『〜聖魔導物語〜』感想文 15/17

◆モンスター

ミジンコデビル

食物連鎖の最底辺に位置する最弱モンスター。
名前の通り、微生物の「ミジンコ」が元ネタかと思われる。

浮遊していて、水の上も越えられる。
人語は喋れず、「みー」と鳴く。
果物や野菜を食べ、特にスイカが好物。


・・・
系統最強は《ミジンコサタン》という名なんですが、微妙に複雑でした。サタン様がミジンコになったような気がして(苦笑)。

野菜や果物が好物だそうです。でも、よく落とすのはライスです。
なにか、プロフィールを誤魔化されているような気がしてなりません。アイドルが、本当は焼き芋が好物なのに「ケーキが好きです」と公表するかのように。

『キャラ劇 いい音のスイカ』にも登場。
クリオラが保護した、弱っていたミジンコデビルを、サフラン先生が「動物は好きですし」と引き取って行きました。先生にとっては、モンスターではなく動物に分類されるようです。
つーか、サフラン先生の家って色んなペットが沢山いそう。

コブリン

モンスター図鑑曰く「もっともオーソドックスなモンスター」。
名前は「ゴブリン」のもじりかと思われる。
ゴブリンはイギリス伝承の小妖怪で、角があるわけではないが、日本では「小鬼」と訳されることが多い。

ジャージを着て軍手をし、鼻の下にはカイゼル髭、丸い顔と腹部という、中年男性的風貌。
頭頂部に小鬼の一本角のごとく大きなタンコブが突き出し、そのてっぺんにバッテンにバンソウコウが貼ってある。尤も、両頬にもバッテンがあるので、バンソウコウではなく模様かもしれない。

モンスター図鑑によれば「イモジャージも軍手も、本人はとてもファッショナブルだと思っている。自称モンスター界のオサレドロボウ。

小さな花が一輪咲いた無骨な棍棒で殴りかかってくる。

流暢に人語を喋り、一人称は「オラ」。相手は「オメー」と呼ぶ。
語尾に「〜ンダ!」「〜ダ!」と付ける。「オラはやってやるンダ!」など。また、語尾の一文字をカタカナにすることもある。「そうだったカ、悪かったナ」など。


・・・
よくキノコを落とします。もしかしたら棍棒に生えているのかもしれません。

『キャラ劇 こだわりの軍手』によれば、彼の軍手は、こだわりぬいた究極の綿から熟練の職人が一つ一つ丁寧に手作りしたもので、手に心地よくフィットして丈夫、使えば使うほど味が出る一生物。しかし近年は職人の数が減って稀少なのだそうです。
コブリンの熱弁を聞いたププルは、特別に安く譲ると言われて、大喜びで軍手を購入してしまいました。
コブリン、実は詐欺まがいの商売人なのね。自称オサレドロボウということは、ププルに売った軍手は自作のレプリカなんでしょうか。

スズネバチ

旧魔導ぷよシリーズの「ハニービー」をオマージュしたと思しき、ハチと女の子の合成モンスター。
名前は「スズメバチ」のもじりかと思われる。

お尻に大きなリボンを着けており、その中心に鈴が付いているようだ。戦闘画面でその音が聞こえることはないが、「キャラ劇」では鈴の音を鳴らして登場していた。鈴の音をたてるから鈴音蜂スズネバチ、というわけか。

飛行して水の上も越えられる。
手に持つ毒槍で刺してくる。

常に仏頂面でツンツンしているツンデレちゃん。
やぶにらみ気味で、あまり美少女とはいえないかもしれない。
よく黄金のハチミツを落とす。

人語を喋る。一人称は「あちき」。相手は「おまえ」と呼ぶ。
語尾に「〜でち」と付け、しばしば「フン」と悪態をつく。


・・・
戦闘マップでは、出会いがしらに「もう、しつこいでち!」とか「許さないでち!」と言いながら毒槍で刺してくることがままあるので、理不尽な思いに駆られます。しつこいのはそっちでち。


『キャラ劇 リンリン鈴』では、ゼオに惚れて付きまとっていました。怪我していたところを彼の気まぐれで助けられたのだそうです。「ゼオ」と呼び捨て、彼に話しかけたププルに「おまえ、ゼオとどういうカンケーでちか。あちきのゼオに馴れ馴れしくすんなでち」と嫉妬・牽制していました。

この関係は、漫画版『わくぷよ』のシェゾとハニービーのそれのパロディかと思われます。当初はシェゾを狙う刺客だったハニービーが、失敗して切腹しようとしたのを彼に止められ、惚れて、相棒のように行動を共にするようになるという。

厳密に言うと、シェゾとハニービーの関わりの最原型は『ぷよぷよSUN』シェゾルートのハニービーステージになるのでしょう。しかし、そこではハニービーが一方的にシェゾの頭に針を刺しただけで、恋愛感情どころか会話すらありません。
それを見据えれば、ゼオとスズネバチのエピソードは、やはり、漫画版『わくぷよ』に基づいたものだと思われます。

ただし、関係の強さはまるで違いました。
漫画版『わくぷよ』のハニービーは、シェゾに殴られようと、彼をホモだと誤解しようと、ルルーやアルルにシェゾは変態だと吹き込まれようとも、全く心を揺るがさずに忠愛を示し続けたものです。
ところがスズネバチは、初対面のププルに「ゼオはヘンタイ行為を日課にしていて、いつも女の子のお尻を追っかけてるんだよ」「ここだけの話、ゼオは前科百犯の凶悪ヘンタイなんだよ 噂によれば、ヘンタイ罪でタイホ状が出てるとか出てないとか」などと吹き込まれると即座に鵜呑みしてドン引き。そのうえ「闇の魔導師は変態魔導師だって、仲間に教えてやらなきゃでちーっ!」と言い捨てて逃げ去ったのです。

仮にゼオが変態だとしても、怪我してたのを助けてくれたのは事実でしょうに。自分の体験より他人からの風聞を信じただけでなく、悪評を世間に広めて回るとは。手のひら返しすぎですよー。これはゼオが気の毒ですね。(^_^;) 女運も悪いんだなぁ、ゼオは。
(そして、そんなゼオの捏造悪評を広めたうえで、むしろ彼をスズネバチの付きまといから助けてやったと涼しい顔で善人ぶってるププルは、ナチュラルに鬼女かもしれません。やっぱりゼオの女運は…。汗)

トラゴン

虎模様の大トカゲ。
コモドドラゴン、そして(わくぷよ版の)コドモドラゴンが原型か?
でも、背中にコドモは乗ってない。

四足歩行。
たまに後ろ足で立ち上がって、前足でひっかいてくる。
尻尾がカメレオンのようにくるんと巻いている。

人語は喋れず、「グルルル」「グアアア」「キシャーッ」などと唸るだけである。
ひっかく、噛みつくだけで、炎などは吐かない。


・・・
『キャラ劇 トラゴンの皮』にて、ププルがトラゴンの皮を持ち歩いていたら、普段はモンスターの出ない場所にトラゴンが出現しました。
ププルの推測では、トラゴンの皮の臭いに惹かれたのではとのこと。

トラゴンの皮は丈夫ですが、こんな危険性があることから欲しがる人がおらず、市場価値はないようです。

ぷにまん

肉まん型のモンスター。小さくてつぶらな目と、ほやっと開いた口がある。口には歯が生えている。
旧魔導ぷよシリーズの「ぷよぷよ」を元にしたと思われ、べちゃっと潰れて中身を撒き散らしてばたんきゅーしていた初期魔導のぷよぷよのごとく、攻撃すると「潰れちゃうぷに〜」「中身出ちゃうぷに〜」とボイスを発する。また、『ぷよぷよ』のルールよろしく、二匹隣接すると自動的に連鎖消滅して、高得点(経験値)が入る。

『キャラ劇』を参照するに、基本的には人語を喋らず、「ぷにぷに〜」などと鳴くだけのようだが、戦闘時には僅かながら人語を喋っており、語尾に「〜ぷに」と付ける。

倒すと「ぷにまんの欠片」なる回復アイテムを落とす。肉まんの皮に酷似した食感だという。つまりぷにまんの剥がれた皮らしい。
ぷよぷよは他の魔物を引き寄せる生臭い体液を出したものだったが、ぷにまんからは血や体液は出ない?


・・・
モンスター図鑑に「くれぐれも肉まんと間違えて拾ったりしないよう、注意しよう」とあります。
『聖魔導』中にそんなイベントはありませんでしたが、MSX2 DS版『魔導』に、チラノというモンスターを饅頭と間違えて拾おうとして戦闘になるイベントがあったのを思い出しました。


ぷにまん系と戦う時、障害となるのはいつもくぅちゃんでした。
ぷにまんを殴るとデフォルトでノックバック(1マス後退)します。すると、ぷにまんは次ターンを1マス戻る行動で消費せざるを得ず、反撃まで行きつかない。つまり、ぷにまんからの反撃を一切受けずに殴り続けることができるのです。普通ならば。
ところが、そうは問屋がおろしません。
くぅちゃんが勝手にププルの隣に出てきて、斜めにぷにまんを攻撃しはじめます。ププルを手伝ってくれてるんでしょうけど、これやられると、ぷにまんのノックバックが無効化されちゃう。即ち、普通に反撃してくるようになるんですよ。
痛い、痛い、痛いっ。
ボコボコにされてしまいます。
んも〜、くぅちゃんやめて。どいてよ!
でも、どいてくれません。ぐぬぬ…!

また、ぷにまんを二匹隣接させて消したいと思い、誘導しようとするのに、くぅちゃんが勝手に前に出て不動で攻撃し続けるもんだから、誘導できない!
そうしてぷにまんを倒しても経験値は基本分だけですし、くぅちゃんの空腹度は激減りしてアイテム消費しなくちゃいけないし、いいこと一つもありません。
くぅちゃん邪魔だぁぁぁあ。


そういえば、ぷにまんがマップの彼方のどこか見えないところで勝手に二匹隣接して消えても、ププルに経験値が入るのは謎だと思いました。
何もしてませんよ?


『キャラ劇 大ばんそうこう』にて、怪我をしたぷにまんを見つけたプニィが、シンパシーを感じる、他人な気がしないと言って、退治しようとしたププルに「助けてあげてほしいかも」と頼んでました。
確かに、プニィと似てますよね。名前とか、鳴き声が。
最初にキャラの名前だけが発表されたとき、プニィってぷよ関係のキャラかしらと思いましたもん。

プニィにせがまれて、ぷにまんを拾ったばんそうこうで手当てして見逃したププルが、内心で(まぁ、ダンジョンで会ったら 問答無用で倒しちゃうんだけど……。プニィには黙っておこっと)と思ってたのが、シビアでよかったです。
のんきに見えても《魔物が襲ってくる世界》なんですもの。

ここを無理に歪めて「みんな仲良しこよしさ」と糖衣でくるんでしまうと、色々破綻してくる面があると思うのです。動物を殺すのは残酷だと責めながら、スーパーで肉を買って食べてるみたいに。
まだ子供のプニィに残酷なことを強いて言う必要はない。そんな分別は持ちつつ、自分は戦うってことをププルが自然に決めてるのはいいなと思いました。

まぁメイド?

旧魔導ぷよの「すけとうだら」をオマージュしたと思しき、化粧の濃い半魚人モンスター。
ただし、メイド姿や落ちているアイテムをモップで消去する行動は、『わくぷよ』版キキーモラから引き継がれている。
名前はイギリス伝承の人魚「マーメイド」のもじり。

人語を流暢に喋る。一人称は「オラ」。相手は「お前」と呼ぶ。語尾に「〜メイド」と付け、「ぎょぎょっ」と悲鳴をあげる。ダンス時には「フーゥ! オラのダンスは世界一だぜイェア!」「センキューマァ〜ム!」など米語も混じらせる。

背中にチャックがあり、誰も中身を知らない。知った者は行方不明になるとの噂がある。ばたんきゅー時には「チャックだけは触っちゃダメイド!」と叫ぶ。


・・・
『キャラ劇』では『純白ヘッドドレス』『メイドな赤ペン』の二本に登場し(他モンスターはせいぜい一本か、まるで出番がないかなのに)、本編四章シナリオにも台詞付きで登場。限定版ドラマCDにさえ出番があります。
明らかに他《モンスター》達とは扱いが違っており、半ば《キャラクター》ポジション。元キャラのすけとうだらの存在感のおかげでしょうか。

背中にチャック付きで得体の知れない《中身》があることが示唆されるのには、昔の少年ジャンプ漫画『すごいよ!! マサルさん』の《めそ》を想起させられますが、個人的にはPCゲーム『わんだふりゃ魔導ランド』ですけとうだらをクリックすると着ぐるみの背中が割れて中からシェゾが出てくるジョークネタを思い出しました。

まぁメイド?はスカートをはいていて、女声で、乙女を自称しています。
ですが、チャックの《中身》があるらしいこと、系統最上位の名前が「きんぐめいど?」で「くいーん」ではないことから、微妙な疑惑を感じなくもありません。

しばしば「魚乙女の肝」という食材を落とします。まぁメイド?の肉らしいですが、人魚の肉ではないので食べても不老不死にはならないそうです。
この肉、そのままではくぅちゃんすら食べるとダメージを受けますが、カレーにすると普通に食べられます。カレーは神秘です。

らっきょ坊主

空飛ぶ座布団にあぐらをかいた、らっきょ頭の小坊主(?)。大きな耳は江川 卓っぽい。
なんとなく、日本の妖怪「豆腐小僧」を思い出すネーミング。

手にした木魚をばちで打ち鳴らし、(多分)その音で攻撃してくる。時には、ププルの所持品のどれかがらっきょに変わってしまう。

また、体力が減るとワープで逃走する。といっても、ごく近くに逃げるだけで、また寄ってきて攻撃してくる鬱陶しさである。

モンスター図鑑によれば「基本的には大人しい性格で、滅多なことでは怒らない」そうだが、実際のマップでは積極的に攻撃してくる方だ。
また「頭のてっぺんの緑の部分をぐりぐりされると激怒するらしい」とのこと。

人語を喋るが、『キャラ劇』含むデモイベントに登場しないので人称は不明。
語尾に「〜っきょ」と付けがち。「きょっきょっきょ」だのと笑う。叫び声が「ぎょえー!」などとけたたましい。


・・・
ストレスを与える敵No.1です。貴重品をらっきょに変えられたときの哀しさは言いようがありません。それでも、役に立つらっきょが残るだけマシではあるのです。(ニワトリース系はアイテムを消滅させてしまう。)

着物は素朴な農民風で、墨染の僧職服ではありませんが、系統上位になるにつれ「らっきょ和尚」「〜僧正」「〜阿闍梨」「〜大師」と名乗る図々しさです。ニセ坊主って奴でしょうか。

逃走時に「赤らっきょ白らっきょ黒らっきょー!」と唱えます。早口言葉が好き?

ねむりねこまた

背中に平太鼓のようなものを背負った、巨大な三毛の猫又。尾は二本。置物のようにも見える。
いつも昼寝していて、安眠を邪魔されると倍速でひっかき攻撃してくる。
ばたんきゅー時には周囲に催眠ガスをまき散らす。

人語を喋るが、『キャラ劇』含むデモイベントに登場しないので人称は不明。
「なう〜」と鳴き、「〜なう」とツイッター風に語尾に付ける。


・・・
基本的に自分からは動かないモンスター。その意味で、原型の一つはわくぷよシリーズの「岩ぷよ」ではないかと思います。
しかし、背中の太鼓は何の意味が…?

他のモンスターと一緒に出てくることがまずないので、催眠ガスはほぼ意味がありません。
おまけに、このガスが原因で「透明ププル」のバグが起きるとの説があります。

レプラコーン

手足の生えたトウモロコシ。声の感じはおっさんぽい。
名前は、アイルランド伝承の小人「レプラホーン」のもじりと思われるが、共通要素は一つもない。

人語を一応喋るが、カタコトくらいしか喋らないので人称は不明。
語尾に「〜レプ」と付ける。「レプレプ〜」と鳴くだけのことも多い。

種から繁殖し、生命力旺盛。
植えればすぐに芽を出して成長し、凄まじい勢いで増殖する。一度植えると根絶やしにするのは困難である。
モンスター図鑑によれば、大味で食用には向かないとのこと。


・・・
『キャラ劇 コーン?の種』にて、例によって授業内容を聞いてなかったププルが魔導学園の花壇にレプラコーンの種を無断で植え、大繁殖しだすと、自分は植えていないと嘘をついて、駆除の手伝いもせずに逃走していました。

レプラコーンは、マップ上ではよく床のアイテムの上に乗っています。ミニマップで床のアイテムを確認できなくなるので腹立たしいです。しかも、そのアイテムを回収して持ちさることがたまに。一度回収されたアイテムは、レプラコーンを倒しても二度と取り戻せません。

動き方が独特で、フラフラ行ったり来たりし、あまり積極的に攻撃してきません。しかし一度、「レプラ先輩」が通りすがりにくぅちゃんをイキナリ殴りつけたかと思うとピューと逃げて行ったことがあって、非常に腹が立ちました。くぅちゃんになんてことするんだよっ!

ブシドウーパー

日本の鎧兜で身を固めた、武士道かぶれの二足歩行するウーパールーパー。
旧魔導ぷよの「サムライモール」が元ネタかと思われる。

刀の一撃でププルの武器や盾を叩き落とすことがある。

流暢に人語を喋る。
一人称は「拙者」。二人称は不明。
時代劇の武士のような口調で、語尾に「〜でござる」と付ける。
一方で、「Ouchでござる」と悲鳴をあげるなど、英語を混じらせることがあり、純粋な武士というより、日本かぶれの外国人っぽくもある。

モンスター図鑑によれば「内心、太いしっぽがイカしてると思っているのだが、自慢したりはしない。だって硬派な武士だから。」とのこと。


・・・
よく「うねヒレ」というカレーの食材を落とします。うねうね動く美味しいものだそうです。なんとなく韓国のタコの生き造りを連想しますが、ブシドウーパーの体の一部だったらどうしよう。
うねヒレからは「動くカレー」が作れます。(お皿にタイヤが付いてるラジコンみたいなカレーです…)

『キャラ劇』含むデモイベントには出てきません。

キジムニャー

頭から木の芽を生やした二足歩行の狐…といった容姿だが猫のように鳴く。
大きな尻尾で殴り、自分や周囲のモンスターの体力を回復させる。
名前は沖縄の妖怪「キジムナー」のもじりだろうが、伝承との共通点は一切ない。

一応人語を喋るが、流暢ではない。
一人称は不明。相手のことは「おみゃあ」と呼ぶ。
語尾に「ニャ」と付け、「ウニャー」「ニャニャ」「ゴロゴロニャーン」などと鳴く。


・・・
モンスター図鑑に「たぶん弱点は頭の上に生えた苗だ。おそらくあれを引っこ抜くと倒れるぞ。」とあります。システム上「ぶっちゃけ不可能なので、地道に倒」すしかないのですが。
それはそうと、キジムニャーを倒すと、しばしば「ヤドリ草」という食材を落とすのです。アイテム図鑑を見るに「他の植物に寄生する野菜。」とあります。

……もしも、ヤドリ草が寄生するのは植物だけではないとしたら。
つまり、キジムニャーの頭のてっぺんから生えてる木の芽こそがヤドリ草だとしたら。
それを引っこ抜くことがばたんきゅーへの近道だとしたらッ!
即ち、ププルは、キジムニャーの頭のアレをッッ!

ヤドリ草からはブレインカレーが作れます。頭がよくなる(気がする)カレーだそうです。やっぱのーみそに寄生してた草で作っ……げふん。

『キャラ劇』含むデモイベントには登場しません。

ひ弱エルフちゃん

パジャマにドテラ、頭に巨大な氷嚢を乗せたエルフの女の子。顔色が悪く、いつも風邪をひいている。
頭の氷嚢を投げつけて攻撃してくる。2マスに届き、貫通性まである。たまにププルの所持品や装備品を呪う。

流暢に人語を喋るが、『キャラ劇』含むデモイベントに登場しないので人称は不明。
「はわわわわ〜」が口癖で、崩れたですます口調。語尾に「〜ですぅ」と付けることが多い。


・・・
ばたんきゅー時に「熱が下がったら、お返しするですぅ〜…」と言うことがあって怖いです。病気なら寝てればいいのに。

しばしば「ブロックアイス」を落とします。溶けない氷だそうです。彼女の氷嚢の中身かな?
恐ろしいのは、ププルがこの氷で「アイスカレー」を作って食べてしまうことです。溶けない氷なんて食べたら体に悪そう。…ルーの冷却に使うだけで、氷は食べないのかな?

ジューシーナス

手足とカイゼル髭を生やしたナス。レイピアを持ち、中世西欧貴族風の帽子(へた)を被っている。
旧魔導ぷよのモンスター「ナスグレイブ」が原型の一つだろう。
名前は、英語の「ジューシー juicy」と、小説『三銃士』をかけたものと思われる。

モンスター図鑑によれば「立派なヒゲが自慢のナスナイト」で、毎日の髭の手入れと、かっこいいポーズの練習を欠かさないのだという。
剣で連続攻撃や強攻撃を行う。

流暢に人語を喋るが、一人称は不明。相手(女性?)のことは「あなた」と呼ぶ。
貴族的な柔らかい物言いで、ですます口調。口調が上品なので、ちょっとおネェっぽい気配もある。
剣で必殺の攻撃をしてくる際は、拳法映画のような雄たけびをあげがち。

『キャラ劇』含むデモイベントには登場しない。


・・・
ばたんきゅー時に「あなたになら、食べられても、いい」「強い女性、素敵です」などと言い、悲鳴は「はぁ〜ん」って感じで色っぽいです。
…もしかして、そういうシュミのヒト?
ギガディスと同好の士として仲良くなれそうです。

ゴーレム

薄平べったい、クリスマスの生姜パン人形みたいな形のモンスター。
食べるとチョコレート味で美味しいが、実はチョコ味の泥で出来ているので腹痛を起こすという。恐ろしい罠だ。

動きが遅いが、常に最短ルートでププルを追ってくる。
しかし、殴るしか能がない。

人語は喋れず、「ゴレ〜」「ゴーレームー」「ム〜」などと叫ぶだけである。可愛い女の子の声をしている。

『キャラ劇』含むデモイベントには登場しない。


・・・
つぶらな点目、ゆったり曲線を描いたニッコリ口。
何気に、顔がカーバンクルに似ています。額に丸い宝珠(?)も付いてるし、長い耳も付いてるし。

泥で出来た人形というと、PC-98版『魔導』の「マディドール」を思い出しますが、目玉ギョロロロで不気味だったあちらに対し、この愛らしさよ。

ゴーレムは、基本的に誰かが作り出したロボットです。このゴーレムを作った魔導師(?)は、お菓子や可愛いものが好きだったに違いありません。セガぷよのレムレスみたいな人かしら。どうせなら、食べてもお腹を壊さないように作ってほしかったですね。そうしたら、迷宮での出会いが心待ちになってたことでしょうに!

フェニックチュン

太ったフェニックス…に見せかけて、「スズメ系モンスター」だそうだ。
口から貫通性のある炎を吐き、遠距離まで達する。

人語を喋る。人称は不明。語尾に「チュン」と付ける。
やんちゃな少年系の声。


・・・
攻撃的で短気、負けん気の強い印象です。遠くからププルを見かけただけで炎を吐いてきます。

炎には貫通性があり、恐ろしく遠くから届くので、細長い通路で襲われると厄介です。こちらからの攻撃は遠くても3マスまでしか届かないのに。
しかし、盾に炎耐性系の刻印をつけると、気にするに足りない存在になります。

スズメとのことですが、ばたんきゅー時に「不死身だから、平気だチュン」と言ったり、しばしば「不死鳥の肉」を落とすので、やっぱりフェニックス(不死鳥)?

『キャラ劇 トラップ黒板消し』では、エターニャが魔法で飛ばした黒板消しが、たまたま街の上を飛んでいたフェニックチュンに当たり、怒ってエターニャをつつきまわしていました。何故ここでは炎を吐かなかったんでしょう?

ぬすっトロール

地下足袋を履いて唐草模様のほっかむりをし、愛らしく舌を垂らした、まるで耳と尾のない犬のぬいぐるみのような、毛玉っぽいモンスター。
名前は、盗人ぬすっとと、北欧伝承の妖怪トロールの合成と思われる。伝承との共通性は全くない。

ププルの所持品のどれかを盗んで逃走。倒せば取り戻せる。
アイテムを盗むという点を見れば、旧魔導ぷよの「スキュラ」に相当する。

人語は喋れない。可愛い女の子の声で「トロー」と鳴くだけである。
『キャラ劇 ゴボウの剣』では、喋れないのをいいことに、ギガディスに盗みの濡れ衣を着せられかけた。


・・・
盗みは鬱陶しいですが、盾装備に盗み防止の刻印を付けると完全無効化できるので、攻撃力が蚊ほどしかないカモ…もといザコになり果てます。

モンスター図鑑によれば、ほっかむりをしているのは盗人っぽさをアピールしたいがためだそうです。形から入るタイプ?

クロウベア

熊とフクロウの合成モンスター。
フクロウベアをもじった名で、旧魔導ぷよの「アウルベア」のオマージュと思われる。
しかし姿全体のシルエットやイラストでの基本ポーズ、人語を喋れないところは、むしろ旧魔導ぷよの「まもの」に似ているかもしれない。青いし。

攻撃にはノックバック効果があり、1マス後ろに下げられてしまうことがある。焦って前に出ると、反撃できないままターン消費して、またクロウベアに殴られることになってしまう。

人語は喋らない。何故か「ベア、ベア」「ベア〜」などと鳴く。

モンスター図鑑曰く、「つぶらな目の下にはクマがある。クロウベアなだけに苦労が……ゲフンゴフン!」とのこと。
『キャラ劇 クマ白クレヨン』では、白いクレヨンを目の下に塗って、クマ隠ししようとしていた。しかし残念ながら、クレヨンはコンシーラー代わりにはならなかったようだ。


・・・
アウルベアは本来、世界初のRPG『ダンジョン&ドラゴンズ』の創作モンスターです。多くの和製RPGがこれを無断借用したわけですが、その中の一つ『魔導師ラルバ』のアウルベアが『魔導物語』『ぷよ通』と引き継がれていき、今さら版権問題で(?)クロウベアになったと思うと、面白いというか愉快というのか。

ニワトリース

ニワトリとリスの合成モンスター。リスの尾を持つニワトリという感じ。
旧魔導ぷよの「コカトリス」(ニワトリと蛇の合成モンスター。蛇の尾を持つニワトリ)のオマージュと思われる。

ププルの所持品のどれかをつついて破壊する。戦闘時のテキスト上は「食べてしまった」と表示される。

人語は喋らない。基本的に「コケーコココ」などとニワトリ的に鳴くが、「リス」「トリー」「ニワトリース」と鳴くことも多い。たまに「ホケキョ」などとウグイス的に鳴く。これは旧魔導ぷよのコカトリスが稀に「ほーほけきょ」と鳴いた(ように聞こえる場面があった)ことのパロディなのだろう。


・・・
『キャラ劇 ふたり双眼鏡』では、様々な鳴き声を試すニワトリースの様子が観察されました。合成モンスターであるゆえに、己の存在に悩んでいるらしいです。

ど根性ドウフ

手足が生えた四角い豆腐。
劇画の男性のような顔立ち、角刈りの髪にモミアゲまである。男前豆腐店株式会社の商品を想起させられる。
ばたんきゅー時の自己申告によれば「俺は絹じゃない。木綿でい」とのこと。

モンスター図鑑によれば「根性があるので、滅多なことでは型崩れしない、最強トウフ」とのこと。「すばやく移動し、空中にジャンプしてからの踏みつぶし攻撃を仕掛けてくる。こんな濃い顔のトウフに上からドシンと来られると、気持的にけっこうキツイ。

人語を喋る。一人称は「俺」。二人称は不明。
「俺は〜だぜ」という感じの男らしい口調。好きな言葉は「ど根性」。

『キャラ劇 付けモミアゲ』にて、ど根性ドウフのモミアゲは実はニセモノで、付けモミアゲなのだと明かされた。髪やまゆ毛も怪しいという。
確かに。普通、豆腐に毛は生えない。


・・・
ばたんきゅー時、「もう行け、次は引き受ける」「俺を置いて、先に行け」など、ヒーローじみたセリフを言います。イキナリ突進して体当たりなんて迷惑行動ぶちかますわりには、ヒーロー願望があるみたいですね。

モミアゲや髪やまゆ毛は付け毛らしいという設定を知って、旧魔導ぷよの「ナスグレイブ」を思い出しました。
ナスグレイブは手足の生えたナスが眼鏡をかけているモンスターです。
では、眼鏡の下はどうなっているのか? 実はMD版『魔導』の戦闘場面で見ることができます。
眼鏡の下には……何もない!

ど根性ドウフの設定は、これのオマージュなのか、偶然の相似なのかは判りませんが、面白いと感じました。

呪われドール

市松人形っぽいモンスター。
空を飛んで「遊ぼう」と近づいて来る《呪いの人形》で、発想的には旧魔導ぷよの「リビングドール」に近い。状態異常(混乱)の能力持ちという点も同じだ。

壁をすり抜けて追ってきたり、壁の中からも攻撃してくる仕様は、わくぷよシリーズの「ゴースト」から受け継がれている。ただ、ゴーストは壁の中にいると攻撃が困難だったが、こちらは容易である。

人語を喋るが、声が小さい。
一人称、二人称は不明。少し幼い感じの女の子口調。
「ケケケケケッ」と笑い、間近で恐ろしい悲鳴をあげて人を混乱に陥れる。


・・・
壁をすり抜ける点や、ばたんきゅー時に「消えちゃうよ…」と言う点からすると、古い人形に魂の宿った付喪神的なモノというよりは、実体のないゴーストみたいなものなんでしょうか。
しかし、ばたんきゅー時の「置いていかないで…」という台詞からは、子供に忘れ去られた古い人形というイメージも感じ取れます。

『キャラ劇 不気味な人形』にて、ププルは呪われドールを可愛い人形だと勘違いして街に持ち帰っていました。
人形には逃げられてしまいましたが、案外、退屈な夜の話し相手にはいいのかもしれません。飾っておくと髪や歯も伸びそうですよネ。

プニィが、そんなププルに対して、センスが変とか注意力がないとか散々説教してましたけど、そういう無頓着な面のある人間だからこそ、見た目も言動もヤバ…ゲフン、奇抜なプニィと友達になれたんだと思うのよ?

ドラゴンポール

ドラゴンールである。ールではない。

言うまでもないが、鳥山明の漫画『ドラゴンボール』からの駄洒落ネーミングと思われる。

ドラゴンがトーテムポールのように縦に積み重なった合成モンスター。頭は四つあるが、モンスター図鑑によれば三兄弟とのこと。のんびり屋の長男、苦労性の次男、やんちゃな三男だという。
一番上と一番下、どちらが長男で三男なのかは不明。

真ん中の次男に羽があり、飛んでいる。
敵を見つけると近寄ってきて、頭の上に飛び乗って踏みつける。

口調は三兄弟で異なる。
長男は一人称「オデ」で、片言的でトロい。
次男は一人称不明。「〜でがんす」と語尾に付ける。一番かしこそう。
三男は一人称不明。「がうがう!」と甲高い声で鳴くことしかできないらしい。
三兄弟共に、二人称は不明。

『キャラ劇』含むデモイベントには登場しない。


・・・
ドラゴン「ボ」ールだと騙された人、どのくらいいるのでしょうか。

それはそうと、系統上位になるにつれて「ドランゴポール」「ドラドラ〜」「ドンドコ〜」「ドドンゴ〜」と、なんだかどんどん意味不明な名前になっていく。(^_^;)

魔導般若

フードをかぶって般若の面をかぶり、ねじくれた杖を持った、魔導師の亡霊のようなモンスター。宙に浮いている。
「般若面」は本来女性の顔だが、声から判断するに男性。

状態異常効果を伴う属性魔法三種を、遠距離から放ってくる。

人語を流暢に喋る。一人称は不明。二人称は「お前」「貴様」。
強めのであるだ口調で、口癖は「ギギッ」。ばたんきゅー時には「ギャアアアア!」などと恐ろしい悲鳴をあげる。

己の魔力を高めることに固執しているらしい。アンデッド化した魔導師のなれの果てなのかもしれない。『キャラ劇 魔導金剛石』では、魔力を上げるレアな鉱石を狙って街に現れ、ププルを襲った。


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系統上位になるにつれて「魔導天狗」「〜羅刹」「〜夜叉」「〜阿修羅」と名前が変わりますが、被っている面は般若のままです。詐欺だ。

装備を育てずにプレイした場合、最初の壁になるモンスターです。装備を鍛えなかった人は、こいつの出る古代遺跡マダデル12層から急に難しくなったと感じることでしょう。
好戦的で、三マス離れた地点から魔法を放ってくるうえ、速度低下や封印(スキル、アイテム使用不可。しかしターン数だけは消費)の状態異常すらもたらします。ププルの魔法は殆ど効きません。よって、何もできず嬲り殺されることになります。

魔導般若には、ププルよりくぅちゃんを優先して攻撃する習性があります。また、くぅちゃんは魔法攻撃に非常に強く、殆どダメージを受けません。よって、くぅちゃんを前に出して戦わせるようにすれば、装備レベルが低くても乗り切っていくことはできます。

…が。魔導般若系の出る層には倍速行動するベルハウンド系も出ることが多い。魔導般若とベルハウンドに通路で挟まれてしまうと、くぅちゃんも殺されちゃうし、こっちは低速状態になってるのにベルハウンドの群れは倍速行動で寄ってたかって噛みついてくるしで、どう知恵を絞ろうとも、やはりなすすべもなく嬲り殺されてしまうのでした…。

こんな魔導般若ですが、装備(特に盾)を鍛えておくと、何の印象にも残らないザコになり下がってしまいます。盾に魔法防御系の刻印をつけておけば完璧です。

モンスター図鑑によれば、瞳の中にドクロマークがあるのがチャームポイントだそうです。ゲーム画面のイラストでは小さくて判りません。

ベルハウンド

四足歩行する犬型モンスター。牛の首に付けるカウベルのごとき大きなベルの付いた首輪をしている。モンスター図鑑によれば、本人のお気に入りとのこと。

名前は、イギリスに伝承される妖怪犬(都市伝説?)「ヘルハウンド」からの駄洒落か。

倍速で行動し、非常に足が速い。噛みついて攻撃してくる。
どんなアイテムを投げつけようと、ぱくっと呑み込んで無効化してしまう。

人語は喋れず、「がううう」などと唸るばかりである。

『キャラ劇 片方だけの靴』によれば、臭いものが好きなニオイフェチで、臭い靴などを盗んで集めて回っているとか。


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どんなアイテムも呑み込んで無効化してしまう。モンスター図鑑には「雑食っぷりはくぅちゃんと同レベル?」とあります。
でも、くぅちゃんにアイテムを投げ与えると、アイテム効果がきっちり現れますよね。ベルハウンドは一切無効化するんですから、根本的に違う気もします。

くぅちゃんとベルハウンドの関連性は他にも見出せます。
ベルハウンドの元ネタはイギリス伝承の妖怪犬「ヘルハウンド」だと思われますが、くぅちゃんの種族名「クーシー」の元ネタも、スコットランドの妖怪犬だからです。どちらも伝承上では、素早く移動して時に人を襲う黒っぽい犬です。

伝承上のクーシーは、人型の妖精のペットだとされています。ベルハウンドはベル付きの首輪を着けてますけど、自分じゃ着けられませんよね。四足歩行の犬ですもの。ということは、ベルハウンドには首輪を着けてくれた飼い主(友人?)がいるってことなのかな。

旧魔導ぷよシリーズでは、『ぷよぷよ〜ん』のチコが飼って(保護して)いたドラゴンの子供が、大きなベルの付いた首輪をしていました。チコが着けてあげたという設定でしたっけ。

デモタウロス

大きな一つ目(片目が傷ついているのではなく、最初から単眼。顔の真ん中に巨大な一つ目がある)、イノシシのように突き出た牙、ねじくれた角。
非常に恐ろしい風貌の、二足歩行する牛男。斧で攻撃してくる。
名前の元ネタは、デーモン・ミノタウロスの略か何かだろうか?
ただし、系統上位の「ダガタウロス」「シカシ〜」「トコロガ〜」「ドッコイ〜」は、接続助詞「でも」の類語にちなんだ名と思われる。

特殊な登場をする中ボス的ザコモンスター。
迷宮の同じ層に長時間(800ターンくらい?)留まり続けていると、嫌な気配と共に現れるのだ。更に長時間留まり続ければ、系統上位四種までもが順々に現れ、五頭のデモタウロス系に取り囲まれてしまうことも。

旧魔導ぷよの「ミノタウロス」(片目が傷つけられており、隻眼)を意識したモンスターだと思われる。
恐ろしい雄たけびでププルの防御力を下げ、自分の攻撃力を高めるのも、旧魔導ぷよのミノに由来するのだろう。彼は雄たけびによって、MSX2/SS版『魔導』では敵を恐怖で硬直させ、『アルルの冒険』では敵の防御力を下げ、SS版『魔導』では更に、愛の雄たけびで己の全能力をアップさせていた。

たまにププルの装備品を叩き落とす。

何故か、両手に料理用のミトンをはめている。モンスター図鑑によれば「実は料理好きではないかという噂もあるが、真相は定かではない」とのこと。

流暢に人語を喋る。
一人称は「俺」。二人称は「お前」。逞しい感じのであるだ口調。
叫ぶ時に「デモッ」と言う癖がある。

『キャラ劇』含むデモイベントには登場しない。


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デモタウロス系に出会うには、長時間同じ階層に留まっている必要があります。○ボタンと×ボタンを同時押しするとププルがその場で足踏みし続けますので、簡単にターン数経過できます。
なお、1500ターン経過すると迷宮が崩壊して強制ゲームオーバーになってしまいます。系統最強のドッコイタウロスが出て100ターン後くらいにはリミットに達するので、戦う余裕がないかもしれません。
実は森マップでは崩壊は起きないので、そこでなら安心して系統五種すべてと戦えます。

デモタウロス系は、咆哮でププルの防御力を下げるうえ、魔法はあまり効きませんし、装備を叩き落としてきます。
後のバージョンアップで修正されましたが、私がプレイしていた頃は「落ちた武器を拾う」だけで1ターン消費していましたので、厄介な敵でした。
このゲームは装備の強さが全てに勝る。即ち、装備を外されて強攻撃されるとなすすべがないのです。

では、どうやって倒すのか?
くぅちゃんをわざとばたんきゅーさせて壁にし、魔法か2マス貫通の刻印の付いた武器でくぅちゃん越しに倒すという手段もありますが、もっと簡単な対処法があります。
予め床にアイテムを置いて、その上に立っておけばいいのです。そうすれば、デモタウロスがどんなに頑張っても、ププルの装備を叩き落とすことはできません。装備がそこそこ強ければ、余裕をもって楽に倒すことができます。

ちなみに、デモタウロスやダガタウロスは、出現するとまっすぐププルを追ってくるので会い易いですが、系統上位のドッコイタウロスあたりは、積極的にはププルを追ってこないように思います。可視範囲にいてすら寄ってきません。(流石に、隣接すると攻撃してきますが。)
こちらから探しに行くのは面倒ですから、くぅちゃんを空腹にして鳴かせると便利です。向こうから寄って来てくれます。


旧魔導ぷよのミノタウロスを思わせるので、ついつい、クリオラの従者なのかしらと想像してしまいます。これから従者になるのでもいいな。そうしたエピソードがなかったのは残念でした。

料理用ミトンをはめたデモタウロスは、普段はクリオラの家で料理人をしてたりして、などと想像。ゴツいナリして料理男子なのだわ。
クリオラは殺人的料理オンチながら、やる気だけは旺盛な女の子という設定。たまに彼女が不器用に料理を始めると、後ろでハラハラ・オロオロしながら見守ってるのかな―、なんて。

店主

迷宮内で露店を開いている商人。
ターバンを巻いて鼻髭を生やした、小柄な初老の男性で、空飛ぶ絨毯に胡坐をかいている。
人間のようにも見えるが、耳の色が普通でないので、モンスター(亜人)なのだろう。モンスター図鑑に載ってるし。

背後左右に二つの壺を置いており、そこから一匹ずつ、ヌイグルミのような蛇が首を突き出している。どちらもトサカ(?)があり、モンスター図鑑によれば、横縞の方は「しま次郎」、水玉模様の方は「たま三郎」という名だという。

商品を盗むと、空飛ぶ絨毯から降りて、倍速で追跡・攻撃してくる。

売っている商品は9割ショボい。倒すと必ず落とすのが「命の水」(HP30回復。敵に投げると無敵になる)なのも、今いちショボい。

人語を流暢に喋る。
一人称、二人称は不明。柔らかいであるだ口調で語尾に「フォ」と付ける。「ありがとうだフォ」「それでいいフォ」など。「フォ」と叫ぶ癖がある。

『キャラ劇』含むデモイベントには登場しない。


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「蛇使い」や「魔法使い」っぽいデザインですが、笛も持っていないし魔法攻撃もできません。


「商品を盗むと攻撃してくる」点に重点が置かれた存在であるように思います。何故って、商人(店)としては恐ろしく使い勝手が悪いからです。
売ってる品物はランダムで、9割方どうでもいいものしかない。商品を買うのにも売るのにも手間がかかり、大変に不便です。

買う時は、一つ一つ買いたい商品を拾い、その度に本当に買うのかと確認ダイアログが出るのでOKを選び、そのうえで最後に商人に話しかけねば買ったことになりません。確認ダイアログの時点で金を払ったと勘違いして、そのまま店を出ようとすると泥棒呼ばわりされて攻撃されるという理不尽に遭ったプレイヤーは多いそうです。
私は、その勘違いは犯しませんでしたが、どうすればお金を払えるのかが解らなかったので、かなり長いこと店を利用できませんでした。

このシステムは、後のバージョンアップで、バグ扱いになって多少修正されたようです。(確認ダイアログ時に「買いたければ話しかけてほしいフォ」と表示されるようになった)

商品を売る時も面倒くさいシステムになっています。売りたい品物を一つ一つ店のある部屋内に並べてから、商人に話しかけねばなりません。なんでこっちが陳列までしてやらなきゃならないの?
沢山のアイテムを売りたい時は本当に面倒くさいです。
どうしてこんなに利用しづらいシステムにしたのでしょうか。

ちなみに、取った商品と同じ数、別のアイテムを床に置いて入れ替えておくと、お金を払わずとも店を出ることができちゃいます。(必ず、元アイテムがあったのと同じ位置に置くこと。違う場所に置くと泥棒扱いされる。)即ち、レアアイテムと屑アイテムを交換してタダで持ちさることが可能。なんじゃこりゃ。
※三回目のバージョンアップで修正され、不可能になったようです。


商人は、装備品が高レベルならば簡単に倒せる敵でしかありません。
しかし低レベル装備でも、楽にノーダメージで倒す方法はあります。
ばたんきゅーしたくぅちゃんを壁にして、2マス貫通武器や魔法で攻撃すればよいのです。

クリスタートル

中ボス。究極食材「カメ水晶ニンジン」を甲羅に生やした、二足歩行する大亀。
カチコチン洞窟に棲む。

ゴツい金鎖のペンダントをして、両手にはナックルを着けている。
モンスター図鑑によれば「好戦的な性格で、相手がビビると嬉しい」「かっこいい長い牙が自慢」とのこと。

カメのくせにキックやパンチで戦う。あの短い足で片足立ちして連続キックしてきた時はびびった。こいつは立ったまま靴下を履けるかもしれない。

人語を喋る。一人称は不明。二人称は「お前」。
語尾に「〜ガメ」もしくは「〜だートル」「〜たートル」と付ける。カメかタートルか統一してほしい。


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極道一歩手前の、喧嘩好きな兄ちゃんって感じのモンスターです。

背中の甲羅にニンジンが生えているとのことですが、イラストでは判別できません。剣のように尖った水晶の結晶柱がみっしり生えているだけに見えます。
もしや、この水晶に見えるものこそが「カメ水晶ニンジン」なのでしょうか。アイテム図鑑の「カメ水晶ニンジン」の項には「硬そうだが、おいしく食べられるぞ!」と書いてありますが…。

溶岩おまるエビ

中ボス。そのエビミソが究極食材「おまるエビミソ」で、魔導カレーの隠し味になる。背中の丸い開口部に溶岩のようなものを煮え立たせた、おまる型の巨大なエビ。頭頂部に王冠(?)がある。左目には傷。
アッチーノ火山に棲む。

ハサミや全身を使ったドリル攻撃が得意。

モンスター図鑑によれば、「昔は相当ヤンチャしていたらしく、左目のキズはその頃にできたもの」とのこと。

人語を喋る。一人称は「俺」。ププルのことは「嬢ちゃん」と呼んだ。
「〜だぜ」「俺は〜さ」と、少し気取った感じのチンピラ口調。「チェアー!」という感じに甲高い声で叫ぶことが多い。


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やはり極道一歩手前の喧嘩好き兄ちゃんって感じのモンスターです。ただし、いくぶん軟派な感じ。

名前は「おまる」と「オマール海老」を掛けた駄洒落なんでしょうけど、食材となる生き物が「おまる」(持ち運び式便器)の形をしているのは、正直、ちょっと気味がよくありません。(^_^;)

エビ型のモンスターということで、旧魔導ぷよの「レッドカブスター」を思い出しました。目つきも似てるし(笑)。


モンスター図鑑にすら載っていませんが、こいつは火属性で、ププルが火属性の武器を装備している場合、通常攻撃や他属性の魔法ですら全くダメージを与えられなくなる仕様でした。なんだそりゃ。(修正されてないままでしたっけ?)
そういうルールなら、それを示唆するイベントを入れておいてくれればよかったのに。「溶岩おまるエビは炎では歯が立たないぞ」と警告されるみたいな。

イナホテップ

中ボス。究極食材「黄金ルナヒカリ」の守護者。
つま先立ちしてホップ・ステップ・ジャン〜プ! …もとい、飛び跳ね続けているミイラ男。頭部から髪の毛のように豊かな稲穂の房が垂れ下がっている。モンスター図鑑によれば、「額飾りの黄金スズメは豊穣のシンボル」とのこと。
イナホーヤ荒野に棲む。

手にした稲束でビシバシ打ってくる。上半身だけくるくる横回転させることができる。
叫び声でププルの特技とアイテム使用を封印してくるので、魔法やアイテムに頼って倒すのは困難。よって殴り殺すのが基本。

人語は喋らないと言っていい。
基本的に「イナホテップ」としか発声せず、「イナホー」「ホテーップ」「イナホホホーゥ」などと奇声をあげる。


・・・
名前は「稲穂」と、古代エジプトの王や宰相の名によく付いている「〜ホテプ」に由来するのでしょうか。「アメンホテプ」とか「イムホテプ」とか。で、古代エジプト繋がりでミイラ男デザインか。
そう考えると、イナホテップは古代の王か何かがアンデッド化した存在なのかもしれません。

ちなみに、古代エジプト語で「ホテプ」は「満ち足りる」という意味だそうです。するとイナホテップは「豊かな稲穂」ってことになるのかなぁ。日本神話の稲作の神様「ホノニニギ」と同じ意味の名前になります。豊穣の黄金スズメを冠するに相応しいですね。

ミイラというと、旧魔導ぷよにも「マミー」がいましたが、共通性は特にありません。ただ、モンスター図鑑によるとイナホテップは「包帯の巻き方にはこだわりがあるらしく、いつも自分で巻いている」のだそうで、これは不器用に自分で包帯を巻き直していたマミーと、少し近いイメージかもしれません。


ところで。
イナホテップは究極食材「黄金ルナヒカリ」を守護していました。シナリオとモンスター図鑑ではそうなっています。
ところがアイテム図鑑には黄金ルナヒカリは載っておりません。「月光ルナヒカリ」になっているのです。月の光で育つ稲なんだそーな。
これもバグ…ですよね。
プログラムのではなく、テキストのですけれど。

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