はじめに

 最初は、物語を書くための資料として伝承を集めていただけでした。

 そのうち、まったく離れた国によく似た部分を持つ物語があることに気付いて驚きました。その不思議に衝撃を受け、とても惹かれたのです。

 実はこの不思議はずっと昔から知られていて、多くの人達が調べ、それぞれの方法で分類し考察して、学問のジャンルとして成り立ってさえいたのを知ったのは、そのまた後のことです。

 何故、遠く離れた国に同じような話が伝わっているのでしょうか? ある人は、民族が移動して広がって行く時、物語をも一緒に運んで行ったのだと考えました。別の人は、人間の無意識は繋がっていて、だから「誰でも似たようなことを考える」んだと考えました。

 このサイトは、その謎を明かすことを目的にはしません。それだけの知識も資料もありません。

 ですが、この謎の持つ魅力を感じることそのものを目的にしたいと思うのです。

 一つの物語から始まって、よく似た別の話、その一部と共通項を持つ別の話。一本の木が枝分かれするように、網の目が無限に手を結び合うように、それは広がっていきます。そして遥か彼方まで離れたと思ったものが、再び最初の地点に戻ってくるという不可思議。まるで、大きな環のように。

 ずっと昔から、私たちは地球の裏側にいるような人達とさえ繋がっているのです。

 その不思議を感じていただき、ひいてはこのサイトが神話や民話――伝承の世界に親しむための入口になってくれたら、とても嬉しいと思っています。




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民話想

世界中の民話の中から、類似モチーフのものを集め、分類したもの。個人的な感想・考察付き。

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雑学考

雑学のような雑文。

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このサイトの内容によっていかなる宗教・団体をも攻撃する意図はありません。

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2001.10.15〜2014.04.16
管理人 すわさき
緊急の用件があればブログのコメント欄をご利用ください。
ただし返信できない可能性があり、しても遅くなると思われます


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