ぷよぷよクロニクル

製作/セガ 発売/セガ(2016/12/08)
3DS

『ぷよぷよ』シリーズ25周年記念作品。
ぷよ勝負を戦闘代わりにしたアンションパズルRPG。キャラもフィールドも3D。3頭身に作られた3Dキャラが可愛らしい。

メイン主人公はアルルだが、アミティやりんごも活躍し、新ヒロイン・アリィが登場する。

◆ストーリー

プリンプタウンで楽しく過ごしていたアルルとカーバンクル。謎の絵本が降ってきて、中に吸い込まれてしまう。

絵本の中の世界でサタンと出会い、てっきり彼の仕業かと思いきや、「おまえは この世界を救う勇者様なのだ!」なんてことを告げて、焦ったように消えてしまった。彼の仕業ではなかったのか…?

次にアリィという、愛に溢れた女の子が現れて、アルルを勇者と呼んで慕うのだった。

その世界には五つの村があり、最近、急に行き来が出来なくなったという。どうやら、村の近くにある台座にアルルが近づけば、台座の上の石が弾けて結界が解け、行き来できるようになるらしい。弾けた石の中身は、全て同じ方向に飛んでいくようだ。

村人たちの依頼を受けつつ台座を捜して進む中で、アルルはアミティやりんごを始めとした、プリンプで共に過ごしていた大勢の知人と出会い、旅の仲間に加えていった。

アルルたちは、プリンプタウンに戻れるのだろうか?

 

 ぷよ勝負を戦闘代わりにした、お馴染みぷよキャラによるRPGということで、コンパイル時代の『なぞぷよ アルルのルー』(1994年)、『す~ぱ~なぞぷよ ルルーのルー』(1995年)、『す~ぱ~なぞぷよ通 ルルーの鉄腕繁盛記』(1996年)、『ぷよぷよBOX』内『ぷよぷよクエスト』(2000年)の流れの後継作と言える。
 実際、シェゾが仲間になる辺りのストーリーは、『ぷよBOX』ぷよクエの踏襲・パロディになっていた。

 また、ダンジョンを行きつ戻りつしつつ、通路の奥のスイッチを押して扉を開けたり、氷を定められた方向に滑って進んだり、氷上の定められた位置に止まってスイッチを押したりする仕掛けは、かつての『魔導物語』を彷彿とさせた。


 ぷよキャラの3D化は、コンパイル時代の『ぷよぷよDA!』(1999年)で初めて試みられたものの、以降は2Dに徹されていた。(フィールド内の「ぷよ」の3D化は、セガに製作が移っての第一作『ぷよぷよフィーバー』(2003年)でも試みられている。)
 その後、『初音ミク Project mirai 2』(2013年)内『ぷよぷよ39ミク!』にて、キャラが2.5頭身の愛らしい3Dで表現されている。しかしこれは あくまでボーカロイドキャラのゲームであって、ぷよキャラの登場はなかった。
 それが今回、ついに ぷよキャラたちが表情豊かに3D化し、3Dフィールドを駆け巡ることになったのである。

 3Dは、これまでのぷよシリーズが「あえて」選ばなかった道だった。
 だが、今や2D並みの愛らしさを3Dでも表現・堪能できる時代だ。
 これまで何度かあったシリーズの節目を迎え、新たな枝が伸び出たように感じられる。



個人的な感想。

 サブクエストが豊富…なのはいいのだが、同じダンジョンに何度も行く羽目になるのが、正直、しんどかった。一度ダンジョンを出ると、解いた仕掛けも倒した魔物も元に戻ってしまう。サブクエストをクリアするために、何度も同じ仕掛けを解かねばならない。
 しかも、ダンジョンから一気に脱出するアイテムが存在しないのだ。本筋に関係ないクエストをクリアした後、魔物を掻い潜り、時には更に仕掛けを解いて、ダンジョンの出口までキャラを走らせねばならない。これが非常に苦痛だった。
(個人的に、一番つらかったのは「シラサーンひょうが」です。エンドレスに迷い続ける婆さんが憎くなったレベル。苦笑)

 装備品のカード合成は、ちっとも楽しいと感じられなかった。何なんだろうあれは? アイテムそのものにも遊び心が足りないし、合成する前に合成後のパラメーターが表示されないのは不親切だと感じた。

 NPCである村人たちの個性の付け方や会話のノリ(寒いダジャレを言うところとか)には、なんだかSS版『魔導物語』を思い出さされたが、どんなゲームもこんな感じだっただろうか?

 ストーリーは「いつものパターン」。
 漫才デモの の~ろ~の~ろ~な音声の速度は、いい加減 少し速めてもいいのではないか。旧ぷよ時代のような短い台詞の掛け合いデモならまだしも、結構長い台詞の、それなりに量のあるデモなのに、ダラダラゆ~~っくり喋る。トロすぎて聞いていられない。

 新キャラのアリィは、キャラは濃いのに でしゃばらない(既存キャラに過剰に絡んだり、チート的なスペックの高さを主張したりしない)ので、安心して楽しめた。
 新キャラに強い存在感を求めるプレイヤーには物足りないかもしれないが、正直、今のぷよシリーズは(メイン扱いの)キャラが多過ぎなので、もうこれ以上アクの強い新キャラはいらないという心境。
 新しい場所に来たアルルに懐いて離れない無邪気な新キャラで、実はラスボス(悪)と対になる善の分身的存在、という設定には、『アルルの冒険』のセプテムの初期設定を連想させられた。(ラスボスから分離された無垢な心)


 シェゾが仲間になるエピソードが、『ぷよBOX』ぷよぷよクエストの踏襲になっていた。(水路に落ちてみっともなく溺れる、暗い場所に住み着いて巨大な宝箱の中で寝ている、宝箱を開けたアルルに変態呼ばわりされる)

『ぷよBOX』は移植されていないので、間違いなく、コンパイル時代からの旧ぷよファン向けのサービスである。
 しかし、このエピソードは、当時のシェゾファンに大不評だったのだ。なんで、よりによって、あの最悪な黒歴史を掘り起こしたのだろうか?

 一応、旧作では「不潔で臭い洞窟で暮らし、貧乏のあまり盗んだ残飯を食べて暮らしている」と語られたのが、今回は不潔で臭いとは語られなかったし、「住んでない・盗み食いなどしない」とシェゾが反論していて、あの酷すぎるエピソードの語り直し・フォローを試みたのだろうかとも感じたが、正直、そっと闇に葬っていてほしかった。

 ちなみに旧作では、巨大宝箱を開けるとシェゾがパンツいっちょで寝ていたので、アルルは彼を変態と罵る。(自分で家宅侵入して開けたくせに…。)
 しかし今作では、シェゾは服を全部着て宝箱の中に寝ていた。なのにアルルが、寝ていたシェゾを見るなり変態だと騒ぐという、旧作を知らないと意味が通りづらいことになっている。


 ゆっくり過ぎテンポの漫才デモで、シェゾの「おまえ…がほしい」の言い間違い(言葉抜け)ネタ(真魔導由来の解釈が何故かセガぷよに定着)を執拗に繰り返されるのは鬱陶しかった。こういうのはテンポよくポンポン会話してくれないと、聞いていられないよ…。


 次があるなら、漫才を次のステージに進めてほしいと思う。過去の設定やエピソードの踏襲も好きだが、新しいパターンも生み出してほしい。
 もうドラコの「美少女コンテスト」ネタは止めてほしいし、シェゾも言い間違い・変態ネタは軽くして、何か新しい形でアルルに絡んでくれたらなと思う。

 

>>公式サイト(セガ)


うまぷよ

製作/セガ 公開/JRA(2017/08/17~11/30)
Flash

うまぷよ
うまぷよ
(2017/08/17~11/30)

JRA(日本中央競馬会)とのコラボ企画ゲーム。2017年8月17日~11月30日の期間限定で、競馬サイト「Umabi」にて公開された。 無料。ブラウザゲーム(Flash)であり、PC、スマホ、タブレット等で同じように遊べる。

通常の ぷよぷよの代わりに「うまぷよ」が登場する。公式の説明によれば「「ぷよぷよ」に似ているけれど、馬っぽいナゾの存在」とのこと。このゲームのみのオリジナルぷよで、馬の正面顔を模したデザインの ぷよ…らしい。五色ある。

ゲームの種類は「うまぷよレース」と「うまぷよジャンプ」の二つ。

 

うまぷよレース

スマホ版『ぷよぷよ!! クエスト』風で、画面下部に縦5×横8のフィールド、画面上部に馬に乗ったキャラのアニメーション(レース状況)が表示される。

騎手(ジョッキー)として使用できるキャラは、アルル、アミティ、りんご、カーバンクル、シェゾ、サタン。キャラごとに性能が異なる。デフォルトで選べるのはアルル・アミティ・りんごだけで、他のキャラは条件クリア(一定勝ち進んでTwitter等のSNSでシェア)で使用できるようになる。

ルルー、すけとうだら、ラフィーナ、シグ、クルーク、リデル、さかな王子、まぐろ、りすくませんぱい、エコロは、レース時の敵キャラとして登場する。その他のキャラは観客扱いらしい。

騎手キャラ絵は新規描きおろしで、服のデザインは基本的に普段と同じだが細部が異なり、騎手の帽子を被って乗馬鞭を持ち、馬に乗っている。

なお、騎手キャラだけでなく「馬」も選んで、更に名前を自分で付ける(ランダム選択もできる)のが、競馬ゲームたるゆえんか。

 

フィールドの「うまぷよ」を なぞって一つ縦横に移動させ、同色を四つ繋げて消すことで馬を走らせる。スマホやタブレットでは指でなぞるが、PCではマウス操作になる。 消えると上から新たなぷよが降り、多くの場合、自然に連鎖が起きる。連鎖すればするほどゲージが上がって、よりスピードが出る。よって連鎖が起きている間も絶え間なくなぞって、何十と連鎖を起こし続ける必要がある。

「ひとりでプレイ」と「オンライン対戦」が選べる。「ひとりでプレイ」では、1位になることで次のステージが解放されていく。全6ステージ。「オンライン対戦」は全国のプレイヤーと順位を競う。

独自の連鎖ボイス有り。連鎖ボイスは競馬の実況者をイメージしたものらしく、男声で、どのキャラを使用しても同じ。一連鎖「行け」→ニ連鎖「二馬身」→三連鎖「三馬身」→四連鎖「四馬身」→五連鎖「にんじん」→六連鎖「ばびゅーん」→七連鎖以降「JRA~!」。

公式Twitterをフォローしてプレイ結果をシェアすれば、金券5万円分が当たるチャンスがある。

 

うまぷよジャンプ

簡単なストーリーデモ有り。「うまぷよ」と競馬場の馬たちが仲良く遊んでいた時、エコロが現れて、馬たちを空へ連れ去ってしまう。ジャンプし続ける「うまぷよ」の方向を操作して、足場から落ちないように上らせていき、馬たちを一頭ずつ救っていく。

2006年頃に『ぷよぷよ!』公式サイトで公開されていたFlashゲーム『ぷよぷよ! ノボランカー』(後にWii版『ぷよぷよ!』にも収録)の進化版と思われる。

助ける馬は全20頭で、歴代の名馬をモデルにしている。助けた馬はリストで鑑賞できる。

 

>>公式サイト(Umabi)


ぱちんこCR ぷよぷよ

製作/サミー 発売/サミー(2017/12/04)
AM

ぱちんこCR ぷよぷよ
(2017/12/04)

『ぷよぷよ』が本格的なパチンコになった。

立体「ぷよドラム」(スロット)を搭載し、同色が四つ揃うとラッキー。
小当たりRUSH「SUPERぷよぷよCHANCE」状態になると、出玉がよくなる。

『ぷよフィーバー』のみの世界観だったパチスロ版『ぷよぷよ!』(2011年)とは違い、今回はアルル、アミティ、りんごらが登場。

 

>>公式サイト(サミー)


ぷよぷよ eスポーツ

製作/セガ 発売/セガ(2018/10/25~)
PS4/N Switch/AC

ぷよぷよ eスポーツ
(2018/10/25)

コンピューターゲームでの対戦を大会開催することは1980年代からあったが、それを「スポーツ」と見做し、「eスポーツ(エレクトロニック・スポーツ)」と呼称して、正式なスポーツ種目として認定される動きが2000年代から世界的に出てきた。

2018年、ぷよぷよシリーズが、ジャパン・eスポーツのプロライセンス認定タイトルになり、高額賞金付きの大規模大会が開催されるようになった。

こうした動きから、eスポーツとしてのぷよぷよを広く定着させる意図で、ダウンロード販売専用の低価格ソフトとして販売されたのが、このタイトルである。(AC版稼働は翌年4月、パッケージ版は翌年6月から)

対戦に特化した内容で、ストーリーや漫才デモはない。
ルールは「ぷよ通」と「ぷよフィ」の二種。
インターネット対戦とローカル対戦が出来、トーナメント形式の「大会モード」もある。
AC版には6分間の「スコアアタックモード」もあり。
使用可能キャラは24人。


eスポーツ種目認定された結果、今や「プロのぷよブレイヤー」も存在するのだそうだ。プロのeスポーツプレイヤーの中には高額報酬を得る者もいるという。


パッケージ版が発売された際、公式ブログの宣伝文の中に

ダウンロード版をお買い求め頂いた方も、記念にパッケージ版をお買い求めいただければ幸いです。

と書かれてあった。記念、記念にか…。マニアとはそういうものなのかもしれない。

 

>>公式サイト(セガ)
>>AC版公式サイト(セガ)


ぷよぷよTETRIS 2

製作/セガ・ネットワークス 発売/セガ(2020/12/10)
PS4、Xbox1、Nintendo Switch、PS5、XboxX

ぷよぷよテトリス2

2014年に発売した『ぷよぷよTETRIS』の、実に六年ぶりの続編。

◆ストーリー

 ?

 

 ゲームシステムやストーリー(世界・キャラ設定)は前作を引き継いでいる。新キャラ「マール」やスマホ版『ぷよぷよ!! クエスト』のモンスターが登場。

 

 

>>公式サイト(セガ)


ぷよぷよ パズルポップ

製作/セガ 発売/セガ(2024/04/04~)
iOS13/macOS11/tvOS13/visionOS1

ぷよぷよ パズルポップ
(2024/04/04~)

アップル社の各端末で遊べる月額ゲームサービスApple arcadeで配信された、完全新作のぷよぷよ。

完全新作・フルボイスの漫才デモがあり、猫耳で色とりどりのペンキの付いた刷毛を持った「夢の世界の案内人」・新キャラ「メエーナ」(CV.あさみほとり)が登場する。
配信開始時点で使用可能キャラはアミティ、アルル、りんご、レムレス、クルーク、ラフィーナ、フェーリ、まぐろ、すけとうだらの9人。アップデートで順次 シェゾ、ルルー、ドラコ、シグ、さかな王子などが追加され、最終的に24人になる予定。

キャラは3D。

漫才デモでストーリーを楽しむ「アドベンチャー」モードのほか、「ぷよぷよ通」「ぷよぷよフィーバー」「なぞぷよ」「ちびぷよはっくつ」「プロック」「ビックバン」「でかぷよ」の七つのルール、一人でやりこむ「とことんぷよぷよ」、練習用の「レッスン」、最大四人までオンライン対戦できる「みんなでぷよぷよ」あり。また、背景とキャラをお好みに変えてオリジナルの漫才デモが作れる「フォト」モード、自己アピール用のカードを作る「マイぷよカード」モードあり。

コントローラーでの操作が推奨されている。端末によってタッチ操作も可能だが、操作性は落ちるとのこと。より高い操作性を求めるなら、コントローラーもBluetooth接続より有線接続がよいとのウワサ。

 

◆ストーリー

 ユメのセカイに迷い込んだアミティたちの冒険

 

>>公式サイト(セガ)

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