「蒼き闇」後記

アルル:「蒼き闇」のあとがきだよっ。

カーバンクル:ぐー!

シェゾ:ちょっと待て! なんでお前らがここにいるんだ?

アルル:今回いつものメンバーが全然出なかったし、話も暗いから、せめて後書きだけでも明るくしたいと思ったらしいよ。それでボクにお鉢が回ってきたの。

シェゾ:はぁ…。まぁ、確かにお前は明るいのだけが取り柄と言えばそうだからな。

アルル:あっ、なにそれ。なーんかムッとしたよ。

シェゾ:ホントのことだろ。のーてんき女が。

アルル:ひひひっどーい! なんだよ、そんなコト言うならキミなんかヘンタイじゃないか。

シェゾ:ぬおっ、言ったな貴様! せっかく今回はそう言われずに済んでいたものをっ。

アルル:だってホントのことでしょ。

カーバンクル:ぐっぐー!

シェゾ:俺はヘンタイじゃねぇっ! 大体、俺のどこがそう見えるって言うんだ!?

アルル:だってキミ、今回おじいさんとキ……

シェゾ:ぁあああああ―――っ、やめろ、言うなっ。折角考えないようにしてたのに――っ!!

アルル:あと、小さい女の子をたぶらかしたりとか、思い切り嫌われたりとか。それにぐるぐるに縛られたり。

シェゾ:おい…。よもやこの後書きから呼んでる奴はいないハズだが、万が一ここから読む奴がいたら思い切り誤解される気がするぞ。

アルル:ウソは言ってないもん。

カーバンクル:ぐーぐ☆

闇の剣:主よ…。所詮御主のレベルでは、女に口で勝てないと推測するぞ。

アルル:あれっ!? 今、もしかして闇の剣が喋ったの? ボクにも聞こえたよっ。

シェゾ:ああ。今回は後書きだから、特別だとさ。いちいち俺が通訳するのもなんだしな。

アルル:へぇ、スッゴーイ。はじめまして…って言うのもおかしいかな?

闇の剣:いや。我の方こそ挨拶もできず失礼していた。いつも主が世話になっているな。

アルル:ううん、そんなぁ。キミこそいつも大変だよね。

シェゾ:ちょっと待て! 俺がいつお前らの世話になったっていうんだ!?

全員:………………(フウッ)。

シェゾ:な…なんなんだよその間は。全員で息なんかつきやがって。カ、カーバンクルまで…。

アルル:それより、今回は闇の剣の語りなんだね。

闇の剣:うむ。単に奇をてらったのと、我と主が精神的リンクしている点に着目して、我らが離れて物語が分岐しても、あくまで我の語りのままで進められるという構造に挑戦してみたかったということだが。

シェゾ:単なる『ラグナロク』のパクりじゃねーのか? それにずっとお前の一人称で通したら、単に単調になっただけで失敗だったって言ってたぜ。

カーバンクル:ぐ?

アルル:ちょっと文に漢字が多めなんだね。

闇の剣:我の語りということだからな。なるべくカタカナ喋りは遠慮してもらった。さほどの増率ではないはずだが、もし年少の読者がいれば、多少読みにくかったかもしれん。謝罪しておこう。

アルル:そういえば、今回、シェゾってわりと突飛なことばかりしてたでしょ。

闇の剣:そうだな。作者の予定では、もう少しシリアス色が濃くなるはずだったのだそうだ。だが最初の戦闘の場面で主があまりに突飛な行動をとったもので、予定が狂ったらしい。…まったく。あの時、我は主ではなく、作者とリンクしていたぞ。

アルル:ホント、苦労してるよねぇ。

シェゾ:アルル! てめえ、しみじみと何を言ってやがる!

アルル:あー、さっきからウルサイなぁ! 大体、キミってばこの後、ボクをひどい目に遭わせたでしょ。なんで人助けした後にそういうコトするかなぁ。

シェゾ:それはそれ、これはこれだっ。

アルル:はぁ…。まったく、しょーがないんだから。

闇の剣:世話をかけるな。これからも主のことをよろしく頼むぞ。

アルル:うん。

カーバンクル:ぐー!

シェゾ:だから、俺がいつアルルの世話になったというのだっ!

99.4.22 すわさき

次回予告……の時間予告は首を絞めるので止めときます(^_^;)。とりあえずコメディーを書く予定。…でもなんかシェゾがひどい目に遭う話ばかりだ…今あるネタは…。いかん。なんか違う傾向のを考えないとなぁ。
でもその前に実験場に一つ出す予定。 うーん、上手く出来るかな? 出来なかったらすごすごと小説のコーナーに置くかもしれません。とりあえずシナリオ書かないとなぁ。(←なんか意味不明だね)


ここからは修正分のあとがきです。

 後半、実験体との戦闘以降を主に修正しました。

 この話はPC-98版『魔導2-3』に繋がっています。

 これを書いた当時、世界外し度ウルトラMAXだなーと思っていました。『ぷよ・魔導』のお馴染みキャラが殆ど出てこないこともありますが、戦闘が血みどろだったもので……腕飛んでるし。腐ってるし。小さい子とかには気持ち悪がられるだろーなと。でも今見ると全然たいしたことないですね。この程度ならあちこちで見かけるし。『真・魔導』のおかげだなぁ。ありがたや。

 この話で書きたかったのは……要するに、善でも悪でもないシェゾの位置、でした。別に正義感を持ってるわけじゃないけど、積極的な悪でもない。けれど、世間的にはそう見られない。肩書きがあるから。そんな外側の視点も。

 なんだかそんな感じです。

 ラストシーン(女の子たちとの別れのシーン)がすごく書きたくて書いた話だったけれど、発表当時審判の女神様(ちゃすかさん)に上手く繋がってないと指摘されまして……。書き直してはみたものの、やっぱ繋がってない気がする。(^_^;)うーん困ったね。

 ところで、上のあとがきに「実験場(現「ミニゲームの箱」)に一つ出す予定」と書いてあるのが「星に願いを」(サウンドノベル)のことでした。結局これは作るのに一年かかってやんの……。

01.3.3 すわさき


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