魔導師ラルバ 平らかな地上には、混沌しか存在していなかった。 それは、ゆっくりと、光と闇に別れていく。 闇は、巨人と化し、光は、大地の種となった。 あまりにも巨大な体を憎んだ巨人は、体を分離させた。 両足が8人、腰が6人、胸が8人、両手が7人(左手が長かった)、頭が5人になった。 分離する途中で、2人の者がバランスを崩し、19人が下敷きになり、つぶされ、死んでいった。 2人は、処罰され、地底に放り込まれた、 死んだ19人の肉塊が山となり、血が河となった。 残りの13人は地上で暮らし始めた。 大地の種は、成長し、進化して、様々な存在になっていった。 13人の闇の血と、大地の種子である光の血は混じり合った。 平和という名の時が満たされていた。 1人の闇の者が、地底を抜け出したが、勇者が、自らの体に封じ込めた。 だが、しかし………。
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