナタリアはルークやアッシュに引きずられてかなりノリノリ。ガイは、『オレンジ』ってのが微妙で気になって仕方ないらしい。また、「アビスレッド参上」と戦闘後に言うルークに「いや、戦闘終わってるし」と突っ込んでました。

 とはいえ、衣装を貰った時にアビスマンの説明してポーズとったりしてましたし、ガイは子供の頃 結構アビスマン好きだったんじゃないのかな? アッシュもなんだかんだ言ってノッちゃって「悪の貴公子アビスシルバー見参」なんてキメるんですが、その様子を見て「……お前ら、やっぱり似てるんだなぁ……」と(アビスオレンジの格好で)ガイが呟いていたら、(普通の格好の)ティアに「そう言うあなたも似てると思うけど……」と突っ込まれちゃってました。

 アビスマンに関しては、実はメインシナリオライターさんのシナリオでサブイベントが用意されてたそうなんですが、没になったそうです。個人的にはそれで正解だと思います。(話が逸れすぎるし、本編の雰囲気を壊すから。)でも、いつかマンガやドラマCDなどの二次媒体で見られるといいですね。正義の使者アビスマンと悪の軍団イビルマンの戦いで、アビスレッドの兄のアビスシルバーは洗脳されて敵に回っているのだそうです。

※追記。ドラマCD化は実現しました(笑)。

 

 スパの会員証を持った状態でケテルブルクホテルのフロント右の受付に行くと、水着を着てスパに入る楽しいイベントが起こります。全キャラの称号(衣装変化)が手に入ります。終わった後でもう一度受付に話しかけると、イベントが起こってガイが『スケベ大魔王』の称号を得ます。この称号をつけたガイをトップにして受付に話しかけると、スパの中を自由に歩き回れます。スパの中でジェイドに話しかけると「たまには生き抜きも必要でしょう」と言うのが…。単なる誤字とはいえ、ビミョーな気分にさせられます。そして、どーぶつのミュウが(ルークたちの他に客がいないとはいえ)スパでぱしゃぱしゃやってるのは ちと気になります。

スパ1
受付「ようこそ。メガロフレデリカ・スパへ。会員証はお持ちですか? これは! ピオニー陛下からのご紹介の方でしたか。失礼いたしました。陛下から皆様にスパで着用する水着を預かっております。更衣室にお届けしておきますのでご利用下さい」
ルーク「へえ、スパって水着を着るのか」
アニス「ピオニー陛下 水着まで用意してくれたんだね。優し〜いv
ナタリア「……下心が透けるようですわね」
ガイ「ははは。まあそう言うなよ」
#ルーク、背後の仲間たちを見て
ルーク「さ、行こうぜ」

#スパの内部。一人佇むルーク。赤い海パンで頭には白いタオルを巻いている
ルーク「俺が一番乗りかな……」
#アニスが駆け込んでくる。
アニス「うわ、ルーク。なに、そのタオル」
ルーク「な、何だよ。タオルがあったから使ったんだよ。悪いか?」
アニス「ルークって時々すごくダサいよね」
 ルークはタオラーの称号を手に入れました
#ガイが入ってくる
ガイ「へぇ、アニス。可愛いじゃないか」
アニス「わ〜いv ガイはちゃんと誉めてくれたv ルークとは大違い」
ルーク「悪かったな。あー可愛い可愛い。どこの迷子かと思ったよ」
アニス「子供扱いはやめてよね!」
 アニスは子供じゃないモンの称号を手に入れました
#大胆な水着のナタリアが入ってくる。思わず見入るルーク
ルーク「うわ、おまえ派手だな……」
ナタリア「まあ、あなたに言われたくなくてよ。それに選んだのはピオニー陛下ですわ」
 ナタリアは南国の蝶の称号を手に入れました
ガイ「ははは、ルークの言うことは気にするなよ。キミは雰囲気が艶やかだから それぐらいで丁度いいのさ」
ナタリア「まあ、ガイは上手ですわね。あなたもよく似合っていますわ」
ガイ「これは海難救助用の水着なんだ。陛下が俺の特技を覚えてくれていたみたいだな」
 ガイは海のサルの称号を手に入れました
#ティアが入ってくる。白い普通の水着に、いつものガーターベルトを装備している
ルーク「あれ……。ティアにはもっとすごい水着が用意されてると思ってた」
#赤面するティア
ティア「すごすぎて……。私には着る勇気がなかったわ……。だからこのスパの水着を借りてきたの」
 ティアはレンタルビューティーの称号を手に入れました
ルーク/ガイ((どんな水着だったんだ……))
#バスローブ姿のジェイドが、背後から近付いてくる。ルークとガイの顔を交互に見て
ジェイド「おや、二人とも鼻の下が伸びていますよ」
アニス「え? 大佐 なんでバスローブを……」
ジェイド「皆さんが遅いので先にスパを堪能していました。今は一休みというところです」
ルーク「はやっ! つーか、なんだ……。その……」
ジェイド「何か?」
ガイ「いや、ハマり過ぎて言葉もないだけさ」
 ジェイドはリゾートキングの称号を手に入れました

スパ2
#スパのデッキチェアに並んで座っているルークとガイ
ルーク「そういや、ガイは女苦手なんだろ。水着姿とか見て平気なのか?」
#ガイ、ルークを睨む
ガイ「おまえなっ! 姉上のことがあったから怖かっただけで、女性は好きだし水着姿はむしろ嬉しい」
#近くで横になっていたジェイドが口を挟む
ジェイド「なるほど。では試してみましょうか ルーク」
ルーク「そりゃいいや。それ!」
#ルーク、女性陣が固まっている前にガイを連れて行って後ろから蹴り込む
ガイ「うわ〜!」
ナタリア「きゃーーーー!! ど、どこを触っていますの!」
ガイ「やめろっ、触るなっ!」
ナタリア「触っているのはそっちですわ!」
アニス「はぅあ! ガイってばちょっと!」
ティア「!!」
#やがて場が落ち着き、睨む女性陣の中でぶるぶる震えているガイ。ナタリアは胸を両手で押さえている
ナタリア「ガイ! 何を考えているのですか! 水着が取れてしまったではありませんの!」
ガイ「だから違うって! ルークが俺を蹴飛ばしてジェイドが……」
#振り向くが、ルークもジェイドもいない。キョロキョロして「……」となるガイ
ティア「ルークも大佐もいないみたいね」
#ガイ、震えながら憮然とする
ガイ「……あいつら……」
ティア「……まあ、ガイに限って 胸を触りたくて事故を装うなんてことはないでしょうけれど」
ナタリア「まあ、それはそうですわね」
アニス「そっかー。ガイはナタリアとティアの胸を触っちゃったんだよねv
ガイ「す……すまない……」
#ガイ、片手で頭を掻く。赤面するナタリアとティア。アニス、両拳を口元に当てて面白そうにガイを見上げる
アニス「で、どっちが大きかった?」
ガイ「え? そ、それはティアかな」
#ガイ、腕を組んで親父臭いポーズで考え込む
ナタリア/ティア「「ガイ!」」
#ガイ、再び頭を掻いて汗タラ
ガイ「あ、いや…… 今のは言葉のあやで……」
アニス「うーん、やっぱこのメンツだとティアが一番胸おっきいか〜」
#赤面するティア。アニスを叱る
ティア「馬鹿なこと言わないで」
アニス「さすがに私じゃ勝てないもんね」
ガイ「ははは、そりゃアニスは何もないみたいなもんだからなぁ」
#途端に、膨れてぷんぷんするアニス。ティアがぐっと身を乗り出して睨みつけ、再びガイを震えさせる
ティア「ガイ。あなた最低よ」
ナタリア「あなたは紳士だと思っていましたのに見損ないましたわ」
#俯いているナタリア
アニス「フンだ! このスケベ大魔王!」
 ガイはスケベ大魔王の称号を手に入れました
ガイ「口は災いの元……か……」

 

 この後ケテルブルク港へ行くと、グランコクマでガイがメイドを助けるところまで『克己』イベントをクリアしていたなら、その続きが起こります。

克己2
#ケテルブルク港。海を見ていたルーク、振り返って
ルーク「そういやガイは海難救助の資格持ってるんだよな」
ガイ「どうした急に?」
ルーク「いや、女の子が溺れてたらどうすんのかと思って」
ナタリア「まあ! そういえばそうですわね。そのようなことで資格など貰えますの?」
ガイ「いや……それが、そういう時は大丈夫なんだ。男とか女って以前に要救助者って考えになるらしいな」
ティア「わかるような気がするわ。それが任務になる訳ですものね」
#苦笑するルーク
ルーク「はは……ティアらしい……」
#腕組みして考え込むジェイド
ジェイド「ふむ……。ならばやはり完全に克服できるのではないかと思いますね」
ガイ「克服って……恐怖心をか?」
アニス「私もそう思うなぁ。私の時も、メイドさんの時も救助の時も、追い込まれた状況な訳でしょ」
ナタリア「つまり、完全に退路を塞ぐのですわね」
ガイ「いや……それは……」
ノワール「いい考えじゃない。その坊やには、早く立ち直ってもらいたいしねぇ……」
#ノワールが歩いてくる
ティア「漆黒の翼!」
ノワール「ウルシーが世話になったそうだねぇ。何かお礼をさせてもらおうと思ったけど、今の話を聞いていいことを思いついたよ」
ガイ「な……何かな……」
ノワール「ケセドニアの酒場で働くんだよ。あそこなら数は少ないが従業員にも客にも女がいる。あたしらの息がかかってる店だし話をつけといてやるよ」
ジェイド「ふむ……。酒場なら男性の扱いに慣れている女性も多いですし ガイにはいい刺激になりますか」
#慌てるガイ
ガイ「待て! 勝手に決めるな!」
アニス「はい決定!」
ナタリア「では、ノワールさん。頼みましたわよ」
ノワール「わかってるさ。気が向いたらケセドニアへいきな」
#ノワール、立ち去る。うな垂れるガイ
ガイ「はあ……。気が重い……」

克己3
#ケセドニア酒場
店主「あんたがバーテンダー見習いだな」
ガイ「バーテンダー見習い!?」
店主「ノワール様から聞いてるよ。さ、しっかり働いてくれよ」
#バーテンダー姿でカウンターの中に立つガイ。既に腰が引けている
女性客A「お兄さん、新しい人よね」
女性客B「名前は?」
ガイ「ガイ……です……」
女性客C「やだ、緊張してるの?」
女性客D「かーわーいーいー」
#一斉にきゃらきゃらと笑う女性客たち。その様子を遠巻きに見ているルークたち
ルーク「……おもちゃだな」
ナタリア「ガイ……大丈夫でしょうか」
ティア「前途多難ね」
ジェイド「いや、これは面白いです」
#両手を振り回すアニス
アニス「わほー。アニスちゃんもガイにお酒作ってもーらお……」
#ナタリア、アニスを睨む
ナタリア「駄目ですわよ! お酒は成人の儀を終えるまで禁止です」
アニス「はぅ。飲んでみたかったのにぃ……」
 ガイは憩いの配膳者の称号を手に入れました

 ガイの称号『憩いの配膳者』入手です。衣装がバーテンダーのものに変わるのですが、この称号入手後に起こるフェイスチャットが可愛い。女性陣がガイに夢中になったのを見てルークがむくれてしまうというものなのですが。イニスタ湿原を越える時、ティアがガイを「優しい」と誉めると少しムッとしていたり、『譜眼1』イベントでも、眼鏡を取ったジェイドに女性陣が(技師に至るまで)うっとりすると悪態ついたりしてましたが。流石、少し前までは自分が話題の中心にいないと膨れていたお坊ちゃま。分かりやすい嫉妬で、子供っぽくて罪がない感じですね。

 むすっとしてたら男の嫉妬は醜い、と女性陣に言われてしまったルークを見て、ガイが「そんなんじゃないよな、ルーク。そうだ、おまえが着るか? おまえの方が素材はいいんだから似合うかもしれないぜ」と気遣うのも、保護者っぽくて面白い。

 

 それはそうと、ガイが救助活動の時のみは女性に触れるという言い分、おかしいですよね。だって本編イベントでは、倒れたティアを抱き止めて助けることが出来なかったというのが、女性恐怖症を克服したいと真剣に決意した第一歩で。その後、崖から落ちそうになったアニスを救ったことを克服の実践の第一歩としてるわけですから。元々、緊急時になら女性にも触れたというのなら、これらのエピソードが宙に浮いてしまいます。

 想像するに、ガイの水着をどんなデザインにするかをスタッフ間で協議した時、レスキュー用の水着ということにして、だったらガイは海難救助資格を持ってることにしようと、ノリで後付け設定を作った。……が、資格者なのに女性を助けられないのは問題あるぞと後で気付き、最後にこういうサブイベントを付け足した…のだと思うのですが。結果的にワケ分かんないことになってますよね。(^_^;)

 

 それから、個人的にはノワールが「その坊やには、早く立ち直ってもらいたいしねぇ……」と言うのが気になりました。『漆黒の鍵』イベントで、男に絡まれていたのをガイに助けられたこともありますし、単にガイを気に入っているからだとも解釈できますが、もしかしたらガイがホドの生き残り――ガルディオス伯爵だと知ったからなのかな、とも思えるので。

 少し後で明かされますが、漆黒の翼たちは、もしホドの崩落が起こらなければ、地方領主たるガルディオス伯爵家の領民だったはずなんですよね。ガイの女性恐怖症も、ホド滅亡と密接に関わるトラウマですし。

 

 ユリアシティのティアの家1F奥の部屋の、人物名鑑のある奥の本を調べると、声付きでイベントが起こります。イベントタイトルは『ユリアシティの成り立ち』ですが、実際にはユリアシティの成り立ちに関しては特に語られません。古代イスパニア語とフォミクリー技術に関する設定がちょっと分かります。

 ベルケンド第一音機関研究所のレプリカコンソール室へ行くと、生物レプリカ研究に関してルークたちが考えるイベントが起こります。

 エンゲーブへ行くと、ローズの家の前で村人たちが深刻な顔をつき合わせています。話しかけると、魔物退治のイベントの開始です。

エンゲーブの魔物退治
#村の広場の片隅で、ローズ夫人と村人たちが顔をつき合わせている。
ルーク「どうしたんだ。何かあったのか?」
ローズ「おや、皆さん……。今ちょっと問題が起きていましてねぇ」
ルーク「まさか、またチーグルが何か?」
#ミュウ、汗タラ
ジェイド「で、一体何があったのです?」
ローズ「え……えぇ、あぁ。実は、畑が荒らされまして」
#ミュウ、汗タラ
ローズ「あ、いいえ。チーグルじゃありませんよ。別の魔物の仕業です」
ティア「魔物ですか? でも、街に入ってくるなんて……」
ローズ「この村は警戒が厳重じゃないですからね。今までも似たようなことはあったんですよ。魔物っていっても この辺の魔物は、家畜が凶暴になった程度ですし 何より群れでは来なかったですからねぇ」
ナタリア「では、今回の犯人は群れで荒らしている……ということですの?」
ローズ「それもあるんですが、魔物の種類が今までとは全然違って……」
ガイ「崩落の影響で生態系が変化したんじゃないか」
ジェイド「そのようですね。今までとは違った種族が作物を狙っているんでしょう」
ローズ「さすがに、あたしらも手におえないんですよ」
アニス「マルクト軍は助けてくれないんですか?」
ローズ「一緒に落ちてきた軍人さんたちは怪我人が多いからね。それにキムラスカの軍人さんたちとお互いにらみあっちまってて……」
ティア「何とか助けてあげられないかしら」
ジェイド「そうですねぇ。ただ、私たちにもやるべきことがありますから……」
ルーク「そうだな……」
 →俺たちでなんとかしよう
ルーク「俺たちで何とかしよう」
#「!」となる仲間たち
ローズ「本当ですか! 助かります」
ルーク「やれるだけのことはしてみるよ」
ローズ「魔物の情報は街の人間たちが知っているから一通り聞いておいて下さい」
アニス「よ〜し! そうと決まったらチャッチャと終わらせよっ!」

村人「あいつらは一つの種族だけじゃなく混ざった群れで行動してるんだ。あの数は半端じゃないからな。準備はしっかりしておけよ」
村人「これは勘だが あいつらは果物を狙ってきているようだ。おびき寄せるなら味も香りもいいものを選ぶといいと思うぞ」
子供「この前 広場で遊んでいる時に魔物に襲われそうになったの。怖くてリンゴ投げたら全然違う方飛んじゃったのにそっちいっちゃったんだ」
食材屋・女「あんたたち、頼むよ。一生懸命作った作物が荒らされるなんて耐えられないよ。でも、不思議なことに荒らされるのは、果物のところばっかりなんだよね」
食材屋・男「よう、おまえたちが魔物を倒してくれるんだってな? かなり厳しいだろうけど頑張ってくれよ! そうそうあいつらをおびき寄せるならこれを持って行きな」*ルークがリンゴを万引き(?)した、例の露店
 最高級りんごを手に入れました
食材屋・男「こいつは限られた人にしか卸していない最高級品さ。通常の流通では絶対に出回らないやつだから香りも味も抜群だ! これでおびき寄せて一網打尽にしてくれ。あいつらの数は半端じゃないから道具の用意は充分しておけよ」

#村外れ? にルークたちを案内するローズ
ローズ「この辺りにいる筈です」
ルーク「よし。じゃあここら辺でおびき寄せるか。ローズさんは帰って下さい。後は俺たちがやります」
ローズ「わかりました。頼みましたよ」
#ローズ、どこか怯えた様子で足早に立ち去る
ガイ「さて……と。じゃあリンゴを置くぞ。みんな、気を抜くなよ」
#ガイ、離れた所にリンゴを置く
アニス「ほんとに来るかなぁ?」
ガイ「話を聞いた限りじゃ間違いないと思うが……」
#魔物の声。全員「!」となる
ティア「……この殺気。数が多すぎる」
ミュウ「こ、こ、こ、怖いですの〜」
ナタリア「囲まれてしまったようですわね」
ジェイド「リンゴだけでここまで殺気立つとは余程飢えているんですねぇ」
ルーク「来るぞ!」
#戦闘
ルーク「なんだ? 案外ちょろいな」
ティア「油断は禁物よ」
#魔物の声。戦闘
ガイ「まずいな。さっきより強い。この調子で続くなら、タチが悪いぞ」
アニス「うえ〜。やなこと言わないでよ〜!」
ガイ「ははは。いざとなったらキミの盾になってやるさ」
アニス「はぅ〜v
#魔物の声。戦闘
ナタリア「ガイの言う通りでしたわね。次から次へとキリがありませんわ」
ジェイド「不思議と統率が取れているようですねぇ。これは……裏がありそうです」
#魔物の声。戦闘
ルーク「奴らも焦り始めてんじゃねぇ? このままじゃリンゴ食えねぇし」
ティア「そうかしら? むしろ、試されている気がするわ」
ガイ「……ますます嫌な感じだな、それは」
#魔物の声。戦闘
ナタリア「くっ! まだ終わりませんの!? 一体どれだけの数がいるのです!
ルーク「さあな。とにかく何匹いようが全部やっつけちまわねぇと俺たちがくたばるってだけさ!」
#魔物の声。戦闘
アニス「あ゛ー。もー疲れたっ!! こいつら、マジウザ!!」
ジェイド「よかったですね。この殺気からするとこれで最後のようですよ」
#魔物の声。戦闘
ルーク「終わった……?」
ジェイド「そのようですね」
アニス「何なのよぅ〜。数多過ぎだってば!」
ティア「あれだけ種族の違いがあって群れが成立するなんて……意外だわ」
ガイ「ジェイドの旦那じゃないけど気になるな。裏がなきゃいいが……」
ナタリア「でも、この件は片付いたのですわよね」
ジェイド「まあ、そういうことですね」
ナタリア「なら、喜びましょう。これでエンゲーブのみなさんも安心できますし」
ミュウ「良かったですの〜」
ルーク「そうだな。わからないことを心配してても仕方ないし ローズさんに報告に行こうぜ」

#ローズの家
ローズ「みなさん! ご無事で何よりです!」
ルーク「数が多くてちょっとてこずったけど なんとか全部片づけてきたよ」
ローズ「ありがとうございます。それで……これはつまらないものですが、村を救ってくれたお礼にもらって下さい」
#ローズ、ルークに近付いてお守りを手渡す
 ローズのお守りを手に入れました
ローズ「それは私が村長になった記念に息子がくれたものなんです。いつまでも元気で村を守ってほしいって気持ちを込めてくれて……。だけどその子もこの前の戦争で……」
ティア「そんなに大事なもの頂けません」
ローズ「え? あはは、いいんですよ。村を守ってくれた皆さんに持っていてほしいんですよ」
ルーク「……ありがとう。ローズさん。大事にします」
ナタリア「でも私たちが持っていて息子さんは喜んでくれるでしょうか」
ローズ「大丈夫ですよ。あの子だってここの野菜が採れなくなったら商売あがったりなんですから」
ナタリア「しょうばい……?」
ローズ「ええ。前の戦争で怖いってんで戦場から逃げ出しちまってね。今じゃケセドニアで野菜売りをしてますよ」
#「……」となるルークたち

 このイベント、「試されてる」だの「裏がなきゃいいが」だの、やけに意味深なことをキャラが言いますが、これ以上は続きません。なんだこれ……。(『アビス』にはこういう中途半端なサブイベント多いですよね。時間がなかったせいらしいですが。)

 にしても、アニスを口説くなよガイ兄さん……。

 

 ケセドニアへ行くと、『ありじこくにん4』をこなしていた場合『ありじごくにん5』が起きますが、まだ大抵の人が『4』で要求されるストライプリボンを手に入れることが出来ていないことと思います。その場合、ラジエイトゲートクリアまで辛抱です。 『5』をクリアするとグラタンのレシピが入手できます。

ありじごくにん5
#路地裏のいつもの場所にありじごくにん
ルーク「まだいるよ……」
ありじごくにん「俺ぇ ありじごくにん〜」
ガイ「もうわかってるって」
アニス「この人の忍耐力はすごいね」
ティア「この暑さでこれだけ着込んでいたら普通倒れるわよ」
ナタリア「で、今度はなんですの?」
ありじごくにん「ケセドニアのぉ 船ぇ 増やしてぇ」
アニス「どういうこと?」
ありじごくにん「いろんなものぉ 食いたいぃ。アスターにぃ お願いぃしてぇ」
ルーク「よくわかんないけど行ってみるか」

#アスター邸
アスター「これは皆様。ようこそお越し下さいました。本日はどういったご用件で?」
ルーク「いや、船を増やしてくれって伝言を頼まれて……」
アスター「船を増やす?」
ジェイド「恐らく定期船の増便をお願いしているのでしょう」
ガイ「確かに、戦争やら崩落やらで船の往来も減ったからな」
ティア「物資の流通量は減ってないかもしれないけど 極端に需要が増えているし」
ナタリア「だからこそ船を増やしてほしいとの声もでているのですわね」
アニス「どうにかなりますか?」
アスター「……。わかりました。商人ギルドの私が責任を持ってやりましょう」
ルーク「マジかよ!」
アスター「えぇ、私財を使えば今の倍近くまで増発できるでしょう」
#アニス、両手を口に当てて身を引く
アニス「私財を出すんだー。うっわー超太っ腹ー」
アスター「もちろん増発した船で しっかり回収しますよ。ヒヒヒ」

#路地裏
ルーク「いってきたぞ」
アニス「船を増便するって。良かったね」
ありじごくにん「これでぇ 観光客ぅ 増えるぅ。道具がぁ いっぱいぃ もらえるぅ」
#思わず沈黙するルークたち
ガイ「どこまでも勝手なやつだ」
アニス「もういいよー。ほらさっさとご褒美出しなさいよ」
ティア「アニス はしたないわよ」
アニス「いいじゃん。ぶー」
ありじごくにん「はいぃ これでぇ どうですかぁ」
 グラタンの作り方を覚えました
#沈黙するルークたち
ルーク「……微妙だな」
アニス「ま、こんなモンだよ。貰う物貰ったし さっさと行こ」
ありじごくにん「兄弟がぁ おまえたちぃ 待っているぅ」
ガイ「まだ付き合ってやるのか?」
ルーク「どうかなー……」
ありじごくにん「ばいぃば〜いぃ」
#両手振る

 余談ですが、ありじごくにんにアイテムを渡した後「グミぃ ぐにゅぐにゅぅ気持ちいぃ」「シミターぁ ごつごつぅ固いぃ」「パナシーアボトルぅ ちゃぽちゃぽぅ 液体入ってるぅ」「リボンはぁ つけるとぉ かわいいぃ」「船ぇ いっぱいぃ うはうはぁ」などと言いますが。最初にアイテムを渡すのに失敗すると、これらの台詞だけを順番に全て喋ります。私が路地裏のありじごくにんの存在に初めて気付いたのは二周目で、しかも既に一回目のアイテム渡しを逃していたのですが、「何だコイツ!?」とビビりつつ話しかけたところ前述の台詞を喋ったので、意味が分からずに「???」と思ったものでした。

 

 シェリダンの集会所の黄色いチーグル(スター)に話しかけると、『コンタミネーション2』のイベントが起こります。結末に向けての非常に重要な伏線です。

 シェリダンのロケット塔の屋上へ行き、ロケット爺さんに話しかけると、ロケット爺さんが友人であるイエモンについて語ってくれます。無駄に豪華に声付きです。

 ネビリムイベントの一回目を(聖剣ロストセレスティ入手まで)クリアしていた場合、崩壊セントビナーへ行って宿屋にいるグレン将軍に話しかけると、ブウサギ探しの後に魔槍ブラッドペインが入手できます。「……またブウサギかよ」と呟くガイが涙を誘います。

 

 さて。ここから世界各地を探索する『古文書解読』のイベントを起こせるようになっています。ただし、この時点でクリアできるのは三つの呪文のうち一つだけでです。

 このイベントの一回目は、崩落編でカースロット事件が起こってガイが再び仲間になった直後から起こせるのですが、イベントの内容から見て明らかに設定ミスだと思います。レプリカ編に入ってから起こすべきでしょう。

古文書解読1
#グランコクマ、マルクト軍本部の作戦会議室
ゼーゼマン「うぬぅ……」
ジェイド「参謀総長、何かお悩みですか?」
ゼーゼマン「おまえか! 本当におまえは時宜を見計らったように現われるの」
ジェイド「なんだかわかりませんが とりあえずありがとうございます」
ゼーゼマン「ふん、食えぬ奴じゃ。まあいい。貴公の頭脳を借りたいのだが良いか?」
ジェイド「もちろんです」
ゼーゼマン「こういうのは、本来マクガヴァンが得意な筈だが、お主でも大丈夫だろう。これを……」
 古文書を手に入れました
ジェイド「この古文書は……?」
ゼーゼマン「うむ。外殻大地が魔界クリフォトに降りた衝撃で、グランコクマの北の地層が表に出てきてな。そこで発見された」
ジェイド「古代イスパニア語ですね。十四行詩ソネットのようですが……意味が通じませんし、稚拙ですね」
ルーク「なんて書いてあるんだ?」
ジェイド「読みましょう」

  楽園は荒らされ絶望が世界を包む
  何故人は獣となりて血を浴びるか
  この力はもはや凶器にしか過ぎぬ
  我三つの力知恵者に託す禁譜とす

  銀に輝く氷塊はソイルの元に眠る
  其は砂漠にて輝く絶対普遍の原理
  氷雪のたもとにて眠る大いなるの力は
  荒野をえぐる無慈悲なる白銀の抱擁

  断罪の剣は寄せては返す南海のくさび
  沼地の虹霓こうげいは知の追求者を照らし
  峠に七光の輝きをもちて降り注ぐ

  天から降る怒りは神の子の大地に
  無数の星は浅い川の水面を揺らす
  神秘の島にて天の力にひれ伏さん

ルーク「? マジわっかんねぇ……」
ゼーゼマン「じゃがその古文書からは音素がにじみ出ておる。恐らく暗号か何かを解除すれば封じられた力のようなものが現われるのではないかの」
ジェイド「なるほど。これは確かにマクガヴァン元帥の得意分野ですね」
ゼーゼマン「ちとこの解読を引き受けてはくれぬか?」
ジェイド「了解しました。念のため、私の部屋に写しを置いておきましょう」

 

古文書解読2
#崩壊セントビナーで、老マクガヴァンに話しかける
老マクガヴァン「なんじゃと? この古文書を解読して欲しいと? どれどれ……。これは禁譜の在処を示す古文書……いや、これ自体が呪文書か」
ジェイド「恐らくそうです。最初の四行は、この古文書が禁譜であることを示していますが その後がどうも……」
老マクガヴァン「……ちょっと待ってくれ。この詩には見覚えがあるぞ」
ジェイド「どこでご覧になったのですか?」
老マクガヴァン「グレン! この間文鎮にしたアレはどうした? アレを持ってきてくれ!」
ルーク「文鎮……?」

グレン「父上。これですか?」
老マクガヴァン「そうじゃそうじゃ。元々街の門につけられていたんじゃが 崩落の時取れてしまってな。文鎮にしていたんじゃ。見ろ、表面に刻まれてる文字を」
#近付いて見るジェイド
ジェイド「確かに何か書いてあります。……銀に輝く氷塊はソイルの元に眠る」
#石が消え、「!」となる一同
ルーク「き……消えた!」
ジェイド「これは……コンタミネーション現象でしょうか」
ティア「もしそうなら石の音素フォニムと大佐の音素が混じり合ったんですか?」
ジェイド「そのようですね。それに、古文書に記されていた詩も一行消えてしまいました。これが封印解除の合図でしょう」
ルーク「てことは、さっきと同じような石さえ見つければ古文書は解読できるんだな?」
ジェイド「ええ。そして禁譜を入手できる訳です。封じられた譜術は全部で三つあるようですね」
アニス「宝探し感覚ですね。詩は十四行で頭の四行が禁譜の説明なら 十個、石があるのか」
ガイ「後、九個だな。この広い世界で九個と考えると大変だぞ」
ナタリア「あら、この詩の中に石の在処も記してあるのでは?」
ジェイド「そういうことでしょうね。まあ、気長に行きましょう。それらしいところを調べたり話を聞いていけば いずれは見つかると思いますから」
ルーク「本当に気が長い話だな……」
ジェイド「元帥、それにマクガヴァン将軍もありがとうございました」
老マクガヴァン「ほっほっほっ。なら、今度文鎮を持ってきてくれ。今、手頃なのを取られてしもうたからな」

 

古文書解読3-A
#ケテルブルク、南入り口広場のカール三世の像の前。像の前に立ち止まるジェイド
ガイ「ジェイド? どうかしたのか?」
ジェイド「……そういえば、子供の頃 禁譜の石に似たものを見たことがあります」
ティア「本当ですか、大佐!」
ジェイド「確かサフィールが……」
ルーク「サフィールって……」
ジェイド「いえ、子供の頃の下僕が広場のカール三世像の裏に禁譜の石に似たものを埋めていたと思います」
ミュウ「探すですの!」

#ケテルブルク広場、カール三世像の裏
ルーク「あったぞ。この石か? 表面に文字が刻んであるけど」
ジェイド「そうですね。氷雪の袂にて眠る大いなるの力は……」
#石が消える
ガイ「本当に禁譜の石だったようだな」
ジェイド「ええ。古文書の文章も消えたようです」


古文書解読3-B
#ケセドニア北部の宿二階の部屋の引き出しを調べる
ジェイド「おや、こんなところに禁譜の石がありますね。其は砂漠にて輝く絶対普遍の原理。古文書の詩も消えたようですね」
ティア「でもさっきの石は、ここの人の持ち物だったんですよね? 消えてしまっては返しようが……」
ナタリア「そうですわ。お詫びをしなければ」
アニス「だけど話して信じて貰えるかなぁ」
ジェイド「そうですねぇ。確かここはマルクト側でしたね。それでは……」
#宿のフロントで、受付に話す
受付「え? あの石を?」
ジェイド「はい。マルクト軍が徴収します。不満のある場合は軍本部へ書面で抗議して下さい」
受付「いや、そりゃ構いませんけど あれは砂漠で拾ったただの石ですよ」
ジェイド「それで結構なんですよ」
ナタリア「……強引ではありませんの?」
ジェイド「とはいえ今更返しようもありませんから」
ナタリア「何だか、納得行きませんわ……」


古文書解読3-C
#シェリダン、飛晃艇ドックの前で遊んでいる子供たち
子供A「待て! 悪の軍団イビルマン!」
子供B「わははははっ! アビスレッド! 受けてみよ! 我が必殺の『こうやをえぐる、むじひなるはくぎんのほうよう』」
#「!」となるティア
ティア「あら? 今の……古文書の一文と同じでは……」
ルーク「おい、坊主。今の必殺技おまえが考えたのか?」
子供B「違うよ。シェリダン港へ行く道の途中に変な宝箱があって そこに書いてあったんだよ」
子供A「こいつの父ちゃんが見つけたんだけど、宝箱が開かないからってそのまま持ってきたんだって」

#宝箱を持ってくる子供たち
子供A「これだよ。ほら、鍵がかかってて開かないんだ」
ティア「大佐、これは?」
ジェイド「どれ、ちょっと見せて下さい」
#近付いて宝箱の前にしゃがむジェイド。あっさり蓋が開く。中を見て「!」
ジェイド「これは間違いなく禁譜の石です」
#ジェイド、立ち上がる
ジェイド「荒野を抉る無慈悲なる白銀の抱擁……」
#読み終わると仲間たちの方を向く
ルーク「まさかこんなところにあるとはな」
ティア「そうね」


古文書解読3-完
ジェイド「……おや? 古文書に新しい文字が浮かんでいます。これは……どうやら禁譜の詠唱方法のようですね」
ルーク「って事は……禁譜の封印が解除された?」
ジェイド「ええ、そのようですね。これはアブソリュートという譜術です」
アニス「どんな譜術なんですか?」
ジェイド「それは使ってみてからのお楽しみですよ」
 ジェイドはアブソリュートを修得しました

 石を探す順番は自由です。

 この時点で後もう二つ禁譜の石を入手出来ますが、それ以降の四つはゲーム終盤まで入手不可なので、今はこれ以上探しても無意味です。

 このイベント、「ジェイド用の強力な譜術を入手するために世界中を探索する」という点で、惑星譜術を入手するという触れ込みのネビリムイベントと似ているため、攻略本が発売される以前は、この二つのイベントを混同する声がかなり多かったです。

 にしても、禁譜の石に書かれた文字を読み上げると、読んだ人(この場合ジェイド)に石がコンタミネーションで混ざりこむって…ヤバくないですか?

 ジェイドは普段、槍を自分の手にコンタミで同化させてますが、これは並外れた制御力を持つジェイドだから可能なのであって、普通の人なら精神崩壊を起こしかねない、という設定だったはず。もしジェイド以外の人が禁譜の石を読んだのなら、どーなってたのか!?

 ……古文書が変化していきますし、石は読んだ人に同化するのではなく、古文書の方に混ざってるのではないかと思うのですが、どうでしょう。



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