製作・発売/コンパイル(88/10〜90/07 DS1〜DSDX#2)
MSX-2
最初の『魔導』の2〜1年前に作成されたMSX-2用のアドベンチャーゲームで、「魔導物語のルーツ」の一つであると言われている。作成スタッフの多くが『魔導』と共通していることもあるし、ゲーム画面も、画面上半分にキャラクターの顔が表示されてアニメーションするとか、絵や文の枠の周りをツタ状の飾りが覆っているとかで、『魔導』のそれとイメージが近い。また、「闇の魔導師」や「アウルベア」をはじめとする一部の設定、キャラクターも共通している。
ゲーム的には、現在の商業ゲームからすると遥かに小規模。今の感覚では、絵的にも内容的にも、ホームページ上に掲載されているジョーク・ミニゲームといった感じだ。あっという間に終わるし、実際、セーブ機能すらない。
画面右の枠に出ているコマンドを選択して進んでいく。予め想定されている順番で進めばすぐに終わるが、それに気付かないと永遠にGAME OVER→リセット→頭からやり直しのくり返しである。なんとかしてください。(@_@)
コマンドには「はなす」「みる」「さわる」「いどうする」の他、その場面場面によってなんだかヘンなものがついている。「うばう」とか「くすぐる」とか「たべる」とか「おどる」とか「はげしく(おどる)」とか「ぼーっとする」とか。「ぼーっとする」メッセージは なんだかやけに心に残る。
ぼーっとするのはきもちいい。ああきもちいい。
絵もぼーっとしている。ちなみに「おどる」コマンドはGG版『魔導』で絵もそのまんまで復活している。
登場するキャラクターはみんな擬人化された動物で、リアルな者もあればヘンてこにディフォルメされている者もいる。ただし、敵である闇の魔導師ラルバとその変身した姿のみは完全な人間型であり、その点に注目してみるとまた違った世界が見えてくるのかもしれない。
なお、主人公のサイバーキャットは半人半猫の青年。亜麻色のラフな短髪で、精悍な猫科の顔をしている。猫の耳としっぽもある。背は高く、たくましく、青に白い縁取りのアーマーを着込んでいる。人間年齢でいうと16歳だそうだ。性格は篤実温厚だが、人に話しかけてみて相手が長々と自己紹介を始めた時、「そんなことは聞いていないよ」と真顔ですごむような面も持っている(笑)。
町の公園に、鎖で縛められたとっても可愛い女の子がいた。彼女が訴えるには、魔導師ラルバによってこのように繋がれてしまったのだと。鎖を外すためには黄金のキーが必要らしい。
黄金のキーを探して廃虚に行った主人公――サイバーキャットは、目付きの悪いシルクハットを被ったアヒル――ハーゲンダックに出会った。とりあえず触ってみると、怒ったハーゲンダックはケンカを吹っかけてきた。撃退すると、ハーゲンダックは「光の剣」を落としていった。
町に戻って、サイバーキャットはネズミの占いオババを鳥の羽でくすぐった。オババはくすぐりに弱かったらしく「これをやるからやめてくれ」と黄金のキーをくれた。また、オババはこう予言した。「私には分かる。恐ろしいことが起きる。巨大な闇の魔導師が復活しようとしている……」
公園に戻って女の子を解放してあげると、突然女の子が笑い出した。その姿が歪み、巨大な闇の魔導師ラルバが出現した。騙されて封印を解いてしまったのだ。だが、光の剣を手にしたサイバーキャットは、ラルバを撃退したのだった。
サイバーキャットに心酔したハーゲンダックは彼の弟子と称してくっついてきて、二人はサイバーキャットの故郷、ユノラの村を目指して一緒に旅を続けていた。
それからおサルに光の剣を奪われたりアライグマ食ってみたりふたごのカンガルーの厳しすぎる友情に触れたり熱血してみたり色々あって。
で、最終回。
目的地も間近という頃、彼らの行く手を塞いだレンガ塀。果敢に突進するも、こぶを作るばかりであった。そんな彼らの前に、ハチミツの匂いに惹かれてアウルベアが現れた!
「ラルバ様の命令により、お前を殺す!」
ラルバは滅んでいなかったのだ。サイバーキャット達はそれを初めて知った。
アウルベアはこちらの心を読んで攻撃をかわす強敵だったが、サイバーキャットは「ぼーっとする」ことにより逆にアウルベアを発狂間際に追い込んだのであった。
ふがいない部下を一瞬で消し炭に変え、ラルバが現れた。
サイバーキャットは戦いを挑んだが、光の剣を折られてしまった! その時、ハーゲンダックが(弱っちぃくせに)助太刀に飛び込んだ! しかし、ラルバは無残にダックを消し炭に変えてしまった。
「よくも、おれのともだちをっ! ゆるせぬ!」
怒りに燃えたサイバーキャットの全身を光が覆った。折れたはずの光の剣が復活する。
「こやつ、光の戦士として目覚めたのかぁ!」
光の戦士となったサイバーキャットとラルバの戦いは熾烈を究めた。
「果てしなきいにしえより続く闇と光の争いにケリをつけてやる!! 究極! ダークファイヤーヴェキリィァァアアアム!」
「この一撃におれの全てをかける! 光の剣よ! 闇を切り裂け!」
そして………。
全てを包んだ光が消え去った時、辺りは静まり返っていた。何事もなかったかのように……。
いや。
黒焦げになりながらも、ハーゲンダックは生きていた。彼は、唯一その場に残って突き立っていた光の剣を手に取った。
――我が師、サイバーキャットは邪悪な闇の力を封じるため、自らを光と化し、ラルバを封じ込めました。
でもわたしはこの光の剣をいつまでも伝えていかなければならないのです。
闇は消滅したわけではありません。
闇の力がよみがえり、この世界が闇の力に支配されそうになった時 ぼくはこの剣を渡します。
その時目覚めるであろう、光の戦士に………………。
ヘンテコな話だった割に、エンディングにかけての盛り上がりはむちゃくちゃカッコよく、少し物悲しかった。物語は結末が大事なんだなぁとすごく思った。あと音楽も。エンディングテーマがよかった。
さて。以上の物語を読んでみて、『魔導物語A・R・S』をプレイしたことのある人なら「あっ」と思ったかもしれない。そう。シェゾ編である『魔導S』はその根底的なイメージの多くを、この『魔導師ラルバ』から受け取っているように感じられるのだ。(シナリオを書いた人が、『ラルバ』の大ファンだったらしい。)
闇の魔導師であるルーン・ロードは、自らの後継者として少年シェゾを地下迷宮に引きずり込むが、単純に「闇の魔導師=悪の魔導師』であるならば、後継者という概念は何とも奇妙である。しかし『ラルバ』を根底において考えるとよく分かる。光と闇は古代から争い続けているものであり、闇が現れればそれを封じる(倒す、ではないところに注目)光の戦士が現れる。……逆に言えば光ある限り闇も必ず現れる。……現れなければならないのだ。
角川版小説で言っているように「必ず勇者(光の戦士)に倒される運命になっている」とまではいかないだろう。時には闇が勝つこともあるかもしれない。とにかく、光と争うための闇の代表、生け贄にシェゾは選ばれたのだと言える。
(ところで、オリジナルのMSXDS『魔導』と『A・R・S』の取説では魔導世界のことを「混沌の神に支配された世界」「希望は絶望の下に存在した」と書いてある。……そう考えると、もしかしたら現在の魔導世界は「闇が勝利している」世界なのかもしれない。……アルルと出会う前に、シェゾは先代の「光の戦士」に勝利していたのかも……? なんてね。ちなみに、単純に考えれば世界を支配している混沌の神はサタン様なのかもしれないが、最初期のサタン様は自分自身が「暗黒の神」に祈りを捧げたりしているので、自分が神というような存在ではないような感じだ。『真魔導』風に考えると、混沌の神とは魔導世界を人と魔が混沌として存在する世界に作り変えたリリスなのかもしれない。)
『ラルバ』では封印された闇の魔導師――ラルバを解放する「黄金のキー」を持っていたのは、ネズミの占いオババだった。つまり、彼女はラルバの封印の看視者だったといえるのだ。ご存知の通り『魔導S』にも彼女は登場していて、ルーン・ロードの封印されていた鏡の迷宮で黄金のキーを探していた。つまり、この時もルーン・ロードの封印を見張っていたんではないのか? ガーン、衝撃の事実!
とはいえ、くすぐられたらあっさり鍵を渡してしまったり、シェゾ(次代の闇の魔導師)にも進むべき道を指し示したりと、闇の魔導師の復活を警告しつつ、鉄の意志で忌避しているようには見えない。また、シェゾに対しては「面白い相をしているね。大物にはなれるよ。どっちに転ぶかは分からんがね」という謎めいた予言もしていて、どうも「光」の側だけに立っているのではない、つまり光と闇の中間に立っている存在であるように思える。
また、『魔導S』にはハーゲンダックも登場する。「俺は強い奴を探してあてのない旅をしている」という彼の台詞の「強い奴」とは、つまり光の剣を託すに相応しい「次代の光の戦士」なのだろう。
ハーゲンダックはシェゾの軽口で泣きながら去って行ってしまったが、もしも戦闘などになって勝利したなら(絶対勝てると思うが ^_^;)、シェゾは光の剣を手にしていたのかもしれない。その場合、シェゾは「光の戦士として」闇の魔導師ルーン・ロードと相対していたかもしれないのだ。そう考えると、ほんのちょっとした事で変化していく運命の妙というものを感じざるを得ない。
現在、『魔導物語』には光の戦士としてラグナスが存在するが、シェゾと表立って対立関係には至っていない。これはラグナスは結局「別の世界の」光の戦士だということもあろうし、なによりシェゾがあまり「闇の魔導師らしくない」ことに起因するのかもしれない。真魔導ラグナスはとてつもなく「光の戦士らしい」のだが。少なくともシェゾは「光を憎んでいる」ようには見えない。
「闇の魔導師らしくない」といえば、シェゾは「闇の剣よ」と剣に呼びかけてから敵を切り裂くが、これはサイバーキャットが光の剣で行なっていたものと全く同じ行動なのだった。サイバーキャットは光の剣に「光の剣よっ」と念じて、敵を切り裂く。……『ラルバ』の視点からシェゾの攻撃パターンを見ていると、彼はまるで「闇の力を持った光の戦士」のようだ。
ラルバはあくまで「闇の魔導師」で、剣は持っていなかった。ルーン・ロードもそうだ。そう考えると――もしかして闇の魔導師でありながら、かつ闇の剣の主でもあるシェゾって、かなり珍しい存在なのではなかろうか? と思える。このことと、彼が「闇の魔導師としては(も? 笑)」かなり変わり者だという点には、多少の関係があるだろうか。
余談だが、PC-98版『魔導1-2-3』で、シェゾの首が千切れ飛ぶが死なずに舞い上がるのは、この『ラルバ』からのネタだったようだ。ラルバは最初にサイバーキャットに倒されるが、その後、千切れた首が舞い上がってくっつき、呟く。「闇の魔導師は死を超越した存在なのだ」と。
ついでに、オリジナル『魔導2』で地下牢を見張っているリザードマン、サイクロプス(?)といった魔物達も、『ラルバ』でラルバの放った刺客として登場している。
最後に、『ラルバ』の最終決戦で使われていた闇の魔導師と光の戦士の技の数々を紹介しておこう。オリジナル『魔導』の魔法とコトバ的に似た部分があって興味深かったので。また、光の戦士の技がなんとなくウィッチ族を想像させる感じなのが……そういえばウィッシュは闇の魔導師(?)ダークマターを倒したんだし……うーん?
闇の魔導師 | 光の戦士 |
---|---|
ファイヤーヴォルト | メテオ・ブレード |
ファイヤーブレイクアッパー | ホリイライト・ブレード |
ラトウインズ・ファイヤーダムド | ウィッシュ・ストーム・ブレード |
メガ・ファイヤーヴォルト | 念じる(「光の剣よっ!」) |
ダーク・ファイヤー | 斬りつける |
ダークファイヤーヴェキリィアム |
参考 >> 総集編取説より、『魔導師ラルバ』プレストーリー
このゲームは、2003/12/04より、WIN上で動作するMSXエミュレータ用のソフトとしてダウンロード販売されている。
///このゲームをプレイし、項目を書くにあたっては、清老頭さんとぷよわくさんに多大なご厚意をいただきました。有り難うございました。///
発売/SEGA CORPORATION
GENESIS/GG/MS/MARKⅢ/DC/WIN/GC等
通称、豆ぷよ(笑)。
『ぷよぷよ』のアメリカ版で、システムやフィールド、ぷよはそのままだが、キャラクター等のグラフィックは一新。物語も全く別のものに変えられている。ちなみにセガの『ソニック』シリーズの一つとして発売されたのだそうだ。『ソニック』シリーズのことは皆目判らないので、紹介が不充分で申し訳ない。
ロボトニクス博士(ドクターエッグマン)はソニック捕獲作戦の部下を作るべく、モビアスの豆(ぷよ)をロボットに改造する「ミーンビーンマシーン」を開発した。同じ種類の豆を四つ以上くっつけて送ると、頑丈なロボットになるのだ。
主人公もまた、ロボトニクス博士に作られたロボットらしい(?)。彼は豆たちを救い、マシンを破壊すべく博士の城へ向かう。その前に現れるガード・ロボット達。かつての兄弟や親友と戦い、彼は豆たちを救いきることが出来るのか!?
ちなみに、おじゃまぷよは「難民豆」だそう。
……なんだかなぁ。(^_^;)
このゲームは、日本でも00年7/14、『SEGA ARCHIVES from USA vol.2』内に収録され、WIN用として発売されていた。また、01年頃にはDC用のダウンロードゲームとして配信、02年12/19に発売されたセガのGC用ソフト『ソニックメガコレクション』には『ドクターエッグマンのミーンビーンマシーン』として収録されるなど、日本でも幾度も発売されている。
///このゲームの情報は、主に清老頭さん、クッキー王子さんのお二人にいただきました。有り難うございました。///
発売/Nintendo(95/2/1)
SNES
『星のカービィ』シリーズの一つとしてアメリカで発売された。例によって、キャラクターが変更されている。なお、ヨーロッパ版は『Kirby's Ghosttrap』というそう。内容は、どちらも『す〜ぱ〜ぷよぷよ』とのこと。
カービィがデデデ大王のチームと、年に一度のぷよ大会で勝負をする。
Kirby's Avalancheとす〜ぱ〜ぷよぷよの違うとこ、同じとこ(文:クッキー王子さん)
キャラクターとBGMの差し替えについては以下の通り。(文:ビイカーさん)
アルル | → | カービィ | さそりまん | → | スクイッシー | |
スケルトンT | → | ワドルディ | パノッティ | → | ロロロ&ラララ | |
ナスグレイブ | → | ブロントバード | ゾンビ | → | バグジー | |
マミー | → | ワドルドゥ | ウィッチ | → | ペイントローラー | |
ドラコ | → | ポピーブロスSr. | ぞう大魔王 | → | ヘビーモール | |
すけとうだら | → | ウイスピーウッズ | シェゾ | → | Mr.シャイン&Mr.ブライト | |
スキヤポデス | → | カブー | ミノタウロス | → | クラッコ | |
ハーピー | → | ブルームハッター | ルルー | → | メタナイト | |
サタン | → | デデデ大王 |
BAROQUE OF PUYOPUYO | → | 独自アレンジ | FINAL OF PUYOPUYO | → | 『ボウル』より「デデデ戦」 | |
COOKING OF PUYOPUYO | → | 独自アレンジ | VICTORY OF PUYOPUYO | → | 『夢の泉』より「ファンファーレ」、続けて「クリアダンス」 | |
MEMORIES OF PUYOPUYO | → | 「やさしい」では『夢の泉』より「ヨーグルトヤード・マップ」 「ふつう」「むずい」では『ボウル』より「デモプレイ」に変更 |
ONDO OF PUYOPUYO | → | 『夢の泉』より「アイスクリームアイランド」 | |
MORNING OF PUYOPUYO | → | 『夢の泉』より「バタービルディング」 | SUNSET OF PUYOPUYO | → | 『夢の泉』より「タイトル」 | |
THEME OF PUYOPUYO | → | 『夢の泉』より「ヨーグルトヤード」 | WARNING OF PUYOPUYO | → | アレンジ・差し替えなし | |
BRAVE OF PUYOPUYO | → | 『ボウル』より「コース5他」 | SORROW OF PUYOPUYO | → | 独自アレンジ | |
STICKER OF PUYOPUYO | → | 『夢の泉』より「1-2他」 | TOY OF PUYOPUYO | → | 『夢の泉』より「アイスクリームアイランド」 | |
THEME OF SATAN | → | 『夢の泉』より「闘技場」 |
///このゲームの情報は、クッキー王子さん、ビイカーさんにご提供頂きました。有り難うございました。///
これらアメリカ・ヨーロッパ版ぷよはキャラクターが変更されているが、99年にアメリカで発売されたネオジオポケットカラー用『Puyo Pop』は、そのままアルルたちの活躍する『ぷよ通』であったようだ。また、セガの『みんなでぷよぷよ』はアメリカでは『Puyo Pop 』の名で02年2月14日に発売され、『ぷよぷよフィーバー』は『Puyo Pop Fever』の名で、ヨーロッパでは04年2月27日に発売、アメリカでは04年6月発売。
この他、過去には、ヨーロッパでは宗教の問題で(天使に似ないよう)羽根を黒くされたハーピーの出るAC版『ぷよ1』など稼動していたらしい。
また、韓国では完全に日本のキャラのままの韓国版ぷよシリーズが発売されていた。韓国には無料ネット対戦用『ぷよぷよ』も存在し、04年頃まではプレイ可能だった。これはWIN版『ぷよ通』をベースにしたものだったらしい。パクリ・エミュレータ使用のネットぷよは、国内国外問わず様々存在するが、これは正式に権利を取ったものだったとか。
発売/Spectrum HoloByte、スペクトラムホロバイトジャパン(95/--/--)
WIN3.1/MAC
タイトルは"クァークス"と読む。
テトリスの作者アレクセイ・パジトノフがプロデュース(?)したアメリカ版の『ぷよ』で、オリジナルゲームのクレジットにコンパイルの社長や北野不凡氏の名前が見えるものの、製作はほぼ全て向こうのスタッフだそう。システムは『ぷよ1』をベースに、少しオリジナル要素(クリスタルぷよ)あり。
日本でも英語版がそのままスペクトラムホロバイトジャパンから発売され、英語のマニュアルに加え「日本語版簡易ガイド(ほとんど英語版の直訳)」が付属していたとのこと。
遥か未来の2581年、悪のウォーロード、ザフは地球連合に壊滅的な破壊をもたらすため、銀河にはびこるQwirk(ぷよ)等のモンスターを呼び寄せた。Qwirk達は猛烈な勢いで繁殖し、多くの施設を荒らし回り、更にはテレパス能力で多くの生物を悪のモンスターに変えてしまった。
しかし連合の科学者たちも ただ黙ってこれを見ていたわけではない。彼らは「コスモ(カーバンクル)」と「ビゲロ(びっぐぷよ)」の2匹のQwirkを捕らえ、飼いならすことに成功したのだ。この二匹を研究することにより、同色のQwirk達は特別なテレパシーをもって結合しあう性質があり、4匹以上のQwirkが結合すると8次元へ転移してしまう事実が発見された。
そして今、悪のウォーロードの計画を打ち砕くために、多くのQwirkを転送させようと、彼らは立ち上がったのである。
以下、情報を下さったFeelixさんのレポート。
ストーリーはSFチック。しかし、ストーリーに書いてある悪のウォーロードはゲーム中には一度も登場しません(笑)。一応、スペルはZapf。
なお、ぷよ各色それぞれに何故か名前が付いてます。この名前自体がゲーム初回起動時のキーワードになっているので(パスワードプロテクト)、一応英語の綴りではなくカタカナ表記で書きます。
Red Qwirk(赤ぷよ):スカーロッタ、Blue Qwirk(青ぷよ):マンディ、Green Qwirk(緑ぷよ):ヴェルディ、Yellow Qwirk(黄ぷよ):パーティル、Purple Qwirk(紫ぷよ):ヘイズ、Big Qwirk(びっぐぷよ):ビゲロ、Pet Qwirk(カーくん):コスモ、Clear Qwirk(おじゃまぷよ):オログ
モードはPractice(とこぷよ)、Challenge(ひとぷよ)、Two-Player(ふたぷよ)、Puzzle(なぞぷよ)の4つ。レベル選択はメニューバーから行います。
PracticeはEasyレベルのみ、カーくんとびっぐぷよが出ます。NormalとHardでは一切出現しません。厳しい…。
Puzzleは簡単に言えばクリア条件が「ぷよ全て消すべし」のみのなぞぷよ。表示されているNEXTぷよは全て使い切らなければなりません。一問解いたらそのまま次の問題へ連戦(セーブ可能)。問題スキップが出来ないので解けないと進めません。つーか詰まりました(泣)
Challengeは悪のモンスターと化した虫や動物(何故かポリゴン)とバトル。ステージ1〜8は自由選択で、ステージ8の敵を倒すと9匹目が出現。9匹目を倒すと10匹目…で、全13ステージ構成。(これも途中セーブ可能)ですが、上記の仕様なのでステージ1〜7の敵を倒す必要はありません。親切・・・? ちなみに敵の強さをEasy、Normal、Hardの三段階から選べます。なお、エンディングは大量のぷよが降ってきて消えてぷよ文字で「WAY COOL」。終。・・・ザフはどうなったんだ?(謎) EasyでもHardでも同じエンディングでした。
Two-Playerは5段階のハンデ選択可能です。本家ぷよと同じかは調べてません(ぉぃ)。
そして、Qwirksオリジナル要素が「Crystal Qwirk」(以下クリスタルぷよ)。
(日本語版簡易ガイドの説明が結構間違ってる&不完全なので自分でまとめてみました)
対戦で一度に大量にぷよを消すと(連鎖可。詳しい条件不明)相手におじゃまぷよを送ると同時に、5色のクリスタルぷよのうち1つが自分のフィールドにポトッと落ちてくる事があります。(色もランダム?)
見た目は色付きの固ぷよ。同じ色の他の通常ぷよ3匹以上と繋げれば普通のぷよのように消えて、それぞれの色によって異なる効果が発動します。
・赤クリスタルぷよ
自分のフィールドの全てのおじゃまぷよを消去。
・緑クリスタルぷよ
色ぷよが相手のフィールド6列それぞれの上に1つずつ落下。
落ちるぷよは、落ちる地点の周りのぷよのどれとも繋がらない色が落ちる。
・黄クリスタルぷよ
自分のフィールドの中央2列のぷよを全て消去。
・青クリスタルぷよ
自分のフィールドの全ての青ぷよを消去。
・紫クリスタルぷよ
相手のフィールドの一番左と右の列に天井まで(14段目まで?)おじゃまぷよを降らせる。
クリスタルぷよは、Challengeモードの他、Two-Playerモードでも出現します。でも条件がランダムなので結局使う機会があまり・・・。(相殺のあるぷよ通ルールだったら面白くなったかも。惜しい。)
///このゲームの情報は、Feelixさんにご提供頂きました。有り難うございました。///
発売/バンダイ(90年代半ばごろ)
ゲーム電卓
いつごろ発売されたものなのかは判らないが、'96年以前にあったのは確からしい。パッケージの絵柄はバンダイ系『ぷよ1』用の古めのものだし、バンダイ(バンプレスト)が頻繁にぷよものを出していたブーム最盛期の'94〜'95年頃のものだろうか?
丸い(ぷよ)形のカラフルな子供向け電卓で、上部にぷよの形の蓋が付いており、開けると小さな液晶画面がある。ここで計算結果を表示するわけだが、一方で、4×4に並んだぷよ型のボタン(三色に光る)でゲームをすることもできる。ゲームは「とことんぷよぷよ(三つ並べて消す)」と「たたいてぷよ(モグラ叩き)」と「あわせてぷよ(色当て神経衰弱)」の三つ。アルルの「ファイヤー」「ばたんきゅー」のボイスと、ぷよ消え音はちゃんと入っていたそうだ。税別3,980円。
発売/バンダイ(90年代半ばごろ)
玩具
ゲーム電卓ぷよぷよと同時期にバンダイから発売されていたおもちゃ。
ぷよ型の台座にポールが立ち、その天辺からトレイがぶら下げられている。そのトレイに、プレイヤーが順番に一つずつ、ぷよ人形を積み上げていく。重みや振動でトレイが落ちたら負け、というバランスゲーム。コントローラーでトレイの磁力を変化させられる。税別2,800円。
その他、『ボードゲーム ぷよぷよマスターズ』というおもちゃもあったようだ。
発売/--(--/--/--)
中国文化圏でも日本のキャラのままのぷよが出ていたようで、例えばボーステックは『puyo puyo』というタイトルでWIN95用の『ぷよ1』を発売していたようである。また、どの魔導かは判らないが、中国語版の『魔導物語』も存在しているようである。
しかし、『ぷよ』は中国文化圏では『ぷよぷよ』より、『魔法氣泡』というタイトルで一般には知られているようだ。中国語で書かれたぷよシリーズのタイトルを見ると面白い。
謎之魔法氣泡………………なぞぷよ
魔法氣泡4〜紅玉相伴…… ぷよぷよ〜ん カーくんといっしょ
魔法氣泡大冒險〜終極版…わくぷよダンジョン決定盤
亞露露這冒險 ………………アルルの冒険
魔法氣泡大會戰……………みんなでぷよぷよ
この『魔法氣泡』というタイトル自体にはどうやら版権がないらしく、台湾のPCゲームメーカー、弘U科技事業股有限公司がまんま『魔法氣泡』というタイトルでWIN用オリジナル落ちものゲームを発売していた。模倣・類似ゲームは国内国外に数あれど、これはゲームデザイン・落ちもののコマ(ぷよ)のデザイン・キャラ選択画面・タイトルロゴ等、どこからどう見ても『ぷよぷよ〜ん』のパクリである。(00/8/15発売で、『よ〜ん』のおよそ一年半後の登場。)しかし、大々的に普通に販売されている。いいのだろうか……。
ゲームシステムとキャラ・ストーリーはオリジナルになっている。ぷよ(に、そっくりの魔法泡)は四つではなく三つ繋げると消え、魔法(技)もしくはアイテムを使用して凍らせると消えなくなる。様々な魔法(技、アイテム)を使ってぷよを凍らせたり溶かしたりして戦略的に連鎖(戦闘)を行うらしい。アイテムを買うためにショップに行ったり、お金を稼ぐために賭博場に行ったり出来る。
ストーリーには「王の命で北方の島の異変の調査に向かう青い鎧の勇者青年・羅迪(ルオティー?)」と、「王立魔法学院の卒業資格を得るため、大陸の北方へ調査の旅に向かうことになったお気楽なおちこぼれ魔法師少女・菲娜(フェイナかフィーナか…)」の二つのモードがある。登場キャラは全てオリジナルだが、天空の都市に住むほうきを持った巫女・歌を歌っている不幸な人魚・格闘が得意な竜王族の姫・手足が生えて踊っているウナギ男・王家の遺跡に住む髑髏兵・チコを男の子にしたような容姿の猟師の少年など、「どこかで見たような……」という設定のキャラクターが満載である。これらのキャラクターは全て3Dで描かれており、『よ〜ん』そのままに画面の中央で連鎖に合わせて戦闘アクションする。
亞露露・那夏(アルル・ナジャ)
西索・維格(シェゾ・ウィグィィ)
露露(ルルー)
撒旦(サタン)
小魔女(ウィッチ)
拉格那斯・彼夏希(ラグナス・ビシャシ)
小天使(ハーピー)
製作/コンパイル 発売/ソフトバンク(95/04/DS6、96/01/DS9)
PC-98
対戦カードゲーム。当時コンパイル社内で新人研修用に行われていたトランプゲームを基にしている。『いもほり』は「Disc Station Vol.6」、『いもほり2』は「Disc Station Vol.9」に収録。
ストーリーはなく、登場するキャラクターも、なんだかやたらと濃くて統一性のない妙な連中で、『魔導・ぷよ』とは全く関係がない。しかし、使われるカードの柄が魔導キャラになっていて、これが とても可愛い。特に『いもほり2』では、勝ち負けによって場に出されたカードの中の魔導キャラが喜んだり ばたんきゅーしたりのアニメーションをするので、本当に可愛い。これを見るためだけにプレイしても損はない。(笑)
また、ステージ間やエンディングなどには魔導キャラの小カットがあり、『いもほり2』ではカード山を手動で掘ると、一枚ごとに「えい」「ファイヤー」「ダイアキュート」「ブレインダムド」…のボイスも聞こえる。
カードは、スペード、ハート、クラブ、ダイヤの代わりに、青(ぷよ)、赤(ぷよ)、緑(ぷよ)、黄(ぷよ)の四系統がある。
いもほり | いもほり2 | ||||
---|---|---|---|---|---|
A | アルル&カーくん | 最強カードだが、設定でドラコにのみ弱くできる | 1 | ドラコケンタウロス | 最弱カード。 しかし「ぎゃくてん」カードで最強になる。 |
2 | ドラコケンタウロス | 最弱カードだが、設定でアルルにのみ強く出来る | 2 | すけとうだら | |
3 | すけとうだら | 3 | ウィッチ | ||
4 | スキヤポデス | 4 | サムライモール | ||
5 | ハーピー | 5 | うろこさかなびと | ||
6 | さそりまん | 6 | ミノタウロス | ||
7 | パノッティ | 7 | シェゾ・ウィグィィ | ||
8 | ゾンビ | 8 | ルルー | ||
9 | ウィッチ | 9 | サタン | ||
10 | ぞう大魔王 | 10 | アルル・ナジャ | 最強カード。 しかし「ぎゃくてん」カードで最弱になる。 |
|
J | シェゾ・ウィグィィ | 替 | カーバンクル | とりかえっこ。全ての色として使えるスペシャルカード。 これが場に出ると、隣の人とカード交換しなければならない。 |
|
Q | ルルー | 逆 | カーバンクル&ぷよ | つよさぎゃく。全ての色として使えるスペシャルカード。 これが場に出ると、次に「つよさぎゃく」が出るまで全カードの強さが逆転する。 |
|
K | サタン |
ゲームの本筋には関わらなくとも、カーバンクルなど魔導キャラがチラッとだけ、もしくはマスコットキャラとして登場するものは、『Disc Station』収録ゲームには何本かあったようである。
セガに製作が移ってからも、たとえばセガの無料オンラインゴルフゲーム『スプラッシュ! ゴルフ』(WINXP/Vista 2007〜)には、カーバンクルがキャディとして、セガの他ゲームのキャラ、ソニックやナイツと共に登場するようだ。
また、セガのファンシースターシリーズには、ぷよぷよにちなんだアイテムが存在する。
製作/コンパイル 発売/ソフトバンク(96/07/DS11)
PC-98
DSの人気シリーズ『JUMP HERO』の第二弾。アクションゲームだった一作目から一転、シミュレーション形式戦闘つきのアドベンチャーになっている。マルガリータ林田など、主要サブキャラがここで登場した。
ぷよ・魔導シリーズにおいて、『す〜ぱ〜なぞぷよ通 ルルーの鉄腕繁盛記』、MD『魔導物語I』にこのジャンプヒーローシリーズのキャラクターが登場するのだが(ビリーバーン、ミセスイヴ)、同じように、このゲームにはアルル(?)が登場する。
アルル(らしき人物)のグラフィックは思いっきり気が抜けた、ラクガキのようなものなので、別人ということなのかもしれないが……。物語のラスト、ラスボスの正体は主人公ビリーの実の父親だったのだが、彼は何故かマスクド・サタンのマスクをつけており、これが外れると人格が変わってしまう。そこにアルルとカーバンクルらしきキャラが現れ、「ボクたちを元の世界に帰してよ!」等と言いながら、宙を飛んで逃げていく”マスク”を追って去っていく。
当時のジャンプヒーローシリーズと魔導シリーズのスタッフが重なっていた故の遊びであろう。
製作・発売/マックスファイブ(97/06/27)
PS
通称「れすれす」。
『ぷよぷよ』のゲームシステムの開発許諾契約をコンパイルと結び、マックスファイブが開発したゲーム。ゲームシステムは『ぷよぷよ』を多少アレンジした程度のものだが、ストーリーとキャラクターは完全オリジナル。
キャラ・ゲーム画面デザイン併せたグラフィックは、申し訳ないがかなり冴えない。多分、原画はそう悪くないのだと思うが、ドット絵のCGが何とも もっさりした仕上がりなのだ。影の付け方が素人くさい。デザインにはお尻のぷりぷりしたキューピッドやハートがふんだんに散りばめられているが、あまり可愛くないかも。むしろ怖いかも。絵が泥臭いため、手書き文字のフォントも、手作りの温かさというより、単に雑に見えてしまう。
ストーリー開始時や合間のデモは無く、各対戦前にテキストで一言台詞が出るのみ。クリア時にだけ、絵付きでイベントデモが流れる。ちなみに、対戦勝利時にはボイスで恋に燃える熱烈な勝ち台詞を発する。
男女それぞれ四人ずつの中から主人公と恋愛相手を選び、相手の元へ向かうために立ち塞がる者と対戦。最後に意中の相手と対戦して打ち負かした後に告白する。…って、ええ?(汗)
クリア時の点数によって相手の反応が変わり、両想いだとキス有りのデートイベントが見られる。二周目以降には同性同士の攻略も可能。……同性同士であろうとも、クリアイベントは必ずキス、である。
四連鎖以上すると攻略キャラ関連のアイテムが出現し、それを使うとクリア後の「おたのしみ」モードでおまけイベントが見られる。選択中の主人公の部屋を調べて、得たアイテムを探す、というもの。
対戦は、恋愛のストレスをぶつけている、という設定らしい。ストレスが無くなってスッキリすれば勝利、ということなのか? 対戦相手はかなり適当で、同級生や教師や頑固オヤジに教育ママ、《自分の心》はまだしも、犬や猫や小鳥、背後霊、果ては物言わぬ電柱やゴミ箱とも戦う。主人公は恋愛ストレスでかなりヤバい領域に達しているようだ。
難易度は変化させられない。
落ちてくる色コマは五色。丸くて色ごとに異なる顔が付いているが、ぷよではない。顔はサインペンで描いたようなラクガキ風である。キダマ等、色ごとに名前(?)が付いている。四つ繋がると消え、その際に「うぉっしゃー!(青・男声)」「うひょー!(赤・女声)」「ひょー!(緑・男声)」「うきぃー!(黄・女声)」と、色ごとに定まった奇声をあげる。つまり、キャラクターの連鎖ボイスは無いし、連鎖数によって変化することもない。
おじゃまぷよに相当する紫のタマは組ぷよとしても降ってくる。幾つ繋げても消えず、隣接した他色ダマで巻き込み消しするしかないが、自連鎖によってフィールド上部に増えていくキューピッドの矢が降り注いで射抜いても一気に消える。消えても声はあげない。
主人公と対戦者に各一つずつ、画面中央に羽付きのハートが設置されている。要するに連鎖ゲージで、連鎖数に応じて羽付きハートが上昇していき、勝っている方を四人のキューピッドがくるくる旋回しつつ祝福してくれる。先に昇り切ってハートが金に輝いた方が勝ち。相手の窒息点を埋める必要はない。
このゲーム、何が凄いって、Web上のレビューのほぼ全てがアレな評価を下しているところ。キャラ絵が微妙、対戦相手がぞんざい、会話が奇天烈、おまけイベントが謎、操作感が雑……ということらしい。逆に興味を誘われるかも(笑)。
なお、コンパイルの許諾を受けている他社の落ちものパズルゲームには、1994年にカプコンがアーケードで稼働させた『ぷにっきいず』もある。ただし、ゲームシステムが『ぷよ』とあまり変わらない『れすれす』とは異なり、色コマ(ぷに)の中に星付きのコマが二つなければ幾つ繋げても消えないなど、ルールには独自性がある。
世の中に似たような落ちゲーが無数にあって無許諾なのに、これが得ているのは、トラブルを恐れて石橋を叩いたのだろうか。『ぷよぷよ』自体が先行の『テトリス』や『コラムス』の亜流なのだから、その程度の類似で許諾を得たのは少し不思議な感じがする。
発売/コンパイル(97/07/25)
液晶キーチェーンゲーム
一時ブームを起こしたキーチェーンゲーム(マスコットのように鞄にぶら下げられる、小さなゲームのこと)の波に乗った『ぷよぷよ』。税抜き1,200円。おもちゃ屋やコンビニで売られていたようだ。
ボディのカラーバリエーションは、「白地に青ボタン」「白地に緑ボタン」「白地にピンクのボタン」「黒地にグレーのボタン」「緑地に黄色のボタン」「黄色地に黒ボタン」「赤地に黄色ボタン」「ピンク地に紫のボタン」「スケルトン地に青ボタン」「赤スケルトン地にピンクのボタン」「青スケルトン地に黄色いボタン」の11種。
物語やキャラに関する要素はなく、あくまで純粋にゲーム部のみを切り出したもの。一応画面にアルルとカーバンクルはいるが。また、サウンド設定画面にはすけとうだらもいるそうである。
一人で9つのステージをクリアするノーマルモードと、制限時間内に消すぷよの数を競うタイムトライアルモードがある。ハイスコアが保存できるようで、それを他人と見せ合うことにより、間接的な対戦を行う仕様。
ゲームとしての出来はいいとのこと。
カラー版の『カラーぷよりん』も有ったという。(こちらはバンダイ製だったか?)
///このゲームの情報を、AIU慧音さんにご提供頂きました。有り難うございました。///
製作・発売/セガ(04/11/11)
PS2
セガの人気ゲーム十三種類が遊べるバラエティパックで、中に『ぷよぷよ』をモチーフにした新作ゲームが入っている。
EyeToyというカメラを入力機器とし、画面の中に自分自身を映り込ませ、実際に体を動かしたり声を出したりして遊ぶ。
『ぷよぷよ』は、降り注いでくるぷよを画面中央に立った自分自身の体で受け、そのぷよに対応した色の器に流し込んでいくゲームのようだ。爆弾なども降るらしい。キャラクターは登場しない模様。
完全な新作だが、様々な点で異質なので、ここに記述しておく。
製作・発売/バンダイ(05/07/21)
GBA
雑誌『ガンダムエース』(角川書店)連載のガンダムパロディ漫画、『機動劇団はろ一座』(著:ツノカワシンイチ)から発した企画ゲーム。
アニメ『機動戦士ガンダム』シリーズのマスコットメカ、ハロをぷよと入れ替えたもの。システムは『ぷよぷよ通』で、デフォルメされたガンダムキャラの漫才デモがある。
ゲームを進めていくことでアニメの名セリフを連鎖ボイスとして集めることが出来、しかも連鎖ボイスの順番を自由にカスタマイズ出来る。また、デモは百種以上あり、一度見たデモは何度でも鑑賞できるようになる。
正規のぷよシリーズが、「変わりぷよ、ステージ特性、特技、フィーバー」等のシステム・ルール面の変更で新作ごとの差異を出そうとしていたのに対し、このゲームはキャラクターゲームであるという立場を明確にし、ボイスやデモのコレクション性、という新要素を投入している。
こういう方面へのアプローチもアリだったのか、と目からウロコの心境だった。『ぷよ』を『魔導物語』のキャラクターゲームだと捉えている自分としては、魔導キャラでこういう、ボイスやデモを集める『ぷよ』を出してくれたら嬉しいのに、と思った。
タイトルに「ぷよ」と入れながら「ぷよ」を別の存在に置き換えた『ぷよぷよ』は珍しい。
なお、'04年と'06年にプレゼント配信された携帯電話アプリゲーム『サカぷよDX』『サカぷよDX 2006』や'08年にドコモ携帯電話用のウィジェットとして配信された『サカぷよWdgt』も、ルールはそのままだが「ぷよ」を別物に置き換えている。
(セガのゲーム『J.LEAGUE プロサッカークラブをつくろう!』の世界観とキャラによる『ぷよぷよ』。)
>>公式サイト(バンダイ)
製作/コンパイルハート 発売/AMI(07/02/28〜)
AC/Wii
改題されてしまったが、製作発表から半年ほどの間、このゲームは『のーみそコネコネパズル たころん』というタイトルだった。
「のーみそコネコネ」は、『ぷよぷよ』を生み出した株式会社コンパイルのキャッチフレーズだ。そのコンパイルが消え、代わりに権利と一部社員を引き継いで登場した有限会社アイキも開店休業状態のまま動かなくなった'06年、株式会社コンパイルハートが現われて一部ゲーマーの間で話題になった。
社のロゴデザインは旧コンパイルのものそっくり、しかし出資元と社員はコンパイルとは無関係だというこの会社が最初に発表したオリジナルパズルゲームが、『のーみそコネコネパズル たころん』だったのである。
主人公は(MD版『魔導』アルルのコスプレをしたラーラのような容姿の)、ころんという魔法使い見習いの女の子。落ちこぼれだが、実はスゴい才能を秘めている。ヘンテコな魔物たちの他、ちょっと短気で暴走しがちな おねーさま天使アンジェリクや、魔界のプリンス エクザルトが登場する。
とはいえ、実はこのゲーム、アイディアファクトリー株式会社製作のパズルゲーム『まみむめ☆もがちょ たこボール』の焼き直しであるらしい。('02年3月にGBA版が発売予定、同年9月の東京ゲームショウではAC版が展示されたが、未稼働のようだ。)
私は知らなかったのだが、『まみむめ☆もがちょ』は'01年には3DCGアニメとしてTV東京系列で放映もされ、セガが事業展開を行っていたキャラクターシリーズだったようだ。好奇心旺盛でホタテが大好物の熊(?)の男の子、もがちょが主人公の物語。
アイディアファクトリーはコンパイルハートの親会社である。どうして『たこボール』が商品化しなかったのかは知る由もないが、闇に葬られていたこのゲームを、キャラクターとタイトルを一新して生まれ変わらせたということらしい。
『たころん』は、コンパイルとアイキの社長である仁井谷正充氏の名を「監修者」として大きく使い、『ぷよぷよ』の後継作品であることを前面に押し出していた、が。以上の理由から、少なくともシステム的な面では『ぷよぷよ』とさしたる関係は持たないことが分かる。
平和な世界ロンロンピアに住む魔法使い見習いの少女、ころん。ある日、大好物のたこ焼きを食べようと魔法を使ったところ、世界中にタコが降り注ぐ事件を引き起こしてしまう。
困り果てる ころんの前に天使アンジェリクが飛来した。彼女に、タコを消し去る方法は魔族の王子エクザルトが知っていると教えられ、ころんは早速、エクザルトの住む城を目指して旅立つのだった。
このゲームのタイトルとキャラクターが発表された当初、個人的に気になったのは、物語設定的に魔導・旧ぷよシリーズと関連を持つのかどうか、という点だった。しかし、どうやら無関係のようである。無関係とはいえ、キャラクター(衣装)デザインや配置が魔導・旧ぷよシリーズを意識したものであるのは間違いなく感じられるので、何と言うのか、言い方が悪いが、二匹目のドジョウ狙い、ぱくり作品であるように見えてしまう。
ただし、初期設定は今のものと全く違い、海の世界の王女(ころんの原型)の冒険譚で、衣装デザインも違うものだったようなので、ぷよ・魔導に似せざるを得ない「大人の事情」でもあったのだろうか、とも思えるが……?
ゲームシステムは、フィールドに降って来るタコを、指定された数、同色だけ、カーソルで移動・回転してさせて網の上(範囲内)に収め、消していくというもの。消えるとタコは泡を残し、その泡が消えるまでに同色のタコをくっつけると連鎖が起こる。自分のフィールドで連鎖を起こすと、相手フィールドに じゃまウニが降る。
『たこボール』だった頃は、ゲームフィールドは一つで、対戦キャラとの勝敗はHP増減によっていたようだが、『たころん』ではゲームフィールドは敵と自分のものが一つずつあり、自分のフィールドが埋まってしまうと負けになる。この点は『ぷよぷよ』を意識した変更と言えるだろう。
コンパイルハートは、'06年12月に仁井谷氏との監修契約を解除したと発表。全く無関係になったことを明らかにし、ゲームタイトルもAC版は『のーコネパズル たころん』、Wii版は『しゃるうぃ〜☆たころん』に改題してしまった。
ちなみに、この契約解除の同時期にはセガが旧ぷよキャラの登場する『ぷよぷよ!』を発売している。一方で仁井谷氏はコンパイルの古いゲームをweb上でダウンロード販売するサイト「Compile Station」に関わり、そちらで相変わらず「の〜みそコネコネ」というフレーズを使い、それを商標主張している。なにやら苦笑いを浮かべてしまう顛末であった。
>>公式サイト(コンパイルハート)
発売/ハンドヘルド 販売/エポック社(06/07/22)
液晶携帯ゲーム
2006年になって発売されたが、パッケージに使用されているのは『SUN』のアルルであり、『フィーバー』ではない。懐古趣味的なモノクロ液晶携帯ゲームだ。(『バブルボブル』『魔界村』『スペースインベーダー』等、一昔前の人気ゲームを液晶携帯ゲーム化したシリーズがあり、その中の一体となる。)大き目のゲームウォッチのような体裁。土産物屋やファミリーレストランのおもちゃコーナーに置いてある模様。税込み1,050円。
一応キャラクターも十名ほど出て、かちぬきモードやとことんモードもあるが、画面が見づらくプレイしづらいとのこと。
発売日がアルルの誕生日なのは意図的なものなのだろうか?
発売/ハシートップイン(07/06/15?)
液晶携帯ゲーム
2007年発売と思われる。前年発売のエポック社の液晶携帯ぷよと同じものなのだろうか?
ポケットボーイシリーズなる、往年の名パズルゲームをモノクロ携帯ゲーム化したシリーズのうちの一つ。
十キャラと対戦する「かちぬきモード」と、一人で黙々と遊ぶ「とことんモード」あり。かちぬきモードに登場するのは、ドラコ、すけとうだら、スキヤポデス、さそりまん、パノッテイ、ウィッチ、ぞう大魔王、シェゾ、ルルー、サタン。『ぷよ1』の対戦顔グラフィックをモノクロ線画化したものと、ちびキャラが表示される。デモはない。
>>公式サイト(ハシートップイン)
発売/SEGA 製作/SUMO Digital(08/03/17〜)
PS2/PS3/NDS/Wii/Xbox360
四年前の『セガ スーパースターズ』の続編だが、欧米のみ発売で、'09年現在、日本での発売は未定である。
セガの人気ゲーム『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』『スーパーモンキーボール』『NIGHTS』『スペースチャンネル 5』『ジェットセットラジオ』『サンバ DE アミーゴ』『アレックスキッド』『ゴールデンアックス』のキャラクターたちが一堂に会してテニスで勝負する、ホームパーティーゲーム。
ぷよキャラは登場しないが、特殊ルールのミニゲームの中に『Puyo Pop FEVER(ぷよぷよフィーバー)』をモチーフにしたものがある。
テニスコートのネットの位置に、ぷよが降ってきて積み上がっていく。そのぷよを狙ってラケットでテニスボールを打ち出す。当たったぷよと、それに繋がっていた同色のぷよが消える。積まれているぷよは下に落ちるが連鎖は起きない。つまり、『ぷよぷよ』よりも『さめがめ』に近い。
ぷよを消すにつれてフィーバーゲージが上がっていき、満タンになるとフィーバーモードに突入。……と言っても、音楽が変わるでも派手な演出があるわけでもなく、三色くらいで色ごとに固まったぷよが壁のようにどっと降ってくるので、一度に沢山消し易くなるだけのことである。
スーパースターズモード(ミッションクリアしていく1人用モード)でこれをクリアすると、ミニゲームモード(1〜4人対戦)でも遊べるようになる。
以下、情報を下さったKeiさんのレポート。
魔導データ館のどこかに セガスーパースターズについてかいてありましたので 気になったことを参考程度に書いていこうと思います。(もしもすでに書いてありましたらごめんなさい)
あれにはセガスーパースターズ テニスという続編がありまして ぷよぷよも(ぷよキャラクターは出てきませんが)フィーバーとしてあります。(海外版しかないのでPuyoPopと表記されています)
テニスボールで同じ色同士くっつきあったぷよをまとめて消していく
というものになっており たくさん消していくと(条件)フィーバーモードに入ります
そうなるとたいてい三回(または無駄にぷよをのこさないですべて消さないといけないなど)や規定回数でさらに制限時間つきでぷよを消すと点数が上がるというゲームでした
ミニゲームモードやミッションモードにありました
あたしの調べたところではこのようになっていました
///このゲームの情報は、Keiさんにご提供頂きました。有り難うございました。///
製作・発売/セガ(13/11/28)
3DS
これは2.5頭身の可愛いチビキャラに3Dモデリング化されたボーカロイド達を用い、着せ替えしたり、歌い踊らせたり、リズムゲームしたりできるソフトだが、内部にミニゲームとして『ぷよぷよ39!』が収録されている。マイルームのメニューから選択し、開始直後から遊べる。これがなんと、ローカル通信での対戦機能も備えた本格的な「ぷよぷよ」なのだ。
『ぷよぷよ39!』にストーリーはなく、「ひとりでぷよぷよ」「ふたりでぷよぷよ」の二つのモードがある。ルールは「ぷよ通」のみ。ぷよの種類を変える機能あり。
連鎖またはダメージを受けると、フィールド前面(積みぷよを隠す形)に2.5頭身の3Dちびキャラが躍り出て、キャラ固有のボイス・アクションを披露する。つまり、カットインが3Dである。
ぷよ対戦は上画面で行われ、下画面にはミクのライブ場面が表示される。高連鎖をするとライトアップされるが、賑やかし以上の意味はない。
ミク用に「アルル」、KAITO用に「サタン」の着せ替え衣装が用意されており(『ぷよ!!』デザイン)、着用時はアルルやサタン風(ぷよ通式)の連鎖ボイス・アクションになる。(声は各ボーカロイド)
このコラボは、初音ミク側のプロデューサーがぷよのプロデューサーに打診し、実現したものだという。
キャラクターの3Dモデリング化は、本家のぷよシリーズが「選ばなかった道」である。かつて『ぷよDA!!』でキャラの、『ぷよフィ』で積みぷよの3D化(視点変化演出)を試みているが、いずれも定着せず、より平面的なキャライラスト・演出を選び、歩んだのだ。
『ぷよぷよ39!』の、よく動き表情豊かな《今時の》3Dキャラによる連鎖アクションに、ある種の衝撃を感じたのは確かである。本家ぷよシリーズも、場合によってはこういう方向に進化していたのかもしれない。
>>公式サイト(セガ)
///このゲームの情報は、伏山さん、あかねさんにご提供頂きました。有り難うございました。///
発売/株式会社ブシロード(16/02/04)
トレーディングカードゲーム
二人対戦用のトレーディングカードゲーム。
トライアルデッキとブースターパック(全120種+パラレルカード16種+スペシャルカード4種)が同時発売。
スペシャルカードは、アミティ役・菊池 志穂、アルル役・園崎未恵、りんご役・今井麻美、ウィッチ役・佐倉薫ら声優四名の豪華箔押しサインカード仕様。
>>公式サイト(ブシロード)
発売/セガ(17/08/16)
PS4、Xbox、Nintendo Switch、PC(欧米のみ)
ソニックシリーズの集大成的なゲームで、配信のみで発売された。 税別1800円。完全新作のドット絵2Dゲームである。(スペシャルステージには3Dもある。)
ゾーン2(ケミカルプラント)ACT2のボス戦が、『Dr. Robotnik's Mean Bean Machine』仕様の『「ぷよぷよ』になっている。驚いたプレイヤーも多かったようだ。
また、ボーナスステージをクリアすると入手できる「メダル」を規定数集めると、サウンドテストなど様々なオマケ要素を解放できるが、その中に『ぷよぷよ』も含まれており、解放すれば「その他」の「Mean Bean」から いつでもプレイできるようになる。
>>公式サイト(セガ)