料理マスター関連イベント

おでんのレシピ

#ファブレ邸の玄関ホール。窓の外を見ながら呟いている執事のラムダス
ラムダス「ああ、困った」
ルーク「どうしたんだ?」
#ラムダス、振り向く
ラムダス「あ、おぼっちゃま。実はもうすぐ旦那様のご友人の方がお見えになるのですが 料理人が体調を崩してしまって料理が手配できそうにないのです」
ルーク「ふーん……」
ラムダス「ふーんではありません。なんとかなりませんか? おぼっちゃま」
ルーク「なんとか、ねぇ……」

 いつの間にか、ラムダスがルークを頼りにするようになっていますね。 

 ここで選択肢が出て、パーティーメンバーから一人を代理料理人として選ぶことが出来るのですが、ここでは ひとまとめにして紹介することにします。ちょっと読み辛いかと思いますが、ご容赦ください。

 

ルーク「オレが料理するよ」
ラムダス「お、おぼっちゃま、本気ですか!?」
ルーク「任せとけって。かなりの数のレシピを手に入れて俺も結構やるようになったんだぜ」
ラムダス「いや、しかし……」
ルーク「大丈夫、大丈夫。ほら、厨房に行こうぜ」
ラムダス「は、はぁ」

 別のフェイスチャットを参照するに、実際、料理を練習したルークはかなり色々と作れるようになっているみたいです。ただ、仲間たちによれば「美味くも不味くもない」のだとか。ガイに「ルークの料理は前衛的」と言われていた頃を考えれば大進歩なんですけど。さて、どうなるか…。

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ルーク「ティアが料理するよ」
#ルーク、ティアを見る
ティア「え? 私?」
#ラムダスがさっとティアに向き直る
ルーク「そ。ティア 結構料理うまいからさ」
ティア「え、そ、そう?」
ルーク「レシピもたくさん手に入れたから 色々作れるようになっただろ?」
ティア「それはそうだけど……」
ラムダス「ふ、ふぅむ」
ルーク「じゃあ、ティア、頼むな」
ティア「もう。どうなっても知らないから」

 ティアをベタ褒めするルーク(笑)。ルークってティアの料理大好きなんですね。自慢したがっているようにさえ思える。

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#ルーク、振り返ってジェイドを見て
ルーク「ジェイドが料理するよ」
ジェイド「お断りします」
ルーク/ラムダス「「はや!」」
ジェイド「面倒なことは嫌いなので。悪しからず」
#ルーク、ラムダスに向き直って
ルーク「しょうがねえなぁ。オレが料理するよ」

 以降は、ルークを選んだ場合と同じになります。しかしまあ、イキナリ他人の家で料理人の代わりをしろと言われたら、普通はこう反応しますよね。

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ルーク「アニスが作るよ」
#ルーク、アニスを見て。アニス、何故かカメラ目線で額に手を当てるキメポーズを取り、不敵な表情を作る
アニス「ふふふ アニスちゃんの料理が上流階級に通じるか試される時がきたね!」
ルーク「俺もナタリアも一応上流階級だけど…」
#アニス、ルークを見て
アニス「二人ともなにげに食べ物こだわらないじゃん。誰かさんは好き嫌いが多いけど」
ルーク「……悪かったな!」
アニス「ともかく、ラムちゃん 厨房いこ!」
ラムダス「ラムちゃん……」

 キノコロードイベントに引き続き、ラムダスをラムちゃん呼ばわりするアニスです。執事だから羊でラムちゃんなんだろーかラムデス。などというどうでもいい感想を抱く私でした。そして何気に、ルークとナタリアの王族二人が揃って「食べ物にこだわらない」という設定について触れられています。ルークが食にこだわりがないことは、外殻大地編でガイが言及していましたが、実はナタリアも、フェイスチャットで「私は美味しければ何でも良いと思ってしまいますわ」と言ってるんですよね。多分、苦労しなくてもお腹一杯食べられる生活をしていたからこそ、(味の良し悪しは分かっても)食事にこだわりを持たないのだろうと思います。毎日お腹をすかせていたアニスは、美味しく食べる・食べさせることにとてもこだわる。『エピソードバイブル』によれば、アニスは十歳そこそこの頃から酒場で皿洗いのバイトをして節約料理を教わり、両親に作って食べさせていたようです。

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#ルーク、ガイを見て
ルーク「ガイが料理するよ」
ガイ「おいおい……」
#ガイ、ルークを見返す
ラムダス「ガイが、ですか?」
ルーク「ガイの料理も結構いけてるぜ? レシピもいっぱい集めたし」
ガイ「ったく。しかたないなぁ。ラムダスさん そういうことらしいですが」
ラムダス「そうだな」
ルーク「頼んだぜ、ガイ」
ガイ「あいよ」

 主従だ(笑)。ティアの時と同じように、自慢げにガイの料理を褒めるルークです。ガイも料理の腕に自信がある模様。実際、ルークの生誕パーティーにて料理を作っていた実績があるのですから、ラムダスも安心して任せています。

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ルーク「ナタリアが料理するよ」
#全員がビクリとして、じっとナタリアを見る
ガイ「……おいおい。マジかよ」
#仲間たち、ルークを見て
ジェイド「正気ですか?」
ティア「ルーク どういうつもり?」
アニス「何かの陰謀?」
#ナタリア、一歩前に出る
ナタリア「……良いでしょう ここまで言われて退いてはランバルディア家の名誉に傷がつきます! ラムダス! 厨房に案内なさい!」
ラムダス「いや、しかし」
ナタリア「みてらっしゃい!」

 

 こうして調理が行われ、物陰からルークたちが見守る中、ファブレ公爵とその友人のベルナールの食事が始まります。

ファブレ公爵「今日はようこそいらした。ベルナール殿。近年随一の料理人との誉れ高い貴殿には口に合わないかもしれないが そこは容赦されたい」

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ルーク「うっげ! やっべ」
ティア「は、はずかしい……」
ジェイド「これはこれは…… 面白くなってきましたね」
アニス「むむむ。強敵だね」
ガイ「うはー、相手が悪いな」
ナタリア「望むところですわ」

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ベルナール「いやいや 料理は誰が作ったものでも もてなしとして頂くと嬉しいもの ありがたく頂きますかな」

 ベルナールは、ケテルブルクホテルのレストランフロアのエレベーターホールにいつも佇んでいる人物です。料理人というだけでなく、かなりの食通なのではないかと思われます。それはともかく、料理人とファブレ公爵が友人だというのは少し意外です。

 食事を口にしたベルナールの感想はと言えば…。

 

#ルークの場合
ベルナール「……こ、これはなかなか……珍味というかなんというか」

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#ティアの場合
ベルナール「なかなか豪快な料理ですな。宮廷料理などとは一線を画している」

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#ジェイドの場合
#作ったのはルークなので、ルークの場合と同じ反応です

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#アニスの場合
ベルナール「これは、素晴らしい これを作った方とは あとで料理談義をしてみたいですな」

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#ガイの場合
ベルナール「ほほう。なかなか良い腕の料理人を召し抱えておるようですな」

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#ナタリアの場合
ベルナール「!」
#ベルナール、動かなくなる
ファブレ公爵「いかがなされた! ベルナール殿! ベルナール殿!!」

 

 食事は終わり、様子を窺っていたラムダスから言葉がかけられます。

#汗を飛ばしているルーク
ラムダス「一時はどうなることかと思いましたが 何とかなりましたな」
ルーク「だろ? 任せろって言ったじゃん」
ラムダス「ベルナール殿から今日の馳走のお礼とレシピを頂きました」
おでんの作り方を覚えました
ラムダス「料理道を極めたら ケテルブルクのレストランで料理について語り合いたいと申されていましたよ」
ルーク「わかった。覚えておくよ」

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#赤面しているティア
ラムダス「一時はどうなることかと思いましたが 何とかなりましたな」
ルーク「だろ? 任せろって言ったじゃん」
ラムダス「ベルナール殿から今日の馳走のお礼とレシピを頂きました」
おでんの作り方を覚えました
ラムダス「料理道を極めたら ケテルブルクのレストランで料理について語り合いたいと申されていましたよ」
ティア「ちゃんと練習しよう……」

 練習しようと誓うティア。本当に真面目な人です。そして、「だろ? 任せろって言ったじゃん」と、何故か自分が得意げなルークなのでした。ティアが褒められると嬉しいんだなぁ。

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#ジェイドの場合、殆どルークのものと同じなのですが、最後の台詞だけジェイドが喋ります
ジェイド「ふむ。料理道ですか……」

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#「♪」と機嫌よさそうなアニス
ラムダス「ベルナール殿は大変満足しておられました。大成功です」
#アニス、ぴょんと跳ねて額に片手を当てるポーズをキメる
アニス「ふふふ。やったね♪」
ラムダス「是非この料理を極めて欲しいとレシピを頂きました」
おでんの作り方を覚えました
ラムダス「料理道を極めたら ケテルブルクのレストランで料理について語り合いたいと申されていましたよ」
アニス「了解〜。アニスちゃん がんばっちゃうぞ!」

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#「♪」と機嫌よさそうなガイ
ラムダス「一時はどうなることかと思いましたが 何とかなりましたな」
ルーク「だろ? 任せろって言ったじゃん」
ラムダス「ベルナール殿から今日の馳走のお礼とレシピを頂きました」
おでんの作り方を覚えました
ラムダス「料理道を極めたら ケテルブルクのレストランで料理について語り合いたいと申されていましたよ」
ガイ「料理についてねぇ」

 やっぱりティアの時と同じように、何故か自分が得意げなルークです。ルークはティアとガイが大好きですね。

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#汗タラのナタリア。指を胸で組む
ラムダス「大失敗でございます……」
ナタリア「……」
#仲間たち、ナタリアを見る
ラムダス「私、執事として当家に仕えて40年以上になりますが 料理を口にして気を失った方は初めて見ました」
ナタリア「ごめんなさい……」
ラムダス「ベルナール殿からレシピを預かっております」
おでんの作り方を覚えました
ラムダス「少しでも料理の腕を鍛えて欲しい、とのことです」
#ナタリア、組んでいた手を下ろして
ナタリア「はい……」

 

 ところでこのイベント、二種の攻略本のどちらにも、料理に挑むキャラクターの料理熟練度によって内容が変化すると書いてあるのですが、変化しません。わざわざ★無しと★三つのデータを作って試したのですが。コノヤロウ。(膨大な時間と労力が掛かったんだよキー! データは用意されてたのにフラグのバグで発生しなくなってるとかだったら呪うよムキー!)



 さて。全ての料理の熟練度が★★★になったキャラを先頭にして、ケテルブルクホテルのベルナールに話しかけると、そのキャラが料理マスターの称号を得ます。『おでんのレシピ』で代理料理人になったキャラだと、追加デモが付くこともあります。(ルークとジェイドには付きません。)

料理マスター

ベルナール「ルーク殿ではありませんか」
ルーク「ベルナールさん こんにちは」
ベルナール「ほほぅ。ルーク殿。御自身なりの料理道を極めたようですな」
ルーク「まぁ、なんとか……」
ベルナール「クッキンガーを名乗ってもいいでしょうな」
 ルークはクッキンガーの称号を手に入れました
ルーク「へたっぴなままだから なんかちょっと恥ずかしいな」
ベルナール「気になさることはない。人それぞれ到達点は違うもの。ルーク殿は自分なりに限界を極めたのだから良いではないですか」
ルーク「そうかな」
ベルナール「ほっほっほ。そういうものです」

 ナタリアへ対する時と同じく、ベルナールが知人としてルークに接してきます。なんだかんだ言ってファブレ公爵家子息なルークです。それにしても、「クッキンガー」という称号やら、「へたっぴ」という言葉遣いが、なんだか子供っぽくて可愛い感じですね。そして「自分なりに限界を極めたのだから」と、さり気に酷いこと言ってるベルナールなのでした。

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ベルナール「おお、あなたは確かファブレ公爵のお屋敷でお会いしましたな」
ティア「ティアといいます」
ベルナール「ふむ。ティア殿も己の料理の道をきわめたとみえる。立派なグランドシェフですぞ」
 ティアはグランドシェフの称号を手に入れました
ティア「でも、盛り付けの見栄えとかは全然駄目で恥ずかしいです……。豪快だって……」
*以降は、『おでんのレシピ』で料理人をしていた場合に追加されます
ベルナール「ああ、あの時の料理はティア殿がなさったのですな」
ティア「は、はい……」
ベルナール「ほほほ。それも個性というもの。あなたの物腰からは想像できないところが不思議ですな。これからも料理に励んでくだされ」

 料理が豪快だと言われたこと、ずっと気にしてたんですね。ちなみに、ティアの料理が豪快なのは、ヴァン直伝だからだそうです。それにしても、ベルナールのティアへの褒め方は、アニスやガイへのものとはなんか違う。アニスやガイへはプロ視点で褒めて認めていたように思うのですが、ティアに対しては「料理上手なお嬢さん」への言葉って感じ。設定上、ティアはガイより料理が上手いということになってるようなんですが、こういうイベントを見ていると、ガイの方が玄人はだしであるように感じられます。

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ベルナール「おや、どこかでお会いしましたか?」
ジェイド「さて、どうでしょう」
ベルナール「あなたも料理の腕はなかなかとお見受けする。料理研究家と呼ばれたことはないかね?」
ジェイド「ありませんねぇ」
ベルナール「私には立派な料理研究家に見えますぞ」
 ジェイドは料理研究家の称号を手に入れました
ジェイド「あまり興味はありませんから」
ベルナール「ふむ。惜しいのう」

 ベルナールが通りすがりの見知らぬ人に突飛な事を言って絡んでくる怪しいヤツに見える。(苦笑)

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アニス「ベルナールさん」
ベルナール「むむ? お嬢さんは確か、ファブレ公の屋敷でお会いしましたな」
アニス「アニスでーす。それよりベルナールさん 料理極めました!」
ベルナール「むぉ! 若いのに末恐ろしい! 確かにあなたはリトルビッグシェフと呼ばれてもおかしくはない実力者だ」
 アニスはリトルビッグシェフの称号を手に入れました
ベルナール「ぜひ一度あなたの料理を味わってみたいものですな
*以降は、『おでんのレシピ』で料理人をしていた場合に追加されます
アニス「ファブレ公の屋敷での料理 あれ、私だったんです〜」
ベルナール「なんと! どうりで素晴らしい料理だった。つまり、あの後おでんも極めたということですな。素晴らしい」
アニス「ふふふ。今度どこかで料理する機会があれば一緒に美味しいのを作りましょ〜」
ベルナール「おお、それは面白いですな」
アニス「今は忙しくって難しいかもだけど……」
ベルナール「ふふふ。料理はいつも我等とある。あせることはありますまい
アニス「そうかもですね〜」
ベルナール「期待しておりますぞ。その折を」

 高級食材を調理した経験など殆どないだろうに、料理極めちゃったのか…。でも料理人になる気はないんですよね、アニス。

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ベルナール「おお、確かあなたはファブレ公の屋敷で……」
ガイ「ああ、あの時のお客さん」
ベルナール「むむむ。あなたも料理を極めたようですな」
*ここから暫くは、『おでんのレシピ』で料理人をしていた場合に挿入されます
ガイ「ははは。あの時よりもマシになっていますよね?」
ベルナール「あの時、というとファブレ公爵家での?」
ガイ「そうです。あれ、俺が作ったんですよ」
ベルナール「なんと! これは意外な。貴殿はなかなかの腕をお持ちだ。この期間におでんも極めるとは情熱もお持ちの様子」
ガイ「そ、そうかな……」
*ここまで挿入。以降は共通です
ベルナール「今でも立派なクールコックだが 私とともに料理に励めば もっとのびるかも知れんぞ」
 ガイはクールコックの称号を手に入れました
ベルナール「どうじゃな? 私の弟子になるというのは……」
ガイ「いやー、遠慮しときます。『極める!』とかいう感じで料理するのも性に合わない気がするし」
ベルナール「ふむ〜。残念だが仕方がないですな」
ガイ「すみませんね」

 シェリダンでふいごを使った時も後継者にならないかと誘われていましたが。ガイって、本当に何でも出来ちゃう人なんですね。すげー。しかも人に好かれる。ティアも料理を褒められていましたが、弟子にならないかと誘われたのはガイだけでした。

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ナタリア「ベルナール」
ベルナール「おお、これはナタリア殿下! このようなところで……」
ナタリア「ベルナール 私、自分なりに料理の腕を磨いてきたのですけれど どうでしょう? まだまだですの?」
ベルナール「う、ううむ……。察するところカラミティシェフとしか……」
ナタリア「まぁ!」
 ナタリアはカラミティシェフの称号を手に入れました
*ここから暫くは、『おでんのレシピ』で料理人をしていた場合に挿入されます
ナタリア「あの時よりかなり上手になっているつもりですのに……」
ベルナール「なんと! ファブレ公の屋敷での料理はナタリア殿下が作られたのか!」
ナタリア「う……」
ベルナール「し、失礼ながら……どのようにすれば あのようなものが作れるのか……」
ナタリア「ふ、普通に作ったつもりでしたの……」
ベルナール「ま、まぁ悪気はないご様子ですし いまさら言及しても詮無いこと……」
*ここまで挿入。以降は共通です
ベルナール「しかし、人には才能というものがあります。残念ながら……」
ナタリア「わかっています……。私は料理の才能はありませんわ」
ベルナール「い、いやいやいや。確かに才能はないかもしれませぬ。ですが、ご自身の限界まで修行に励んだナタリア殿下は大変素晴らしいですぞ」
ナタリア「そうでしょうか」
ベルナール「そうですとも。料理を愛してくだされば出来栄えだけでは計れない素晴らしい料理人の魂がその料理にこもると思いますぞ」
ナタリア「ありがとう。ベルナール」

 ナタリアはデータ上で料理熟練度★★★にしても、料理激下手のままだったのか…と、ショックでした。(^_^;)



 エルドラント突入後、「リトルビッグシェフ」の称号をつけたアニスを先頭にしてマルクト軍本部の会議室に入ると、ゼーゼマン参謀総長が現れており、話しかけると『大料理長様』のサブイベントが起こります。
 このイベントを起こす条件として、攻略本には更に「万能包丁」「マジカルポーチ」の二つの特殊アイテムを持っていることが挙げられているのですが、「万能包丁」はシチューのレシピ入手に必要であり、全てのレシピが揃っていないと料理マスター称号は入手できないのですから、わざわざ攻略条件として挙げるには蛇足ではあります。ちなみに、「マジカルポーチ」は戦争イベントのジェイドルートで、エンカウント一回以下で入手できます。

大料理長様

#グランコクマ マルクト軍本部会議室
ゼーゼマン「むぅ……」
アニス「どうしたんですかぁ?」
#ゼーゼマン、アニス見て
ゼーゼマン「これから世界の命運をかけた大規模作戦じゃというのに兵たちから不満がでておってな。けしからん、と一蹴したところ より反感が強くなったようでな。困っておったのじゃよ」
アニス「む〜、それなら大佐かピオニー陛下にご相談した方がいいんじゃないですか?」
ゼーゼマン「それが……不満というのがな」
アニス「ふむふむ」
ゼーゼマン「支給される食事がまずいというんじゃ」
アニス「はりゃ。そんなの大佐や陛下に相談したら……」
ゼーゼマン「うむ。それをネタに兵たちをいじって ろくなことになるまいよ。アニス奏長。君の料理の腕でなんとかならんかな?」
アニス「むー、自分で作るのならぁ なんとかなりますけど……」
#考え込む二人
アニス「こうなったら、ゼーゼマンさんが料理上手くなるしかないですよ!」
ゼーゼマン「な、なんじゃとー!? わしは参謀総長じゃぞ!」
アニス「大丈夫! 私がビシバシ鍛えちゃいますから!」
ゼーゼマン「な、何が大丈夫なんじゃ! 第一、それでは時間がかかるじゃろうが……」
アニス「つべこべ言わない! はい! 決まり! じゃあ、早速はじめましょ〜。あ、そうだ。料理修行してる時は私のことを『アニス大料理長様』って呼ぶこと!」
ゼーゼマン「な、なんじゃとー!」
アニス「返事!」
ゼーゼマン「むぅ……。わかりました。アニス大料理長様……」
 アニスは大料理長様の称号を手に入れました
アニス「じゃあ、ゼーゼ君! まずは肩たたきから!」
ゼーゼマン「ええー!?」
#部屋の隅で様子を見ている仲間たち
ジェイド「はっはっは。アニスも人をからかう才能が開花してきましたね。あんな参謀総長を見るのは私も初めてですよ。はははは」
ガイ「そろそろ止めてやったらどうだ? ジェイドの旦那……」
ジェイド「参謀総長は気を張りすぎなんです。あれぐらい気を抜くのが丁度いいでしょう」
ガイ「そんなもんかねぇ……」

ゼーゼマン「料理と何の関係もないことをやらされている気がするのじゃが……」
アニス「肩たたきが上手くならないと みじん切りも上手くならないよ!」
ゼーゼマン「む、むぅ。そうなのか……」
アニス「肩たたきが済んだらそうだなぁ……次は舌を鍛えるためにいっぱい食べよう! あ、食べ方から教えるからゼーゼ君は見てるだけね。私が食べていいって言うまで食べちゃ駄目だよ。とにかくいっぱい持ってきてね〜。そうそう飲み物もちゃんと持ってきてよね。料理は組み合わせが重要なんだからそこがなってないと話にならないよ。あ、デザートは別腹だからいっぱい食べても良いんだよ。やっぱ基本のケーキかなぁ? うーん。譜術ならアイスクリームも作れたりするかなぁ? 夢が広がるね〜。作るの面倒だから材料調達から料理するところまで誰かに適当にやらせてよね。・ ・ ・」

#軍本部から外に出ているルークたち
ガイ「結局からかっただけで問題の解決にはならなかったんじゃないか?」
アニス「大丈夫だよ〜。今の支給食のレシピの悪いところは料理担当の人に指摘してきたから。兵隊さんたちの不満はそれなりに解消されると思うよ」
ガイ「なるほどねぇ」
ルーク「結局、ゼーゼマンさんに料理教えることになったのか?」
アニス「うん。ぼちぼちはね。一朝一夕で料理が上手くなるわけないからゼーゼ君のやる気しだいだね」
ルーク「ふーむ」
ジェイド「参謀総長もいい息抜きになったでしょう。さて、われわれも息抜きはこれぐらいにして そろそろ行きましょうか」
アニス「はーい」

 いつの間にか人をからかう才能が開花しているアニス…。他国の参謀総長をからかうとは命知らずな!

 ジェイドの真の弟子はルークではなく、アニスのような気がしましたよ。

 にしても、本当に参謀総長に料理を教える約束をしていたり、なんだかんだ言ってちゃっかり人脈を作っているアニス。しっかりしすぎています。



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