マザーグースの詩に入っていることでも有名な継子譚だ。

継母に殺された継子の魂が鳥となって現れ、継母の罪を告発する。世界中に分布している話だが、恐ろしいことに、西洋に伝わる話では継母は殺した継子を料理して、何も知らぬ夫に食べさせてしまう。

継子と鳥>>物語を読む

死者の魂は鳥となる。鳥の姿の亡霊は天空をさまよいながら己の運命を嘆き、殺害者の罪を告発する。

[その後のシンデレラ〜偽の花嫁型]【蛇婿〜偽の花嫁型】【三つの愛のオレンジ】も参照。日本の民話では【瓜子姫】にもこのモチーフが入っている。

  1. <殺害>子供が継母に虐待され、殺される
  2. <死体の処理>死体は鍋で煮られる
    1. 肉は父親が食べ、骨は妹が集めて包む
    2. 肉は煮溶かされ、骨は埋められる
  3. <再生と告発>骨から鳥が現れ、歌で継母の罪を告発
  4. <後段・1>継母は(a.殺される b.盲目になる c.虫に変わる)
  5. <後段・2>子供は(a.鳥のまま飛び去る b.人の姿に戻って生き返る)

継子と笛>>物語を読む

死者の死骸から植物が生え、それが嘆きの声をあげる。ギリシア神話のミダス王の物語、「王様の耳はロバの耳」もこの範疇。

なお、日本では「継子と鳥」はどちらかといえば東日本に多く、「継子と笛」は西日本を中心に分布し、中国地方にはその中間と言える「死体を埋めたところに竹が生え、そこに鳥が来て歌う」という話がかなりあるそうだ。

  1. <殺害>子供が(a.継母 b.姉)に殺される
  2. <死体の処理>死体は埋められる
  3. <再生と告発>死体の埋められた場所から植物が生え、歌って殺人を告発する
    1. 風に吹かれるたびに歌う
    2. この植物から楽器を作って吹くと歌う
    3. この植物を摘んだり傷つけようとすると歌う
  4. <後段・1>殺害者は処刑される
  5. <後段・2>子供は(a.生き返らない b.掘り出されると生き返る)

「継子と鳥」と「継子と笛」はほぼ同一の内容の話なのだが、「鳥」に比べると「笛」は殺された子供が生き返ることが多い。再生を表す生命の木の姿に再生しているからか。


歌う骨>>物語を読む

これは継子譚ではない。むしろ「花咲爺」や「鳥呑爺」等に似ている。(ひょんなことから不思議な能力・アイテムを手に入れた男が殿様にそれを見せて褒美をもらう。隣の爺あるいは兄が真似して失敗し、罰される)

最後に、全ては殺された者の復讐だったとわかるのが怖い。

  1. <殺害>男が(a.b.友人)に謀殺される。
  2. <死体の処理>死体は(a.野に打ち捨てられている b.橋のたもとに埋められている)
  3. <再生と告発・1>死者の骨が歌う
    1. 殺害者が骨を拾うと、骨は楽しく歌う。見世物にして大もうけする
    2. 第三者が骨を拾い、それで笛を作って吹く。すると骨が「私は○○に殺された」と歌う。
  4. <再生と告発・2>殿様が骨の歌を聞く
    1. 殿様から声がかかり参上するが、骨は突然歌わなくなる
    2. 第三者は このことを殿様に報告する
  5. <後段・1>殺害者は処刑される
  6. <後段・2>その後
    1. 復讐を成し遂げた骨が「願いが叶った」と歌う
    2. 被害者の骨は墓地に、殺害者の骨は野に葬られる

枯骨報恩>>物語を読む

 野ざらしの髑髏が歌う。見ると、目に植物の枝が刺さっている。それを取り除いてやると、後に幸運に恵まれる。

死者の歌のあれこれ>>文章を読む

 死者の歌に関する雑学あるいは考察?




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