私がPS Vita版『〜聖魔導物語〜』に下した総合的な評価は、
100点満点中の50点
です。
理由は、序章から余章まで一通りクリアすることが、通常の方法では困難（私の場合、実質不可能）だったからでした。
アプリケーションエラー（C2）が頻発して、長大なダンジョンの攻略を、一からやり直しさせられ続ける。
フリーズや強制終了を起こすゲームを遊んだことは何度かありますが、ここまで徒労感を与えるものは初めてです。とうとう通常の方法でプレイすることを諦め、PSVのバックアップを利用するしかありませんでした。
このエラー、私だけでなく、多くのプレイヤーが見舞われています。何事もなくクリアした人もいるそうですが、報告例の多さを見るに、起きなかったのこそが幸運でしょう。
エラーにどれだけの時間を無にさせられたか。余章をクリアするだけで半月かかったくらいです。空き時間にこつこつプレイして、こちらに何の落ち度もないのに数日分の成果がパア。育てた装備のデータすら図鑑に残らない。それが一度や二度ではなく、四度も五度も繰り返されました。サイトに感想を書くためクリアしなければという目的がなければ投げ出していたと思います。
ですから、クリア直後は40点だと思っていました。50点が《良くも悪くもない》、商品として最低限を示す点数だとすれば、それ以下。商品として流通させるに値しない、未完成品だと判じざるを得なかったのです。
加えて悪い印象を助長したのが、これ以外にも大量にあるバグがほぼ放置され、応急処置的な修正パッチを一度出したきり、メーカーが沈黙し続けていた状況でした。不良品を売って、適当な修正パッチでお茶を濁し、そのまま売り逃げする気のように感じられました。
しかしその後、最初のパッチから二ヶ月後に第二の修正パッチを配信すると告知されましたので、10点加算して50点、というわけです。
追記
発売から八カ月経った現在、修正パッチは三回配信されています。
最も大きな強制終了（C2エラー）バグは、未だに解決されていません。しかし三回目（現時点の最後）の修正パッチで、何故か新規のおまけダンジョン（激辛伽哩塔）が追加されました。恐らくこれが、未解決のまま修正作業を打ち切ることへのお詫び代わり、せめてもの誠意のつもりなのでしょう。
ただ、来月には北米版が発売されるので、そちらでもC2エラーを放置したままなのかが気になります。もしそちらで完全修正されているのなら、日本語版用に完全修正パッチを配信してもいいはず。四回目のパッチが来るのかな？
修正パッチを当てさせていただいていて、スタッフの方々も混乱してるんだなーと思うことがありました。
カレー屋に入って買い物をして店を出るとき、ちゃんとアイテムの売買をしていても、ニコリが「残念だな」とキャンセル時の台詞を言うバグがありました。これは二回目のパッチで修正され、ちゃんと「ありがとう」と言うように直されていたのです。
ところが。三回目の修正パッチで、また「残念だな」と言うように戻っちゃってるじゃーないですか。オイオイ……。
どこを修正してどこを修正してないのか、判んなくなっちゃったんですかね？