小説

角川文庫版小説 第一期
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魔導物語
ぷよぷよ大魔王の降臨っ!

(1994/5/1)
[発行]角川書店
【角川スニーカー文庫】

[著]山本剛
[画]壱
\500[税別]

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魔導物語2
ぷよぷよ大明神の復活っ!

(1995/4/1)
[発行]角川書店
【角川スニーカー文庫】

[著]山本剛
[画]壱
\520[税別]

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魔導物語3
ぷよぷよ大司教の陰謀っ!

(1995/12/1)
[発行]角川書店
【角川スニーカー文庫】

[著]山本剛
[画]壱
\500[税別]

『魔導物語』初のノベライズ作品。発売時期は、『ぷよ』のブームが起こり、それに伴ってゲームギア版〜中期リメイク『魔導』群が次々と発売されていた、まさにジャンル最盛期。

内容は『魔導物語1-2-3』のオリジナルな続編。各巻完結のなかなかの力作で、アルルとルルーの魔導学校の卒業試験よりスタートする。

魔導学校で、魔力がないのを格闘の技で強引に誤魔化しているルルーや、黒いつむじ風と共に転移魔法で現れるシェゾ、触れる者を暗黒の波動に取り込む闇の剣、アルルの髪は亜麻色、ルルーの髪は水晶色など、後の小説『真・魔導物語』に受け継がれているオリジナル設定や表現も、多数見出すことができる。魔法不能を格闘技で誤魔化すルルーの設定に至っては、十年後にセガが制作した『ぷよぷよフィーバー』のラフィーナの設定にまで取り入れられた。

一方で『ぷよ』を強く意識している部分もあり、魔導学校の教師が、何故かゾンビ等の魔物で占められていたり、ついには、物語の最後でアルル達がコントローラーを用いてぷよぷよ勝負を始めてしまう。

オリジナルキャラクターが多いのも特徴。特に、サタンの双子の弟かつ魔導学校の教師かつ南の賢者である《ルシファー先生》は非常に人気の高いキャラクター。ルシファー先生はかつての恋人だった《時の女神》の面影をアルルに見、その後継者にしようと、卒業したアルルを自分の住み込み弟子にする。また、アルルに求婚するサタンに対して、不敵に恋のライバル宣言さえしていた。
このシリーズではアルルは様々な美形オリジナルキャラに惚れられて揺れ動くが、最終的にはルシファー先生への淡い想いを告白する。オフィシャルの主人公と小説のオリキャラが相思相愛になるというトンデモな事態であったが、何故かルシファー先生は優しくアルルを振った。続刊では、アルルとルシファー先生は良好な師弟関係をキープしつつ、恋愛関係は《なかったこと》にされたのだった。

ゲームノベライズとしては珍しく、発売から数年を経て、2001年頃まで店頭に並び続けていた人気シリーズであった。


小説各章の扉に一本ずつ(各巻四本)、コンパイル社員による四コマ漫画が載っている。しかし小説の内容とは関係なく、しかも『ぷよぷよ』ネタで、『魔導』パロになっていない。ぷよプレイヤーをネタにしたメタネタさえある。

四コマ漫画執筆者
●ぷよぷよ大魔王の降臨っ!
あるてみす、沢渡寿三郎、弓 弦之介

●ぷよぷよ大明神の復活っ!
セニョちん、むらさき朱、村長さわ

●ぷよぷよ大司教の陰謀っ!
宇宙帝王、むらさき朱(原案:木戸福三郎)、つまらないくん、セニョちん

角川文庫版小説 第二期(新シリーズ)
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新☆魔導物語1
アルルとおとぎの国

(1996/8/1)
[発行]角川書店
【角川スニーカー文庫】

[著]山本剛
[画]壱
\560[税別]

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新☆魔導物語2
ルルーと愛の日々

(1997/3/1)
[発行]角川書店
【角川スニーカー文庫】

[著]山本剛
[画]壱
\520[税別]

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新☆魔導物語3
シェゾと悪の華

(1997/10/1)
[発行]角川書店
【角川スニーカー文庫】

[著]山本剛
[画]壱
\480[税別]

『魔導物語A・R・S』に想を得た、アルル、ルルー、シェゾそれぞれが各巻ごとに単独主役を張るシリーズ。

「アルルとおとぎの国」は、父親を失ったばかりの幼いアルルが冒険を通して勇気を取り戻していく話。その思いがゲームシリーズ全体を通してのアルルの「一流の魔導師になる」という目標にきちんとつながるようになっており、よく出来ている。最後に登場するのがルシファー先生でなくサタンであったら、ゲームにしてもおかしくないかも。

「ルルーと愛の日々」は、ただ一直線ではなく、揺れ動いているルルーのサタンへの想いや、アルルに対する深い友情を描いた話。シェゾの告白を受けて真剣に悩むルルー、なんてのも見ることが出来る(笑)。

「シェゾと悪の華」では、復活したルーンロードが闇の剣を隠し、シェゾに取って代わろうとする。ここで描かれた「シェゾの運命」の設定は、少なくともファンの間のシェゾのイメージには多大な影響を及ぼした。

角川文庫版小説 第三期(超シリーズ)
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超☆魔導物語
うぇるかむ・とぅ・ぷよぷよダンジョン!!

(1999/4/1)
[発行]角川書店
【角川スニーカー文庫】

[著]山本剛
[画]壱
\500[税別]

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超☆魔導物語2
でぃてくしょん・あっと・ぷよぷよダンジョン!!

(1999/8/1)
[発行]角川書店
【角川スニーカー文庫】

[著]山本剛
[画]壱
\520[税別]

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超☆魔導物語3
ばとる・おぶ・ぷよぷよダンジョン!!

(2000/3/1)
[発行]角川書店
【角川スニーカー文庫】

[著]山本剛
[画]壱
\476[税別]

コンパイルの和議申請後の発行。コンパイル側との関係に問題が起こったこともあり、角川版はもう出ないという噂が流れていたので驚いた。

『わくわくぷよぷよダンジョン』をアレンジしたもの。これまでのような各巻完結ではなく、三巻続きものになっている。薄い。一巻目は、久々の魔導もの執筆だったせいか、小説というよりはゲームのリプレイを読まされている感じだ。二巻以降はルシファー先生も登場してオリジナル展開になる。軽いものが読みたい人にはいいだろう。

元々角川小説シリーズのアルルは幼い感じであり、それがゲーム本編に影響を与えていたと思われるのだが、そのゲーム本編から更にフィードバックが起こったようで、この小説ではアルルが異様に幼くなっている。(壱女史のイラストのロリータ化が進行しているせいもあるだろう。)
この小説シリーズのアルルは魔導学校を卒業した上に数年間ルシファー先生の許で住み込み修行しており、どう少なく見積もっても二十歳は過ぎているハズなのだが……?

真魔導小説 ノベライズ系
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魔導物語’98
次元生命体の恐怖!の巻

(1998/8)
[発行]アスキー
【ファミ通文庫】

[著]織田健司
[画]壱
\640[税別]

実際にコンパイルでゲーム『魔導』製作をてがけ、シナリオを書いたプロデューサー自らによる。98年夏に発売されたセガサターン版『魔導物語』のノベライズである。

本の頭の方はゲームでは描かれなかったキャラの心情等も書きこまれており嬉しいが、ページが進めば進むほど、物語も文も駆け足になっていく。製作側の切迫した状況がよく伝わってくる小説。

本来は外部のプロ小説家に依頼したかったが、あまりに余裕のないスケジュールで断られ、社員が急遽書くことになったという。

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ぷよぷよ外伝
ぷよウォーズ

(1999/8)
[発行]アスキー
【ファミ通文庫】

[著]織田健司
[画]工藤大樹&はしもとくにお
\650[税別]

真魔導設定にのっとった物語。同名ゲームの忠実なノベライズ。ただし物語は中盤で終わってしまっており、小説としては未完である。しかしゲームの宣伝としての機能は果たしているだろう。私はこれ読んで続きが気になってゲームを買ったから。(^_^;)

巻末に少しだけ、アルル達の活躍するパートが入っている。これは『Disc Station』にもHTMLファイル形式で収録された。元々の予定としては、このアルルたちの活躍パートを『ぷよウォーズ』と対になるゲームとして発売したかったらしい。(そのゲームは没になり、内容が変更された『アルルの冒険』として発売された。)

異世界ガイアースのダイチ少年が、魔導世界から現れた魔王アンゴルを、彼を追ってきたショウ、マリンらと共に倒す物語。粗筋の詳細はRPGの項の『ぷよウォーズ』にて紹介。

真魔導小説 第一期
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真・魔導物語
世にも不思議な落ちこぼれ魔導師の巻

(1998/12)
[発行]アスキー
【ファミ通文庫】

[著]織田健司
[画]壱
\640[税別]

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真・魔導物語〈Ⅱ〉
ガール・ミーツ・ガールの巻

(1999/7)
[発行]アスキー
【ファミ通文庫】

[著]織田健司
[画]壱
\650[税別]

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真・魔導物語〈Ⅲ〉
誕生! 最強(?)のパーティーの巻

(2000/5)
[発行]エンターブレイン
【ファミ通文庫】

[著]織田健司
[画]壱
\650[税別]

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真・魔導物語〈Ⅳ〉
嵐を呼ぶ!? 美少女コンテスト
(2000/7)
[発行]エンターブレイン
【ファミ通文庫】

[著]織田健司
[画]壱
\640[税別]

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真・魔導物語〈Ⅴ〉
天地逆転・怒濤のゴーレム大戦! の巻

(2000/9)
[発行]エンターブレイン
【ファミ通文庫】

[著]織田健司
[画]壱
\640[税別]

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真・魔導物語〈Ⅵ〉
三人の封印賢者の巻

(2000/11)
[発行]エンターブレイン
【ファミ通文庫】

[著]織田健司
[画]壱
\640[税別]

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真・魔導物語〈Ⅶ〉
決戦! 巨大魔導要塞の巻

(2001/1)
[発行]エンターブレイン
【ファミ通文庫】

[著]織田健司
[画]壱
\640[税別]

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真・魔導物語〈Ⅷ〉
魔導少女に祝福あれ! の巻

(2001/3)
[発行]エンターブレイン
【ファミ通文庫】

[著]織田健司
[画]壱
\640[税別]

『魔導物語`98』に引き続いての「ゲームプロデューサー自らによる公式小説」としてスタート。コンパイルの和議申請のあおりを受けて内容変更せざるを得なかった、セガサターン版『魔導物語』の、本来用意されていたシナリオのノベライズ+αである。

この頃、コンパイル社内で魔導物語の設定が作り直され、以前のゲームシリーズとは異なるものに変えられていた。その新しい設定を記した年表が二巻までの巻末に「正伝設定」として掲載され、ファンの間に大きな波紋を起こした。
前世・世界創造・多次元宇宙といった、スケールの大きな、かつ癖のある物語は、読者によって好みが別れるところ。
熾烈な戦闘アクションや、アルル、ルルー、シェゾの三人が「仲間」であるところ。そして勇者ラグナスがメインキャラクターとして物語の根幹に深く関わっていることが主な特徴である。

第一期は、アルルが魔導学校目指して自宅を出発し、途中でお馴染みのメンバーと出会ってパーティを組み、世界を危機に陥れようとしていた狂科学者ドン・ハルマゲを倒すという物語。

あとがきでは第二期以降も続くことが示唆されていたが、キャラクター版権等の問題により、第一期で完全終了している。

真魔導小説 外伝
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真・魔導物語外伝
金色こんじきの勇者

(2001/7)
[発行]エンターブレイン
【ファミ通文庫】

[著]織田健司
[画]壱
\640[税別]

『魔導物語`98』と『真・魔導物語』第一期をつなぐ物語。
第一期より四百年近く過去の魔導世界に、勇者ラグナスが伝承の通りに出現して闇の大魔導師ルーンロードを倒す。ラグナスが主人公で「勇者の悲劇」がテーマ。

作者名が織田健司になっているが、実際は健司氏の書いたプロットを基に、弟の織田彰氏が書いた小説なのだそうだ。(二人はその後、ライトノベル作家「織田兄第」として活躍。)

真魔導ラグナスファンには必読の内容。
だが、 シェゾ・ウィグィィの二つ名と闇の剣を所持する中年魔法剣士が登場したり、ラグナスが(短時間とはいえ)光の剣と闇の剣双方の所持者になっていたりと、以前からのゲームシリーズのシェゾファン側からするとあまり愉快ではない内容である。

その他の小説
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ぷよぷよSUN
サタンさまのモテモテ大作戦

(1998/2)
[発行]アスペクト
【ファミ通ゲーム文庫】

[著]高平 鳴海
[画]みふづかつかさ
\580[税別]

ファミ通文庫の前身、ファミ通ゲーム文庫の一冊。コンパイル和議申請直後の発売だったせいか、認知度が低い。

ゲーム『ぷよぷよSUN』の前日談という設定のオリジナルストーリー。明るいノリで、各キャラがまんべんなく活躍しており、そつのない仕上がり。

作者は『魔導物語』の存在を殆ど知らないらしく、ぷよぷよシリーズだけから想像したのだろう独自の世界観・人間関係が展開している。
例えば、ぷよぷよは魔物ではなく精霊で、これを消すことでエネルギーをもらって魔法を使う、という設定になっていたり、サタンの年齢が1万25歳になっていたり(正解は10万25歳)、サタンに憧れているはずのドラコがサタンをアンタ呼ばわりしてぶっ飛ばしたりする。アルルとルルーは幼馴染だし、アルルはモグモグ師匠なるオリジナルキャラクターに師事している。

タイトル通りサタンが主人公で、アルルを獲得する為に「モテモテになる方法」を模索して放浪する。シェゾに怪しい薬を盛られたり、インキュバスに唇を奪われたり、ちょっぷんの指導でコスプレしたり、アルルと一緒に温泉に入ったりしてサービスも満点(笑)。けなげに破壊行動 もとい花嫁修行に励むルルーも可愛い。個人的にはラグナスとサタンのやり取りが印象的だ。

挿絵は『わくぷよ』のメインキャラグラフィックの方。

セガぷよ小説
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ぷよぷよ
アミティとふしぎなタマゴ

(2014/4/15)
KADOKAWA[発行]
【角川つばさ文庫】

[著]芳野詩子
[画]こめ苺
\680[税抜]/\734

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ぷよぷよ
みんなの夢、かなえるよ!?

(2014/12/12)
KADOKAWA[発行]
【角川つはさ文庫】

[著]芳野詩子
[画]こめ苺
\680[税抜]/\734

ぷよぷよ
シグのヒミツ

(2015/07/15)
KADOKAWA[発行]
【角川つばさ文庫】

[著]芳野詩子
[画]こめ苺
\680[税抜]/\734

ぷよぷよ
サタンのスペース遊園地

(2016/02/15)
KADOKAWA[発行]
【角川つばさ文庫】

[著]芳野詩子
[画]こめ苺
\680[税抜]/\734

ぷよぷよ
アミティと愛の少女!?

(2017/06/15)
KADOKAWA[発行]
【角川つばさ文庫】

[著]芳野詩子
[画]こめ苺
\680[税抜]/\734

雑誌『キャラぱふぇコミック&パズル』連載の『小説・ぷよぷよ』(この単行本発行時点で未単行本)と同作者・挿絵家による、同系内容の女児向け長編小説。

『ぷよ!!』世界観でプリンプ舞台のアミティ主人公。アルルとりんごも活躍。他、プリンプ魔導学校の生徒やまぐろ、シェゾ、ルルーなど、各巻で少しずつ他キャラが登場する。

未単行本化
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小説・ぷよぷよ
(2013/8/31〜)
KADOKAWA[発行]
【キャラぱふぇコミック&パズル】

[著]芳野詩子
[画]こめ苺
[監修]細山田水紀
\780

KADOKAWA(アスキー・メディアワークス)の女児向けゲーム&キャラクター雑誌『キャラぱふぇコミック&パズル』(隔月刊)に、2013年10-11月号(Vol.3)から連載。

著者は元セガ社員で、『ぷよ!!』のプランナーでありシナリオも書いた人物で、セガを退社して後の仕事となる。

世界観は『ぷよぷよ!!』以降準拠、挿絵たっぷりで1回5Pほど。基本的にアルル、アミティ、りんごのヒロイン三人がセットで行動し、アミティの一人称で語られる。

1…りんご提案で「幻の果物」探求。手に入れたのは赤ぷよだった。
2…物言いたげなのに逃げるリデルを三人で追う。一緒に遊んでほしかっただけだった。
3…こたつでダラダラしていたアルル、アミティ、りんごを、強引にトレーニングに連れ出すラフィーナ。てきとーに流していたアルルとりんごも、ラフィーナは好意でしてくれているのだと思い直して本気に。最後に大量のぷよを消す総仕上げ。ラフィーナの真の目的は跡地に現れた「雪の花」だった。ぎゃふん。
4…虹を出す薬の材料を探すウィッチ。猟奇的な材料が嫌なアミティ達は偽物を渡すが、薬は成功して虹が出た。

この連載の後、間を置かずに単行本『ぷよぷよ アミティとふしぎなタマゴ』が発売となった。(作者・世界観は同じだが内容は別物)


※2016年3月24日発行の『ぷよぷよ 25周年アニバーサリーブック』に収録された。

漫画

連載…単行本化作品
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ぷよぷよRPGまんが
魔導物語

(1995/8)
[発行]徳間書店
【トクマインターメディアコミックス】

[著]ここまひwith赤い靴くらぶ
\854[税別]/\880

『ファミリーコンピュータMagazine』『PCエンジンファン』『メガドライブFAN』といった、徳間書店のゲーム雑誌に連載されていた、フルカラー漫画。

『はなまる』の発売に合わせての『魔導1』のコミカライズ(しかし内容的にはMSX-2版・GG版準拠)の他、ドラコがアルルを陥れようとするが失敗する話、ルルーがウィッチと組んでアルルに刺客を送る話(PCE版『魔導』の魔物が登場)などが収録されている。

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ぷよぷよRPGまんが
魔導物語
はなまる大幼稚園児 [1]

(1995/12)
[発行]徳間書店
【トクマインターメディアコミックス】

[著]押田J・O
\670[税別]/\690

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ぷよぷよRPGまんが
魔導物語
はなまる大幼稚園児 [2]

(1996/3)
[発行]徳間書店
【トクマインターメディアコミックス】

[著]押田J・O
\670[税別]/\690

『ファミリーコンピュータMagazine』に連載された、同名ゲームのコミック版。

物語の流れを忠実に丁寧に追っているが、味付けが秀逸。ツッコミとも取れるギャグの数々は、ゲームを実際にプレイしていればより楽しめるはず。
惜しむらくは、物語が最後まで到達せず、アルルが魔導塔へ入る資格を得たところで終わってしまっていること。

アルルの母親が、オリジナルキャラクターといっていいほどに生き生きとした人格を与えられている。彼女の活躍する番外編が、商業アンソロジー『魔導物語カーニバル Vol.2』に収録されている。

また、作者は1994〜95年、徳間書店の雑誌『月刊マンガボーイズ』の『ぷよぷよ天国』というアンソロジーコーナーに、ぷよギャグストーリー漫画を継続的に発表していた。アンソロジー『ぷよぷよ天国』として、全二巻で刊行されている。

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ぷよぷよ大行進!
(1997/4)
[発行]講談社
【コミックボンボンデラックス】

[著]平野 豊
\438[税別]

連載時のタイトルは『ぷよぷよ4コマ ぷよよん』か? それで正しいなら、講談社が発行していた児童誌『コミックボンボン』の1996年1〜8月号に連載されていた模様。

森を破壊して遊園地を作ろうとしたぞう大魔王を懲らしめるというような児童漫画とのこと。しかし下ネタも結構あったらしい。アルルが川上でおしっこをして、川下でそれと知らないサタンが川の水を飲む、尿ネタとか……。
まぁ子供ってそういうの好きだしね(^^;)。

作者は、同時期に双葉社から発行されたアンソロジー『ぷよぷよ 4コマまんが王国〈1〉』にも四コマ漫画を執筆している。

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とっても!ぷよぷよ〈1〉
(1996/10)
[発行]小学館
【てんとう虫コミックススペシャル】

[著]たちばな真未
\485[税別]/\509

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とっても!ぷよぷよ〈2〉
(1997/5)
[発行]小学館
【てんとう虫コミックススペシャル】

[著]たちばな真未
\486[税別]/\510

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とっても!ぷよぷよ〈3〉
(1997/12)
[発行]小学館
【てんとう虫コミックススペシャル】

[著]たちばな真未
\486[税別]/\510

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とっても!ぷよぷよ〈4〉
(199/)
[発行]小学館
【てんとう虫コミックススペシャル】

[著]たちばな真未
\486[税別]/\510

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とっても!ぷよぷよ〈5〉
(1999/6)
[発行]小学館
【てんとう虫コミックススペシャル】

[著]たちばな真未
\486[税別]

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とっても!ぷよぷよ〈6〉
(2000/5)
[発行]小学館
【てんとう虫コミックススペシャル】

[著]たちばな真未
\486[税別]

1995年3月(4月号)より、小学館が発行していた学習雑誌『小学三年生』にて連載開始された。(2000年3月号まで)

その他、『小学一年生』では『ぷよぷよパラダイス・アルルちゃん』のタイトルで1995年9月号から98年10月号まで。(2〜3P程度のオールカラーマンガ。一回のみ白黒。『とっても! ぷよぷよ』単行本には、4巻「きのこでパーティー」、5巻「ぷよぷよ村の歌合戦」、6巻「できたて!ぷよだるま」が収録)
『小学四年生』では1996年4月号〜98年9月号まで。
『小学二年生』では1997年4月号〜98年9月号の期間連載された。

1巻収録の4コマ『すけとうだらの悲劇』は、『小学三年生』1995年8月号に『とっても! ぷよぷよ4コマまつり』と称して五本載ったうちの一本とのこと。

4巻収録の『イブニングむすめ、デビュー?』は雑誌掲載時は『スペシャルまんが とっても! 魔導物語』というタイトルで(『小学三年生』1998年9月号)、単行本には収録されなかった続きが3Pあり、SS版『魔導物語』の宣伝だったとのこと。


『小学三年生』での連載は、実に五年にわたる。コンパイル時代のぷよ・魔導系コミックの中では最長記録。

魔物達とアルルが仲良く暮らしている、ほのぼのとした独自の世界観を持ち、しかし時にシリアスもアクションも恋愛もあり。児童漫画としては完成されたレベルだ。

アルルとぷよぷよ達の仲が非常に良く、アルルは召喚師のようにぷよ達の助けを得て行動する。また、魔法の種類や効果が『ぷよぷよ』の連鎖ボイスに準じたものになっており、たとえば「ばよえ〜ん」はぷよを大量に召喚する魔法で、相手に降らせれば最大攻撃になる。
以上、傍から見ていて、コンパイル晩期のセガサターン版『魔導物語』や『アルルの冒険』は、この漫画の影響を色濃く受けているように感じた。

根本的にサタン×アルルの物語。

単行本は6巻で完結しているが、単行本未収録作品が多数存在する。

単行本未収録分のうち、一部は作者の公式ホームページで読める。(2014年現在)
>>まんが喫茶たちばな真未のまんが番外地

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わくわくぷよぷよダンジョン〈1〉
(1999/11)
[発行]エニックス
【ガンガンファンタジーコミックス】

[著]魔神まがみぐり子
\762[税別]

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わくわくぷよぷよダンジョン〈2〉
(2000/10)
[発行]エニックス
【ガンガンファンタジーコミックス】

[著]魔神ぐり子
\762[税別]

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わくわくぷよぷよダンジョン〈3〉
(2003/3)
[発行]エニックス
【ガンガンファンタジーコミックス】

[著]魔神ぐり子
\762[税別]

『月刊Gファンタジー』に連載していた『わくぷよ』コミカライズ。
オリジナル要素が強く、キャラクター達の人格も服装も、全てが軽やかに遊んでいる印象で楽しい。
ラグナス等、ゲームには登場しないキャラクターが活躍している他、ラスプやふたごのエステティシャンのようなオリジナルキャラクターも登場している。

2001年秋、突然連載がストップ。以後、何の告知もないまま連載が消滅してしまった。作者に幾つかの事情があったようであるが、連載休止の告知を怠った編集部の対応には疑問を感じずにはいられない。

2003年の頭に最終第三巻が発売され、未完は未完として決着がついた。

同作者は1996年、光文社のぷよ商業アンソロジー(火の玉ゲームコミックシリーズ)にも参加していた。

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ぷよぷよ!!
(2012/9/12)
[発売]セガ
【セガ】

[著]こめ苺
\2,980[税別]/\3129

アスキー・メディアワークスの女児向けゲーム&キャラクター雑誌『別冊キャラぱふぇコミック』Vol.5(2011/7/01)からVol.9(2012/3/01)まで五回掲載。本誌『キャラぱふぇ』2011年11月号(2011/10/05)から2012年3月号(2012/2/01)にも三回掲載された。1〜2Pの一話完結オールカラー漫画。
二年前に『キャラぱふぇ』で連載された『ぷよぷよ7』と同作者による。絵も話もほのぼのして可愛い。

基本、プリンプタウンを舞台に、アミティ、りんご、アルルが活躍する話。
第一回掲載の翌月から、毎月『ぷよ!!』公式サイトでPDF無料配信された。

また、同社刊のゲーム雑誌『デンゲキニンテンドーDS』2011年9月号(2011/7/21)から2011年12月号(2011/10/21)まで、すけとうだらメインの『ぷよぷよ!!』四コマ漫画も四回掲載。こちらも『ぷよ!!』公式サイトから順次PDF無料配信された。

更に後、どちらも『ドラマCDぷよぷよ』付属のブックレットの形で単行本化された。

2014年辺りから、★ぷよぷよ!セガ(月額300+税円)のスマートフォン専用コンテンツ「「ぷよぷよ」まんが」からも読めるようになっている。

連載…未単行本化作品(『コンクラ』掲載作除く)
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ぷよずらんど
byコンパイル

(1992/10〜1993/4/8)
[発行]日本ソフトバンク
【BEEP!メガドライブ】

[著]壱

コンパイルのイラストレイター壱女史の四コマ漫画で、92年11月号〜93年5月号まで七回掲載。
基本オールカラーで、最終回のみ白黒。

ソフトバンクのゲーム雑誌『BEEP! メガドライブ』の新作ゲーム紹介コーナー「BE-MEGA HOT MENU」(見開き2P)でAC版『ぷよぷよ』が紹介された際に掲載されたのが最初。次号からは「BE-MEGA HOT MENU号外、ぷよぷよ新聞」なる独立コーナーが出来、そこに毎号掲載されていた。
「ぷよぷよ新聞」は、やがて新しくできたコーナー「のーコネ新聞」に吸収、そのVol.1に掲載されたものが「ぷよずらんど」の最終回となった。
(以降、「ぷよぷよ新聞」では「グレートT島のグレートDAYS」なるスタッフエッセイ?4コマ漫画が連載された。)

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す〜ぱ〜ぷよぷよ
−魔導物語より−

(1993/12〜1994/11)
[発行]講談社
【別冊少女フレンド】

[著]かずはしとも

『ぷよぷよ』の大手一般少女誌でのコミカライズ。軽いコメディで、講談社『別冊少女フレンド』の1994年1〜12月号まで毎月4P、一年間連載された。
こんなところで連載されていたなんて、本当に国民的大ブームだったんだねぇ……。
バレンタイン時期のプレゼント企画カラー口絵に登場していたというので、扱いはそこそこ大きかったのかもしれない。

絵は、基本的にゲームの漫才デモに近い低頭身だが、要所で頭身の高い少女漫画絵になる感じ。
作者は(恐らくMSX2版の)『魔導物語』をプレイしたとのことだが、『A・R・S』の内容は知らなかったようだ。設定は厳密に原作に沿っていない。キャラクターの性格や立ち位置も異なっており、すけとうだらが重度のサタンファン、シェゾは貧乏学生のコンテストマニアで、ウィッチは経験値を吸い取る力があり、カーバンクルはアルルと殆ど係わらない感じ。結末では各キャラの未来が独自に描かれた。

連載後半は、アルルがシェゾとパーティを組んで、出会ったゾンビやすけとうだらを仲間にしつつ、共にルルーのダンジョンに挑む。最終回では、現れたサタンに強引に結婚披露宴に連れて行かれるが、アルルはキレて「魔導師になって、いつか強い勇者とロマンチックに結ばれるのが夢なの」と言い捨てて立ち去る。
そして九年後、ルルーはシェゾと結婚して(!)子沢山。カーバンクルも子供たち(?)を連れていて、サタンは相変わらずすけとうだらに求愛され追い回されている。なのにアルルは未だ独り身で、しかも修行中のまま。自分の顔に小じわを見つけて青ざめている……という結末だった。
これも一つの可能性の未来……なのか?

とはいえ、もし現在こういう結末のぷよ漫画が掲載されたら、ファンの間で暴動が起こるかも。(苦笑)

表紙画像
COMPILE
4コマぷよ劇場
(1994/8./15)
[発行]コンパイル
【Disc Station Vol.3】

[アンソロジー]
表紙画像
お笑い4コマ一座
(1994/10./7〜1995/7/7)
[発行]コンパイル
【Disc Station Vol.4〜8】

[アンソロジー]
表紙画像
お笑い4コマ画廊
1996/2./15〜1996/7/5)
[発行]コンパイル
【Disc Station Vol.9〜11】

[アンソロジー]
表紙画像
お笑い4コマBOX
1996/10./15〜1998/3/6)
[発行]コンパイル
【Disc Station Vol.12〜18】

[アンソロジー]
表紙画像
ふふふ的四コマ
(1998/9./6〜1998/12/6)
[発行]コンパイル
【Disc Station Vol.20〜21】

[アンソロジー]
表紙画像
ふふふ的四コマ
まんが道場
(1999/3./6〜2000/6/6)
[発行]コンパイル
【Disc Station Vol.22〜27】

[アンソロジー]

ディスクマガジンとして書店で販売されていた『Disc Station』には、コンパイル社員、ユーザー、一般投稿者が入り混じった四コマ漫画コーナーが連載され続けていた。(ユーザーと一般投稿者の差は不明だが、コンパイル側から直接依頼されて描いていた人たちと、誌上の募集に応じて投稿した人たち、だと理解している。)

私は『DS』をVol.3からしか購入していないので、それ以前にも同様のコーナーがあったのかは判らない。しかしVol.3からVol.27(最終号)まで、コンパイル和議申請直後のVol.19を除いて、ずっと存在していたのは確かである。

内容は大して変わらないが、時々コーナー名が変わって微妙に仕様変更し、「新連載」扱いになっていた。

基本的に2〜4Pで、オールカラー。
ただしVol.20以降(ふふふ的4コマ)はモノクロだった。

ジャンルは魔導ぷよが最も多く、殆どがそうだが、たまに『DS』収録他ゲーム四コマや、ゲームとは無関係の日常四コマが混じることもあった。

COMPILE 4コマぷよ劇場
※社員のみ。ドラコの大きすぎる乳房(もろ出し)に乳首付きのはだいろぷよが二匹くっついて消滅・真っ平らになるとか、アルルが緑ぷよを膨らませてペラペラになった皮を全身コンドーム呼ばわりするといった下品系が目立つ。
●DS Vol.3
恐竜単車、ぶんたった、セニョール河北、沢渡寿三郎、志茂田マーキュリー

お笑い4コマ一座
※四コマ漫画に、その作者とは別の社員が漫画と関係あるのか無いのかな、割と長い文章を付けるという、意味不明企画。魔導ぷよだけでなく、『DS』収録の他ゲーム、果てはゲームと無関係の日常の四コマまで、何でもアリ。シュール、アングラ臭が漂っている。
●DS Vol.4
漫画/WINNER、ななしごんべえ、沢渡寿三郎、セニョール河北、いなぞう(作)ねぐたん(絵)
文/所ひでまろ、白根江造、曽我行人、門田名悦男、ミスターY、久流史衣、亜阿根六
●DS Vol.5
漫画/セニョール河北、平安京、みがく、野口晴久(構成)阿門(画)、影虎、弓弦ノ助、吉山哲也、あじゃり、久等紫遠
文/我人(何故か、国語辞書からの引用文が延々載せられている)
●DS Vol.6
※これ以降、社員に混じり、ユーザーの作品が掲載され始める。また、今回から文章部分が『DS』マスコットキャラの「プッシュとポップ」のネタ臭漂うなりきり対談に。作者不明。
RIU、沢渡寿三郎、セニョール河北、吉山哲也、佐竹亜由美(ユーザー)
●DS Vol.7
ガッツ中松(原案)小玉大ボッツ(画)、戸部淑、ぎゃらりぃぐりこ、水野猛之、みがく、恐竜単車、あべおさみ、ガッツん(原作)たっぷさん[弓弦ノ介](画)、ねこ
●DS Vol.8
戸部淑、弥穏、士崎多結(ユーザー)、小椎尾友江(ユーザー)、藤尾麻子(ユーザー)、佐竹亜由美(ユーザー)、大塚理恵(ユーザー)

お笑い4コマ画廊
※雑誌を縦にして読むレイアウト。これ以降、文章パートが消滅。ただの四コマコーナーに戻った。また、作者がユーザーか社員か表記されなくなったので、判別できない。
●DS Vol.9
戸部淑、弓弦ノ助、やんがーはやし、小椎尾友江、鎌田理恵子、みかき未果子
●DS Vol.10
志茂田マーキュリー、戸部淑、やんがーはやし、Sarta、みかき未果子、小椎尾友江、おこさまランチ
●DS Vol.11
ガシン、戸部淑、やんがーはやし、MASK、みかき未果子、小椎尾友江、おこさまランチ、大塚理恵

お笑い4コマBOX
※漫画の質が高くなり、変な下ネタやキャラ崩壊がほぼ無くなった。健全傾向。最も内容充実していたと思われる時期。
●DS Vol.12
※各4コマにコーナー担当者のコメント付き。普通のコメントで、今までのようなネタ臭はない。
沢渡寿三郎、やんがーはやし、弓弦之助、戸部淑、小椎尾友江、みかき未果子、おこさまランチ、大塚理恵
●DS Vol.13
※以降、コメントは付かない。
ぎゃらりぃぐりこ、戸部淑、便所こおろぎ、りさ吉、えびふらい八、みかき未果子、小椎尾友江、おこさまランチ
●DS Vol.14
三家本礼、えびふらい八、C.T.、大塚恵子、佐竹亜由美、小椎尾友江、大塚理恵
●DS Vol.15
ガシン、えびふらい八、りさ吉、SHU、やまちー、三家本礼、大塚恵子、小椎尾友江、佐竹亜由美、おこさまランチ
●DS Vol.16
※一般読者からの四コマ投稿を募る告知。社員の四コマがほぼ消滅。
佐竹亜由美、小椎尾友江、みかき未果子、おこさまランチ、大塚恵子、にし子、雲源
●DS Vol.17
※一般読者からの投稿作が掲載され始める。
りさ吉、ありりん、佐竹亜由美、大塚理恵、祐樹ごん、にし子、小椎尾友江、橘遥(投稿)、桜なみき(投稿)、モンティ―伯爵(投稿)
●DS Vol.18
※ユーザーと一般投稿のみ? 質は高い。
大峰昭子、WE、うつつかづひこ、祐樹ごん、佐竹亜由美、まるおゆうじ、とりねこ(投稿)、はるにれ[M](投稿)、せら祐司(投稿)

ふふふ的四コマ
※これ以降モノクロに。読者の投稿要綱では最初から「ふふふ的四コマまんが道場」になっている。
●DS Vol.20
※(多分)社員のみ。健全さが消え、初期のアングラ臭が復活している。
松村うちょ、やんがー林、はぐれさやぞう
●DS Vol.21
※(多分)読者投稿のみ。
長良川あゆみ、せら祐司、宇口成二

ふふふ的四コマ まんが道場
※読者投稿のみになり、若年雑誌投稿的クオリティに。読者コーナーらしく、各四コマにコーナー担当者の他愛ないコメント付き。
投稿要綱、序盤は掲載者には「薄謝」をと書いてあるが、終盤は「ちょっとしたものをプレゼント」になっていた。

●DS Vol.22
闇鳥、ひよこ、緒方陽子、ぽぽい、のりこ、紫しぐれ
●DS Vol.23
紫しぐれ、のりこ、ケーキの下、ひよこ、如月神流、せら祐司
●DS Vol.24
鈴久まりも、鈴環藤海、炬烙菊、紫しぐれ、ぽぽい、殻本いく
●DS Vol.25
ひのき、おくらい、立樹鐘、殻本いく、鈴久まりも、COWBELL
●DS Vol.26
白露、日下部うるり、平本寧子、睦月丸郎、殻本いく、紺染こと東ミナト
●DS Vol.27
たし、みっこ、のりこ、月岡奈月、まおうくん、花りんご、舞

忌憚なく感想を書けば、(特に初期は)四コマ漫画としての質は決して高くなかった。シュールと言えば聞こえはいいが、ヤマもオチも弱いものが多く、特にコンパイル社員作のものは、キャラは崩壊しがち、性的下ネタ、キモグロ、アングラ的な監禁・拘束・残酷な暴力といった、通常の商業二次アンソロジーなら載せないタイプのネタがしばしば見られた。公式ゆえの自由さが、こうした《キャラを粗末にする》行為を無自覚のまま許していたのかもしれない。
(無論、社員作でも、納得の出来栄えの四コマもあった。特に『4コマBOX』時代は、ユーザー作や読者投稿作含め、他社の商業アンソロに引けを取らないクオリティだったと思う。)

表紙画像

魔導外伝
(1994/7〜1997/6)
[発行]コンパイル
【DiscStation】

[著]日野まるこ

コンパイルのゲーム付き雑誌『Disc Station』Vol.2〜15まで、三年にわたって全13回連載された、6P程度の一話完結オールカラー漫画。また、『魔導大全』には20Pの特別編が収録されている。
一話読み切りで、物語に連続性はない。

「設定はとりあえず置いといて好きに描いていい」と言われて自由に描いていたそう。全体にキツめのギャグ傾向で下ネタもある。例えば、サタンがカーバンクルの背中に顔を描いて(尻尾を股間の突起物に見立てて)「オトナのカーバンクルちゃん」と叫ぶとか。ウィッチ、シェゾ、サタンが巨大カーバンクルに「ド根性カエル」のように、ペタンコになって貼り付いてしまう話もあった。

韓国版『Disc Station』にも翻訳されて掲載されていたとのこと。


初夏発売のVol.15での連載終了時、作者インタビューと共に今夏単行本発売の告知が出ていたが、直後のコンパイルの和議申請のあおりを受けて流れてしまった。

同作者は、この連載期間中、他社のぷよ攻略本に、ぷよ漫画やコンパイルイベントのリポート漫画も精力的に描いていた。

  • 勁文社『朝まで す〜ぱ〜ぷよぷよ』(1994/1)に漫画一本。
  • 勁文社『す〜ぱーぷよぷよ大百科』(1994/7)に漫画一本。
  • 勁文社『スーパーゲームボーイぷよぷよ公式攻略本』(1994/9)に漫画一本。
  • 勁文社『ぷよぷよ通 完全ガイドブック 』(1994/12)に四コマ漫画。
  • 勁文社『全ぷよぷよ大百科』(1995/12)にアルル主役のぷよ通漫画『サターンへ行こう』(12P)と、ぷよまん本舗広島店開店リポート漫画『祝! ぷよまん本舗開店!! 職権乱用ツアー再び!!』(6P)の二本。
  • 勁文社『す〜ぱ〜なぞぷよ ルルーのルー大百科』(1995/8)に、オープニング漫画と、コンパイル本社探訪リポート漫画二本。
  • ティーツー出版『す〜ぱ〜ぷよぷよ通+REMIXを100倍楽しく遊ぶ本』(1996/5)に『第二回ぷよマスターズ大会レポートッ!』(6P)。
  • ティーツー出版『す〜ぱ〜なぞぷよ通を100倍楽しく遊ぶ本』(1996/8)に、ミノタウロス視点のルルーフルカラー漫画『ルルーの鉄腕反省記』(8P)。
  • T2出版『赤イぷよ本'97 for MASTERS 』(1996/12)にリポート漫画『マスターズ諸注意』
  • T2出版『ぷよぷよSUN日輪大作戦』(1997/5)に漫画一本。

他にももっとあるのだろう。複数社の商業アンソロジーにも描いている。
これら全ても、『魔導外伝』単行本に収録される予定だったのかもしれない。


勁文社のアンソロジー『ゲームコミックワールド』(93/8)に描いたぷよ漫画がコンパイル社長の目に留まり、『Disc Station』での『魔導外伝』連載となり、各ゲームアンソロや攻略本で活躍することになったとのこと。
実は、この最初の仕事の時点では『ぷよぷよ』を知らなかったのだという。
1996年のティーツー出版の攻略本『す〜ぱ〜ぷよぷよ通+REMIXを100倍楽しく遊ぶ本』には彼女のトークページが設けられていたほどで、当時はぷよ漫画の第一人者、準公式作家扱いだったのだと思われる。

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ぷよぷよ少女
アルルちゃん

(1996/4〜1998/1)
[発行]小学館
【幼稚園】

[著]たちばな真未
『とっても! ぷよぷよ』の作者が『幼稚園』1996年5月号〜98年2月号に連載していたもの。
オールカラーの絵物語。
『とっても! ぷよぷよ』単行本には未収録。

「何でもソツなくこなして自慢するサタンさまにぷよを召喚して(ズルして)勝って見返すアルルというお約束」の物語とのこと。
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魔導外傳
(1997〜1998?)
[発行]コンパイルコリア
【韓国版Disc Station】

[著]SONG EUN-GYUNG(Vol.1)、YUHYUN(Vol.4/Vol.5)

コンパイルコリア発行の韓国版『Disc Station』で連載されていたオールカラー漫画。
作者は毎回、もしくは数回で代わっていたようで、数人(少なくとも三人?)いるようだが確認できない。
私は「YUHYUNユウヒョン」作の二話分しか読んだことがない。

連載期間は不明。Vol.1〜Vol.5に載っていたのは確実だが……。
うち一話(YUHYUNユウヒョンによるシンデレラダブルパロ)は日本版『Disc Station』Vol.18に翻訳掲載された。

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(通しタイトルなし)
Vol.19「天の川にお願い」
Vol.20「インキュバス氏のロマンティックフォール1998」
Vol.21「魔導ワールド! 雪の女王決定戦!!」
(1998/7〜1998/12)
[発行]コンパイル
【Disc Station】

[著]大峰ショウコ

コンパイル和議申請後の不安定な『Disc Station』に、Vol.19〜.21まで三話ほど掲載された、一話6Pほどの「連載読み切り漫画」。

下ネタやキツさのない、普遍的な魔導ぷよ商業二次。オールカラーだが、一話目はモノクロで載せられた。

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ぷよぷよだ〜!
(1999/5〜11)
[発行]小学館
【別冊コロコロコミックSpecial】

[著]むさしのあつし

『ぷよウォーズ』のメディアミックスとして開始したように記憶しているが、『ぷよぷよ』のゲーム画面の中から濃い顔の熱血ぷよが飛び出てきて少年の家に居座るという話で、『ぷよウォーズ』はおろか、魔導・ぷよシリーズのキャラとも世界観ともまるで関係がない。

小学館の児童誌『別冊コロコロコミック Special』(隔月刊)に、1999年6月号、8月号、10月号、12月号と、四回ほど掲載され、消えた。(ぷよだけに…)

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魔導物語外伝
はじめてのまどうものがたり

(1999/9〜2000/6)
[発行]コンパイル
【Disc Station】

[著]ねこにゃん

『Disc Station』終末期、Vol.24〜27連載の6Pオールカラー漫画。全四回。
作者はGG『魔導3』『魔導A』のキャラクターデザイナーだが、脱力系の、なんとも壊れ気味のギャグが炸裂していた。雰囲気は『コンパイルクラブ』掲載の二次創作に近い。

ゲーム発売に合わせて『アルルの冒険』や『ぷよぷよ〜ん』のパロディが含まれた回もあったが、本編とは似ても似つかぬ展開になる(笑)。

Dアルルが、『ぷよよん』とは全く異なる、壊れたロボットのようなヘンテコなキャラとして登場しており、当時ウチの掲示板にDアルルファンの人が「ひどい!」と憤慨して書き込んできたのを思い出す。

女の子の露出度が高く、脱力系ながら、びみょーにエッチくさい。しばしばシェゾがアルルやDアルルに押しかけられて下着を「見せられていた」。(語弊のある表現だけど、事実なんだよぅ。)

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魔導物語
〜マノと不思議の帽子〜

(2007/2/14〜2015/8/19)
[WEB]D4E公式サイト
【コンパイルステーション】

[原作]KEROL
[作画]壱

D4エンタープライズ公式サイト内の、コンパイルのゲームを配信するページ「コンパイルステーション」にて無料公開された、オールカラーWEBコミック。
かつての『魔導物語』とは全く違う内容で、マノ、チカコ、カエデという三人の魔法少女が活躍する。

主役変更の理由の一つは版権の問題でもあったろうが、「サタン」という人物が存在することを台詞だけながら示したり、うろこさかなびとならぬ、いくささかなびとという魔物を登場させたり、すけとうだら的なシルエットの巨大半魚人を登場させたりと、版権に抵触しない範囲で前作との関連を匂わせようとする努力がうかがえた。

主役の三少女は、D4エンタープライズが運営するコスプレタレント仲介サイト・レイヤーズシティに登録していた同名の三人のタレントが(名前の)モデルであったと思われる。当初、コンパイルステーションに専用のSNSが設けられており、参加コミュニティに彼女たちが書きこみや足跡を残すという触れ込みであった。しかしそれは実現しなかった。

連載は間隔を次第に広げながらも細々と続けられていたが、2008年の夏コミ合わせでMSX2版『魔導物語1-2-3』がWin用に復刻販売された一ヶ月後にピタリと停止。休止告知ないまま、翌年6月まで沈黙。復活して後は、一年間ほどローペースに更新されていたが、それ以降は再び更新停止していた。

2015年8月19日にD4Eから発売されたCDマガジン『ディスクステーションRe#01』に、PDFデータ形式で最終話が掲載され、完結したとのこと。
原作のKEROL氏が発売六日前に急死し、遺作となった。CDマガジンには氏のインタビューも掲載されている。

表紙画像

ぷよぷよセブン
(2009/6/1〜2010/2/1)
[発行]アスキー・メディアワークス
【キャラぱふぇ】

[著]こめ苺

アスキー・メディアワークスの女児向けゲーム&キャラクター雑誌『キャラぱふぇ』(隔月刊)に、ゲーム『ぷよぷよ7』発売前月から不定期掲載。
2009年7月号、9月号、2010年1月号、3月号の全四回。

ほのぼのオールカラー漫画で毎回1〜2P前後。掲載号によって、ストーリー漫画であったり四コマ漫画であったりする。
ゲームの内容に緩く沿いつつ、独自のストーリーを展開。アルルとアミティがりんごの中学校の友達になっている。

キャラぱふぇコミック&パズル 2013年 12月号 [雑誌]

ぷよぷよテトリス
(2013/11/1〜2014/4/1)
[発行]KADOKAWA他
【キャラぱふぇコミック&パズル/キャラぱふぇ/ぷよぷよテトリスかんぺきガイド】

[著]こめ苺

不定期掲載だが、結果的に一年半ほどの期間続き、連載の形になっていた。

『ぷよぷよテトリス』販促用の、2〜3P程度のオールカラー漫画。
女児向けゲーム&キャラクター雑誌『キャラぱふぇコミック&パズル』2013年12-1月号に初回掲載。次号、次々号、更に次号と連続して掲載されていった。
同誌では『小説・ぷよぷよ』が同時に連載開始しており、この漫画家がそちらの挿絵も担当している。

他、『キャラぱふぇ』2014年1月号〜5月号にも同様の連載的掲載。
また、2013年12月頭にゲーム店などで無料配布された販促冊子『ぷよぷよテトリスかんぺきガイド』、間を置かず配布された『ぷよぷよテトリスかんぺきガイド完全版』に、同作者の四コマ漫画が合わせて8本掲載。

登場するのは例によってのアルル、アミティ、りんご三人組+カーバンクル。『キャラぱふぇ』版は、三人が何かしていると空からぷよやテトりミノ(テトリスのブロック)が落ちてきて…というのが基本パターン。

版権的配慮か、『ぷよテト』販促漫画なのに、テトリス側のキャラが一切登場しない。かろうじてテトリミノが降るのみである。

表紙画像

レトロゲ伏魔殿
(2017/2/3、2/16、2/23)
[WEB]サイコミ
【株式会社Cygames】

[著]漆原 玖

ぷよぷよシリーズ25周年を記念して、WEB漫画配信サービス「サイコミ」に、前編・後編・おまけの全三回掲載された。

レトロゲーム大好きな紅衣の悪魔と、幼少期のトラウマでゲーム嫌いを自称していた女子高生・大鳥居ナオミが繰り広げる、レトロゲームをテーマにしたコメディ漫画。

読み切り扱いだが、三回掲載だったので、連載作品の項に入れておく。

読み切り…未単行本化作品(攻略・研究本、『コンクラ』掲載作除く)
表紙画像

ぷよぷよ
(1993/6/30)
[発行]新声社
【コミックゲーメスト3】

[著]島田ひろかず

新声社が発行していた漫画雑誌『コミックゲーメスト』の3号に掲載された。12P。

同作者は、辰巳出版の『す〜ぱ〜ぷよぷよ攻略本 ぷよマスターへの道』(1994/1)に4Pのぷよプレイ日記『めざせ!! 日本一のぷよらーまんが家! すーぱーぷよぷよ日記』も描いている。

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すーぱーぷよぷよ
ぎゃぐまどう物語

(1993/12)
[発行]小学館
【月刊コロコロコミック】

[著]松本しげのぶ

小学館の児童誌『月刊コロコロコミック』1994年1月号、1994年1月『コロコロコミック新年増刊号』に掲載。
二色カラーの(四コマ?)ぷよ漫画。
作者の漫画家デビュー作。

増刊版の方は、カーバンクルが人語を喋るとのこと。

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カーバンクル争奪戦
(1994/11/25
[発行]角川書店
【(勝)スーパーファミコン】

[著]藤凪かおる

ゲーム雑誌『(勝)マルカツスーパーファミコン』19号付録『ギャグ勝スーパーファミコン』に掲載。

「カーバンクルちゃんを取り返すためにアルルにぷよぷよ勝負を申し込むサタンだが、肝心のカーバンクルがアルルの味方をする為に惨敗する」という内容とのこと。16ページ。

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ぽけっとぷよ通3コマ
(1996/12)
[発行]小学館
【小学二年生】

[著]たちばな真未

小学館の学習雑誌『小学二年生』1997年1月号に二本掲載。

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★スペシャル
合作まんが★
はれときどきぷよ

(1998/2)
[発行]小学館
【小学三年生】

[著]たちばな真未、あべさより

『小学三年生』1998年3月号掲載。
児童文学でTVアニメ化('97〜'98)もされた『はれときどきぶた』(著:矢玉四郎)とのコラボ漫画。

暗黒ぷよに捕まえられたサタンを助けるために、アルルと勇者・畠山のりやす(『はれぶた』主人公の小学生男子)が手を組む内容とのこと。

表紙画像

ぷよぷよ!!
(2011/8)
[発行]小学館
【ぷっちぐみ】

[著]たちばな真未

小学館の女児向け幼年誌『ぷっちぐみ』2011年9月号の別冊付録「うらないコミック」内に掲載。モノクロ2P。

『とっても!ぷよぷよ』終了から十一年ぶりのぷよ漫画。絵柄を原作寄りに変えている。

アルル、アミティ、りんごが三人でぷよ20周年記念パーティー会場に出かけ、途中で道をふさいでいた大量のぷよを連鎖で消し、見事に会場に到着する話。最後のコマ(パーティー会場)には(隠し以外の)『ぷよ!!』全キャラが描かれている。

商業二次アンソロジー
表紙画像

ゲームコミックワールド
(1993/8/27)
[発行]勁文社
【-】

[アンソロジー]
\?[税別]

色々なゲームのパロディを集めたアンソロジー。
漫画の他、ゲーマーサークルへのアンケート結果、ゲーム同人界の考察・歴史解説記事、パロディ作家の対談、同人誌紹介などがある。

取扱ゲーム
『伝説のオウガバトル』『コットン』『餓狼伝説2』『シャイニングフォース』 『シャイニング&ザ・ダグネス』『ランドストーカー』『ジャングルウォーズ』『ウィザードリィ』『ヴェインドーム2』『イース』『ぷよぷよ』。

執筆者
山本まるみ、あいざわひろし、えまたきぬひさ、川名景清、末永BAGI、網代ぺちか、遠藤みゆりん、田中こゆき、じゃむ猫、菊池いかちよ、連城実樹、基原大空、忍豚、しがきょうこ、日野まるこ、R通孝

『ぷよぷよ』の漫画を日野まるこが担当している。
この漫画がきっかけで、女史は『Disc Station』に『魔導外伝』を連載することになった。

表紙画像
ゲーパロ
4コマグランプリ(1)

(1994/6)
[発行]新声社
【ゲーメストコミックス】

[著]壱

コンパイルのイラストレイター壱女史の4コマ漫画四本が収録。(『ぷよ魔法』『戦い終わって…』『スケルトン・リターンズ』『世界最強激辛モード』) 

表紙画像

ぷよぷよ天国〈1〉
(1995/4)
[発行]徳間書店
【マンガボーイズコミックススペシャル】

[アンソロジー]
\485[税別]/\500

表紙画像

ぷよぷよ天国〈2〉
(1995/8)
[発行]徳間書店
【マンガボーイズコミックススペシャル】

[アンソロジー]
\485[税別]/\500

徳間書店が刊行していた漫画雑誌『月刊マンガボーイズ』で連載していた同名コーナーの単行本化。巻頭カラーページあり。

ゲームコミックアンソロジーとしては厚く、読みでのある本。
各巻とも、三分の一がショートストーリー漫画で、残りが4コマ漫画という構成。
個人的印象としては、ストーリー漫画のメイン作家は押田J・O。4コマ漫画のメイン作家は山田みつるだと感じた。特に山田みつる氏の漫画に登場する「シェゾとアルル兄妹の親父という設定のカーバンクル」シリーズは印象深かった。

『コンパイル提供 元祖ぷよコミック -おふぃしゃるぼんばぁでドカン-』と称し、各巻にコンパイル社員による四コマ漫画を収録。一巻には、巻末に壱女史と村長さわ女史のリポート漫画やイラストトークも1Pずつ載っていた。

執筆者
●1巻
押田J・O、山田みつる、なにわ・ぎひろ、中島ちるる、大塚理恵、若林龍揮、葉月絵亞、さつき☆めい//弓 弦之助、宇宙帝王、RIU、壱、志茂田マーキュリー、村長さわ

●2巻
押田J・O、みた森たつや、山田みつる、なにわ・ぎひろ、大塚理恵、若林龍揮、ひろゆうこ、葉月絵亞、まきはら十夜、丸山丸美、島本晴海、疾風れみ//みがく、うつつかづひこ、沢渡寿三郎、ヤンガー林、弥穏、のほほ、志茂田マーキュリー

表紙画像

(勝)マルカツゲーム4コマシアター
スーパーファミコン編

(95/10)
[発行]角川書店
【角川コミックスAエース

[アンソロジー]
\505[税別]

角川書店が発行していたゲーム雑誌『(勝)マルカツファミコン』に不定期掲載されていた同名コーナーの単行本化。
42本ものゲームのパロディを集めたアンソロジー。

取扱ゲーム
『龍虎の拳』『龍虎の拳2』『ワールドヒーローズ』『ワールドヒーローズ2』『餓狼伝説』『餓狼伝説2』『餓狼伝説SPECIAL』『サムライスピリッツ』『真・サムライスピリッツ』『スーパーストリートファイターⅡ』『スーパーストリートファイターⅡX』『ヴァンパイアハンター』『豪血寺一族』『ファイターズヒストリー』『ファイターズヒストリー 溝口危機一髪!!』『スーパーマリオワールド』『スーパードンキーコング』『星のカービィ2』『スーパーボンバーマン2』『スーパーボンバーマン3』『がんばれゴエモン3』『妖怪バスター ルカの大冒険』『ファイアーエムブレム 紋章の謎』『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』『MOTHER2 ギーグの逆襲』『カエルの為に鐘は鳴る』『ソード・ワールドSFC2』『真・女神転生』『真・女神転生Ⅱ』『旧約・女神転生』『魔神転生』『伝説のオウガバトル』『ウィザードリィⅤ』『サンサーラ・ナーガ2』『ダンジョンマスター』『エトポリス伝記Ⅱ』『ブレスオブファイアⅡ 使命の子』『サイバーナイトⅡ 地球帝国の野望』『アンジェリーク』『コットン100%』『す〜ぱ〜ぷよぷよ』

執筆者
松浦桂、林キヨカ、佐藤清美、他

『す〜ぱ〜ぷよぷよ』のパロディ漫画が少しだけ載っていた。

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ぷよぷよRPGまんが 魔導物語
魔導カーニバルVol.1

(1995/8)
[発行]徳間書店
【トクマインターメディアコミックス】

[アンソロジー]
\670[税別]/\690

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ぷよぷよRPGまんが 魔導物語
魔導カーニバルVol.2

(1995/12)
[発行]徳間書店
【トクマインターメディアコミックス】

[アンソロジー]
\670[税別]/\690

商業本だが、内容は極端な玉石混交で、完全に同人誌のノリ。
Vol.1は四コマ漫画集で、Vol.2はショートストーリー漫画集。

個人的に注目した作品は、Vol.2収録の、押田J・O『魔導物語はなまる大美人ママ』と、村長さわ『昼下がりの花園』。
前者は『ぷよぷよRPGまんが魔導物語はなまる大幼稚園児』作者による、アルルの母主役の外伝。
後者は、コンパイル社員〈『はなまる』設定・キャラデザイナー〉による、園長先生主役の外伝である。

執筆者
●Vol.1
ここまひ、村長さわ、須田さぎり、こうのゆきよ、葉月絵亜、丸尾たかこ、他

●Vol.2
押田J・O、村長さわ、葉月絵亞、島本晴海、みた森たつや、須田さぎり、九尾たかこ、守谷T教授、小日向まろん、ここまひWith赤い靴くらぶ

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ばよえ〜ん
すぺしゃる

(1995/12)
[発行]ラポート
【ラポートコミックス】

[アンソロジー]
\854[税別]/\880

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ばよえ〜ん
すぺしゃる通

(1996/7)
[発行]ラポート
【ラポートコミックス】

[アンソロジー]
\854[税別]/\880

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ばよえ〜ん
すぺしゃるSUN

(1997/12)
[発行]ラポート
【ラポートコミックス】

[アンソロジー]
\857[税別]/\890

かつてオタク人気の高かった投稿雑誌『ファンロード』(当時はラポート社からの発行)編集部によるアンソロジー。カラーピンナップあり。

「ぷよぷよ&魔導物語ゲームコミック」を謳っており、PC-98版『魔導1-2-3』や『はなまる』、MD版『魔導』のパロディもある。数少ない「魔導物語の商業アンソロジー」。

執筆者の多くが、当時のぷよ・魔導ジャンルの同人作家で、同人サークルの紹介や同人誌通販ページ付き。連絡先の住所、果ては作者の誕生月日や血液型まで、物怖じなく一律公開している点に時代を感じる。
また、四コマではなくショートストーリーが中心で、ギャグだけでなく、シリアスやカップリング的なものもあるのが、他のアンソロジーにはない特色である。

もう一つ特筆すべきは、全巻に(魔導ぷよの公式キャライラストレイターの)壱女史が参加し、表紙イラストやピンナップ、漫画を描き下ろしている点である。

比較的手に入れ易く、人気の高いアンソロジーだった。

執筆者
●すぺしゃる
水縞とおる、壱、日野まるこ(ピンナップのみ)、いけもとはるよ、海月く丸、鳳 翔、北原美国、楠見らんま、九尾たかこ、坂巻あきむ、沢村みなみ、サンチェいずむ、すねいる、館川冬夜、塔野 雅、ねこのみお、藤堂まこ、まきのあきね、まつたけ、谷野 茶、山波ゆうま、若林龍揮、若杜みるく

●すぺしゃる通
壱、山本定吉(ピンナップのみ)、海月く丸、大塚理恵、鳳 翔、北原美国、楠見らんま、坂巻あきむ、サンチェいずむ、疾風れみ、東雲萌黄、すねいる、館川冬夜、ねこのみお、藤堂まこ、まつたけ、メルフィ優、谷野 茶、山波ゆうま、若林龍揮

●すぺしゃるSUN
壱、魚、水平さいか(ピンナップのみ)、綾野貴一、大塚理恵、鳳 翔、おこさまランチ、北原美国、楠見らんま、小椎尾友江、坂巻あきむ、東雲萌黄、白秋フミ、すねいる、高輪りょう、館川冬夜、疾風れみ、藤堂まこ、正木らか、みぎり啓、メルフィ優、若林龍揮

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ぷよぷよ
4コマまんが王国〈1〉

(1996/12)
[発行]双葉社
【アクションコミックス】

[アンソロジー]
\571[税別]/\600

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ぷよぷよ
4コマまんが王国〈2〉

(1997/9)
[発行]双葉社
【アクションコミックス】

[アンソロジー]
\571[税別]/\600

1巻は主に『ぷよ通』、2巻は主に『ぷよSUN』がネタ元になっている。

執筆者
●1巻
中村里美、坂本つくね、まつやま登、藤井昌浩、芳一、難波潮、東静馬、平野豊、まみやなつき、麻呂山科、森田屋すひろ、高沢浩里、ほしのえみこ、森まりも

●2巻
中村里美、柳田直和、坂本つくね、大賀、まつやま登、藤井昌浩、難波潮、東静馬、比企響介、高沢浩里、ほしのえみこ、大杉正和、森まりも、葉連D丸、神楽つな

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ぷよぷよ
【4コマ】ギャグバトル

(1995/11)
[発行]光文社
【火の玉ゲームコミックシリーズ】

[アンソロジー]
\657[税別]/\690

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ぷよぷよ
【4コマ】ギャグバトル PART2

(1996/4)
[発行]光文社
【火の玉ゲームコミックシリーズ】

[アンソロジー]
\657[税別]/\690

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ぷよぷよ
【4コマ】ギャグバトル 辛口編

(1996/10)
[発行]光文社
【火の玉ゲームコミックシリーズ】

[アンソロジー]
\657[税別]/\690

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ぷよぷよ
【4コマ】ギャグバトル こんがり編

(1997/4)
[発行]光文社
【火の玉ゲームコミックシリーズ】

[アンソロジー]
\657[税別]/\690

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ぷよぷよ
ギャグパラダイス

(1997/7)
[発行]光文社
【火の玉ゲームコミックシリーズ】

[アンソロジー]
\657[税別]/\690

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ぷよぷよ
ショートコミック天国

(1997/12)
[発行]光文社
【火の玉ゲームコミックシリーズ】

[アンソロジー]
\657[税別]/\690

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ぷよぷよ
【4コマ】ギャグバトル とことん編

(1998/5)
[発行]光文社
【火の玉ゲームコミックシリーズ】

[アンソロジー]
\657[税別]/\690

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ぷよぷよ
【4コマ】ギャグバトル ファイヤー編

(1998/10)
[発行]光文社
【火の玉ゲームコミックシリーズ】

[アンソロジー]
\657[税別]/\690

巻頭にカラーページあり。
恐らく、最もメジャーかつ入手し易かったと思われるアンソロジー群。クオリティも最も高い。

執筆者
●ギャグバトル
日野まるこ、みうらチキ、都波みなと、佐々木 亮、佐倉 忍、雛あびる、采木由仁さいきゆに、神谷 順、天野鬼丸、藤井あお、奥谷かひろ、林キヨカ、内村かなめ、森咲果梨、たかみねうりこ、七谷 文、ひろさわしげあき、五十嵐愛美

●ギャグバトル PART2
都波みなと、日野まるこ、月野出迦夜、林キヨカ、雛あびる、采木由仁、神谷 順、天野鬼丸、水戸いずみ、佐倉 忍、内村かなめ、山波ゆうま、奥谷かひろ、阿川あけみ、椿屋ななる、人参So.めまいそ、五十嵐愛美、たかみねうりこ、牧原ひさと

●ギャグバトル 辛口編
都波みなと、天野鬼丸、奥谷かひろ、日野まるこ、人参So.、藤井あお、魔神ぐり子、采木由仁、神谷 順、義見依久、成田美穂、佐倉 忍、月野出迦夜、YOURY、牧原ひさと、黒咲ひいな、あづまきさらぎ、御津浦 彩、たかみねうりこ

●ギャグバトル こんがり編
都波みなと、神谷 順、采木由仁、奥谷かひろ、天野鬼丸、内村かなめ、おおしま永遠とわ、藤井あお、人参So.、あづまきさらぎ、林キヨカ、義見依久、佐倉 忍、たかみねうりこ、ぽわそん・だぶりる、藤沢えいる、枉未和己おうみわき、牧原ひさと、雛あびる

●ギャグパラダイス
都波みなと、高沢浩里、天野鬼丸、月野出迦夜、佐倉 忍、枉未和己、義見依久、藤沢えいる、林キヨカ、野々原ちき、おおしま永遠、湖西 晶、采木由仁、御津浦 彩、人参So.

●ショートコミック天国
五十嵐愛美、おおしま永遠、神谷 順、采木由仁、東雲萌黄、高沢浩里、都波みなと、雛あびる、日野まるこ、藤井あお、牧原ひさと、美川べるの、柳 由紀、佐々木亮

●ギャグバトル とことん編
あづまきさらぎ、天野鬼丸、五十嵐恵美、おおしま永遠、奥谷かひろ、神谷 順、黒咲ひいな、采木由仁、佐倉 忍、高沢浩里、月野出迦夜、都波みなと、雛あびる、日野まるこ、藤井あお、藤沢えいる、牧原ひさと、御津浦 彩、柳 由紀

●ギャグバトル ファイヤー編
あづまきさらぎ、天野鬼丸、五十嵐恵美、王楽紫衣、黒咲ひいな、佐倉 忍、高沢浩里、たかみねうりこ、月野出迦夜、都波みなと、七谷 文、雛あびる、日野まるこ、牧原ひさと、路みちる、御津浦 彩、森咲果梨、柳 由紀

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ぷよぷよ・4コマコミック
きめろ!ぷよぷよ

(1998/4)
[発行]ムービック
【G-COLLECTION】

[アンソロジー]
\667[税別]/\700

カラー口絵イラストあり。
少し薄い。

執筆者
野々原ちき、CHERRY、火野久里子、皆地らん、長尾山彦、枉未和己、瀧清流、古谷るん太、牙柾希、奥谷かひろ、みかづきらいち、みぎり啓、なぎこしかる、森崎めいな、Y・らぁしぇ、綾野貴一、采木由仁、秋草禎、ひの鹿路、むっちりむうにい(口絵イラストのみ)、明華

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ぷよぷよ
ハイパーGコミックアンソロジー

(1998/12)
[発行]エニックス
【ハイパーGコミックアンソロジー】

[アンソロジー]
\838[税別]

ハイパーGコミックアンソロジーシリーズの三冊目。
巻頭にカラーページあり。
少し厚い。
ショートストーリー漫画中心で、シリアスものもある。『わくぷよ』のパロディも含まれていた。

執筆者
幸宮チノ、浅野りん、たかなし霧香、梶原あや、野国由紀、藤田佳子、うらしまなりた、川崎ゆうり、霧賀ユキ、こうのゆきよ、こはら竜架、須田さぎり、たなみ彗&影狼、中山御前、成原とんみ、ますい流唯、岬下部せすな、水沢充、武藤冴、竜騎らみゅー、渡瀬うに

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ぷよぷよ
4コマKINGS

(1999/1)
[発行]スタジオDNA
【DNAメディアコミックス】

[アンソロジー]
\650[税別]

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ぷよぷよ
ショートコミックKINGS

(1999/2)
[発行]スタジオDNA
【DNAメディアコミックス】

[アンソロジー]
\650[税別]

火の玉ゲームコミックシリーズ(光文社)の編集を行っていたスタジオDNA(後の一迅社)が発行したアンソロジー。そのため、台割りや作家の顔触れは火の玉ゲームコミック(4コマギャグバトル)から殆ど変わらない。唯一の明確な違いは、表紙イラストをゲームの公式イラストレイターに描かせている点。

巻頭にカラーページあり。

執筆者
●4コマKINGS
壱(表紙のみ)、天野鬼丸、五十嵐愛美、奥谷かひろ、樺屋わたる、神谷 順、佐倉 忍、高沢浩里、たかみねうりこ、月野出迦夜、津島 亮、都波みなと、猫間ことみ、飛月まい、福永朱示、ふしみゆうり、ぽわそん・だぶりる、牧原ひさと、美川べるの、御津浦 彩、柳 由紀

●ショートコミックKINGS
壱(表紙のみ)、あづまきさらぎ、五十嵐愛美、サイキユニ、佐倉 忍、高沢浩里、月野出迦夜、都波みなと、野々原ちき、福永朱示、ぽわそん・だぶりる、牧原ひさと、美川べるの

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ぷよぷよ外伝 ぷよウォーズ 4コマDX.
(1999/11)
[発行]ソフトバンク・パブリッシング
【SB COMICSゲームシリーズ】

[アンソロジー]
\980[税別]

巻頭、2Pのみだがカラーページあり。アンソロジーとしては厚い。

「4コマ」とタイトルに付いているが、ショートストーリー漫画もかなりある。
特筆する点は、ふくやまけいこや阿部ゆたか、たちばな真未、九月姫など、普段は二次創作アンソロジーで見かけない、キャリアのある作家が参加していること。

執筆者
ハザママサシ、佐藤清美、山崎 渉、廣野 誠、藤井昌浩、藍崎ゆう、たちばな真未、ふくやまけいこ、阿部ゆたか、九月姫、HIDE、みずきひとし、須田さぎり、浅村イオン、たかみねうりこ、網野伸子、九条友淀、高沢浩里、藤真つかさ

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ぷよぷよフィーバー
4コマKINGS

(2004/6/25)
[発行]スタジオDNA
【DNAメディアコミックス】

[アンソロジー]
\629[税別]

巻頭にカラーページあり。

執筆者
竹浪秀行(表紙のみ)、あぜちきよち、アミーゴ隆造、五十嵐愛美、苺畑みなも、枉未和己、王楽紫衣、大久保みどり、K-X6、鈴木 猛、高沢浩里、滝沢のぼる、寺蔵、都波みなと、忍豚、破弓 翔、柊 誠亜、松本英孝

ゲームブック

ぷよぷよゲームブック
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ぷよぷよゲームブック〈1〉
ルベルクラクのなぞをとけの巻

(1996/8)
[発行]双葉社
【コミックゲームブック】

[原作]甲谷 勝
[作画]牧原 ひさと
\800[税別]

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ぷよぷよゲームブック〈2〉
ぞう大魔王とカレー対決!の巻

(1996/12)
[発行]双葉社
【コミックゲームブック】

[原作]甲谷 勝
[作画]牧原 ひさと
\800[税別]

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ぷよぷよゲームブック〈3〉
爆笑トライアスロン!の巻

(1997/7)
[発行]双葉社
【コミックゲームブック】

[原作]甲谷 勝
[作画]牧原 ひさと
\800[税別]

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ぷよぷよゲームブック〈4〉
サタンのめいわく大作戦の巻

(1998/5)
[発行]双葉社
【コミックゲームブック】

[原作]甲谷 勝
[作画]牧原 ひさと
\800[税別]

児童向けのハードカバー本。中はクイズやパズルを交えた漫画になっている。

私が読んだことがあるのは一冊だけだが、結構面白かった。漫画は、ぷよのアンソロジー本でも執筆されていた牧原ひさとさん。

原作の甲谷 勝氏は、当初『ぷよ』がMSX-2時代から存在することや『魔導』の存在等知らなかったそうだが、調べあげ、2巻になるとMSX-2版『魔導1-2-3』にのみ登場する「インド人」まで登場させ、キャラも解るようになったそうな。4巻の作画に入った時、コンパイルが和議申請をしたとか。

その他のゲームブック
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ぷよぷよ おあそびブック
(1997/2)
[発行]小学館
【小学館ワンダーランドブックス】

[著]たちばな真未
\850[税別]

漫画(絵物語)を交えたパズルやクイズ。

恐らくこれと同系統のパズル漫画(作者同じ)が、たまに小学館の児童向け増刊雑誌に載ってたよーな……。
小学館の『学習幼稚園』にも、1996年4月号〜97年3月号に、同作者の『ぷよぷよクイズ』が連載されていた。ただし、その単行本化ではないとのこと。

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