魔導傳記 エリーシオン城の秘密
後記

まずは、ここまで読んで下さって有り難うございました。

ここまでの文章は、1998年3月(2月?)にコンパイルコリア(韓国コンパイル)から発売されたWIN95/98用ゲーム、「エリーシオン城の秘密」を元にしたノベライズもどきです。

基本的な話の流れはそのままですが、各エピソードや登場キャラ、根底の設定は全て改変し、アレンジしてありますので(だって…。そのまま語るには、内容のエピソード量があまりにも…・汗)、正確なゲームの内容が知りたい方は、表の「魔導データ館」攻略コーナーにある基本訳文の方をご覧ください。

「エリーシオン城の秘密」はコンパイルの韓国進出に伴って、韓国スタッフに独自に開発され(基本システムは日本の「はちゃめちゃ」「魔導師の塔」を基にしていますが)、やがては日本でも翻訳版が紹介されるはずでした。しかし、当時コンパイルに様々な事態が起こり、制作から三年ほどたった今も日本語版は存在していません。

私自身は、当初、このゲームにはさして強い関心を持ってはいませんでした。勿論興味は持っていましたが、何時かは日本語版が出るだろうとタカをくくっていましたし、日本版の魔導で未プレイのものが殆どでしたので、海外版に目を向けるところにまでは行っていませんでした。

しかし、2000年になって、魔導のファンサイトだったミルククラウンさん(現在はジャンルとサイト名が変わっています)で特集記事が組まれたこと(内容に関しては「不明」のままでしたが)、そして恐らくそれに触発されたのでしょう。ウチの大事典にも韓国版魔導に関する投稿があり、そして同時期に韓国からの読者様がいらしていた(韓国にも魔導ファンがいると、はっきり感じられた)こと。そして私自身が日本版魔導のおおよそをプレイし尽くしたことから、ようやく、韓国版について調べてみる気になったわけです。

まずは、翻訳ツールと辞書を揃えるところからはじめました。韓国語は全く分かりませんので。(私が不自由しない程度に扱えるのは日本語だけです ^_^;)
そして韓国の魔導ファンサイトを見て回り、情報を収集しました。
そうこうするうち、やはり自分でプレイしないことにはどの情報が正しいのかも分からないと感じ、何方向かに問い合わせを出しました。

結果として、水瀬まことさんの仲介で、ぷよわくさんからこのゲームをプレイする機会を与えていただけました。

しかし、このゲームはWINDOWSのシステムフォントを使用するため、日本語WINでは文字化けし、ハングル(韓国の文字)を表示できません。(これが、日本でこのゲームの内容が全く流布しなかった一因かもしれません。)そこで韓国版WINを手に入れなければなりませんが、日本マイクロソフトでは日本語版と英語版しか扱っていませんから、まずは韓国版WINを個人輸入するところからやらなければなりません。
そう言った手間をかけてようやく文字を表記させることに成功し、翻訳しつつプレイしました。
(たかがゲームのために…なんてバカバカしい! でも私、元々バカだしなぁ ^^;)

ちなみに、クリアにかかった時間は三日です。実際には二日目にラスボスまで到達していましたが、疲労したのでその日は最後までやりませんでした。
私はゲームをプレイする速度が遅く、「はちゃめちゃ期末試験」も足掛け二日かかってしまいましたから、普通の環境で普通の人がやれば、きっと一日程度でクリアできるのでしょうね。

以上のことを、今考えてみると三ヶ月程度の間に一気に行なっています。
……なにか悪いものにとりつかれていたよーですね(苦笑)。

でも、元々「はてなどう」も、比較的最近ファンになり過去の魔導のことを殆ど知らなかった私が、自分と同じように「知らない、だけどおざなりじゃない突っ込んだ内容を知りたい!」と思っている人の助けになれば、と思って作った部分があります。私自身、韓国版魔導について詳しい内容が知れるものなら知りたいと思っていました。しかし、そう簡単に知ることの出来るものではありません。
ですから、折角その機会を与えていただけたのです。ちゃんと分かり易い情報として、誰もが気軽に引き出せるようにしてみたいと思ったのです。「韓国魔導」ってこんな話、と。

もしもこのゲームの日本語版が出るならば、ここまで詳細な内容を出すなどと言う馬鹿げたことはするべきではありませんが、三年が経過して全く匂いさえしてこないわけですから、公開しても「ネタバレ」には当たらないだろうと考えています。仮に、もし日本語版が出ることがあっても、これらの記事と比較して、ここはオフィシャルじゃこう翻訳されたんだとか、こんな変更があるとか、差異を楽しんでみていただけるといいかもしれません。

01.1.1 すわさき


RETURN

没カットのリサイクル(笑)

ところで、韓国版のDOSでは、「\」と打つところを「ウォン」(韓国のお金の単位)の記号を打たなければならないのがなんだか驚きでした。「\」は「円」なんですから、考えてみれば当然なのかもしれませんが、日本版のものしか扱っていないと結構盲点ですね。すると、英語版では「$」と打つのでしょうか??

日本語のフォントには標準でロシア文字が含まれていますが、同じように韓国語のフォントには標準で日本文字が含まれています。コードが違うので互換性はないんですが。
韓国版WINに日本語アプリケーションを入れたら、所々文字化けしているものの、メニューやファイル名が大体分かる程度に日本語で表示されたので驚きました。日本語テキストは流石に開けなかったですけどね。

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